東京カウボーイのレビュー・感想・評価
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なかなかよかった
井浦新のアメリカ映画初主演作。英語話すところが聞けるのかと興味を持って映画館へ。
人も牛も生き物だから、マニュアルや計画どおりにはいかないよね。ただパソコン、スマホ片手に数字だけ追っていてもダメなんだな。
主人公は、スーツを脱いだ辺りから、やっと関わっているものの本質や中身が見えてくる。
こういうの多かれ少なかれ、働いてると皆経験してるかと思うが、分かりやすくて良かった。
モンタナの雄大な景色が楽しめた。
あの温泉に入ってみたくなった。
國村隼さん、出番が思ってたより少なかったけど、いい味出してたなー。井浦さんの輪投げの練習や温泉のシーンは、結構、素でしたね?
モンタナ・サラリーマン
まずなんといっても、日本の「サラリーマン」としては身につまされるしグッときた。いきなり「サラリーマン・フィルム」という製作プロダクションらしいロゴが出るんだけど、それも笑った…
井浦新演じる主人公の坂井のサラリーマンとしての立ち居振る舞いはホント他人事じゃないし、そしてその坂井がモンタナでカウボーイ達に感化されてこうだんだん緩んでいく様が本当に良い。特に、温泉がね…
彼の出した結論が本当に名案なのかは疑問だけれども、それはそれで彼の選択、ということで「それで良いじゃん」という着地。なんだか山田洋次映画みたいな人情噺なんだなぁ…、と思ったら監督はアメリカ人ながらホントに山田洋次映画に関わられてた人のようで、それはそれで納得…
純粋なアメリカ映画らしいが、日本の「サラリーウーマン」として出演されているアメリカ在住の藤田文子さんが共同脚本なのがリアリティとファンタジー、米国と日本、のちょうど良いところ、を探った気がする。
しかしまぁ本作では、井浦新という希代の役者を味わってください。おすすめ。
往年の松竹映画のようなアメリカ映画
牧場経営改善のため現地に乗り込んだ男は、人々と交わるうち……。これから後の展開は、そう、ほとんどの人が想像する通り。
山田洋次監督に弟子入り志願した監督だけに、アメリカ映画にもかかわらず、往年の松竹映画のようなテイストを持った映画になった。
主演の井浦新がいいし、モンタナの雄大な自然にも心が癒される。このところ重たい映画が多いので、たまにはこうした心優しい映画もいいのではないだろうか。
Win-Winで良かったε-(´∀`; )
すごく好き。
四半世紀前なら織田裕二が主演で水曜10時あたりに連ドラやってそうな内容。(←古いw)
以下、諸々箇条書き👇
・井浦新が稲垣吾郎にしか見えない件
・サカイヒデキの現地滞在中の英語力の目覚ましい成長
・和田さんのトンデモキャラとそれを演じるマイ推し國村隼さんの珍しい関西弁💜
・セリフ棒読みヒロイン、誰かと思ったらスティーブン・セガールの娘😅
・のどかで雄大な景色。こーゆーところ、旅したい(免許とか馬とかないとアカンか)
・VIRGIL Outfittersのおっちゃんが可愛すぎる😍
アメリカ映画に初主演、井浦新の人間味、カリスマ業界人役、國村準の安定感、藤谷文子の脚本と助演が光る、静かに心温まるアメリカン人情劇
日本の企業がアメリカ・モンタナの牧場を買い取り、
東京のビジネスマンが単身乗り込み四苦八苦する。
現在というよりは、まさに30年前、バブル期に考えた企画らしい。
内容は、言ってしまえば、ある程度は想像してはいましたが、期待通り。
静かに心温まるアメリカン人情劇です。
日本人が、郷に入れば郷に従い、カウボーイを理解し、コミュニケーションをとろうとする姿が認められて、次第に心を開くようになる。
仕事も数字一辺倒で、プロジェクトで扱う商品の味にすら興味を抱かない。
相手の心を理解しようともしない男が、大きく成長する。
単に異文化の「衝突」の話でもなく、「協力・調和」の面も強い。
全体的に、相手を嘲笑したり、バカにしたりしない脚本・演出がいい。
監督は、三十年前に寅さん映画で山田組を経験したことがあり、
謙虚になること、傾聴することの大切さを学んだという。
そのことも大きかったのではないかだろうか。
そして、海外作品にありがちな、日本描写の不自然さがないのも良いです。
各国パートのスタッフは、現地チームが担当し、また、脚本・出演の藤谷文子のおかげださそうです。(もういちいち誰もセガールの娘さんであるとか、平成ガメラのミューズとか言われないクリエイターに。)
アメリカ映画に初主演となった、井浦新の人間味、変わっていく姿がいい。
そして、さすが今や国際派としても活躍する國村準!
いかにもやり手のカリスマ業界プロの役、
アメリカ人相手にジョークまで繰り出して、堂々と懐に入り込む説得力が素晴らしい。
久石譲の長女で40年前の当時4歳の時「風の谷のナウシカ」の劇中歌(ナウシカ・レクイエム)を歌った歌手の麻衣の歌唱、藤谷文子作詞によるエンディング主題歌も聞きものです。
ポスターカッコいいけど、、、、。
出演者はよい。スケール感もある。
絵もアメリカど田舎感をおしゃれに切り取りカッコよい。
、、、、しかしなんか人間の掘り込みが浅く食い付きが足りない。でストーリーにテンプレ感あり。
監督初長編だからだろうか、、、?
あと日本人俳優部の会話がよくわからない。
たぶん言葉を理解してない人が整音、mixしてるんじゃないかと思う。EQが聞きづらい方向になってると思う。
または日本人俳優のアフレコが下手なのかも、、日本はほぼ同録だから俳優のアフレコスキルが無いからね。
ストーリーは単純だが、井浦新の演技が見事!
ストーリーはよくある話で単純。
ただ、それを超えたのが坂井英輝役の井浦新の演技。
彼の演技が素晴らしかった。
まじめモードから陽気モードまで彼の感情の変化が見事。
カウボーイ姿も似合う。
また、英輝の婚約者けい子役の藤谷文子のクールな演技も良かった。
日米合作映画だが、テーマ、ストーリー設定は分かりやすいし、ラストも
後味が良かった。
今更感はあるけど
「海外旅行に行ったら人生観が変わりました」っていう話なんだよ。
今更、やる?
一昔前の就職試験で大学生が軒並み「海外旅行に行ったら……」って言って「もう、それはいいよ」ってなってる感じだったんだけど。
井浦新が効率ばかり追求しコミュニケーションも忌避するキャラクターなのね。
出世のため、モンタナの牧場で和牛を育てようとしたら、話を聞いてもらえない。
しかし、井浦新はモンタナで新しい経験をして変化したのだ。
スーツからカウボーイの格好に着替えると、みんな話を聞いてくれるようになり、最後は新しいアイデアも出して牧場を救う。
その過程で「恋人と話し合え」とコミュニケーションの大切さも教えてもらってプライベートも大団円。
ベタすぎんだろ。
でもベタ展開やっぱり面白いの。観てて「今更だなあ」と思うけど、やっぱり感動するもん。ベタの威力はすごいね。
脚本はそんな手練れじゃないなと思ってみてたら Ayako Fujitani が出てきて、エグゼグティブ・プロデューサーにも Ayako Fujitani いて「これは……内輪で何かがあったのか邪推してしまうパターン」と思ったら、キャストにも Ayako Fujitani 出てきて「すげえな!」ってなりました。
色んな人とぶつかって、変化してくってのが基本だね。
そこに何を載せるかが、物語の面白さになるんだな。
この作品は特に何も載ってないけど、基本だけでビシッと作ってあって良かったよ。
電波の入り難い環境が彼を変えた
企業買収の実績を積み重ね、ちょっと天狗になっていたジャパニーズ・ビジネスマン。デルタ機でモンタナに到着した時から雲行きが怪しくなってきた。
他の作品では癖のある役が多い國村隼さんがコミカルなパフォーマンスで笑かしてくれた。
電波の通りの悪さが彼サカイを変えたのかもしれない。頼るのはスマホの翻訳機能ではなく、「人との繋がり・信頼」。国は違えど、結局はそう言うことなんだな。
エンドロールと一緒に流れていたシーンが微笑ましかった。
広大な自然とちっぽけな自分。
人には関心がなく数字やデータばかり見て仕事をしていたサラリーマン坂井英輝が海外の経営不振の会社に出向いた事で人として成長していく話。
経営不振に陥ってるモンタナ州の牧場で和牛を飼育し収益改善を計画…、自分の計画が思う様に進まないなか、バビエルという現地の男に連れてかれた誕生日会を機に英輝の心の中で仕事、会社の上司でもある彼女に対しての向き合い方が変わってく…。
仕事のやり方が数字とデータを見て動く、人に対して無愛想、関心がない感じの英輝が、牧場の人間と接し、人に対して情を持つ様になる、人として成長してくって方を観せたかったんですかね、和牛計画よりも人の成長の方に私は感じました。
とりあえずミニシアター作品だけどキャストが熱い!井浦新さん、國村隼さん、岩松了さんとシブイし全員好きな俳優さん。
個人的には國村隼さん演じた和田を観てたかったんだけど現地着いて早々怪我して入院して寝てばかりって…、とりあえずイビキかいて寝てる姿と看護師さんに渡したメッセージの「どこどこのハンバーガー」買ってきて!には笑えました。
あとこんな売れっ子の俳優さん達がミニシアター作品に出演してるのを観ると、何か熱い俳優魂みたいなものを感じますね!観る人は限られてると分かってるでしょうし、これが売れっ子のアイドルだったらでるのかな?目先の利益ばかり考えてメリットなしで出演はしないのではと思ってしまう。
好きな俳優さんばかり出演してる本作面白かった。
【舞台挨拶】モンタナの牧場に行った気分
ストーリーは予告通りと言った感じで、牧場再建&あまり向き合えてない恋人との話だった。日本の都会とアメリカの田舎を上手く描けて、日本人の描写もリアルでモンタナの自然も綺麗だった。所々にコミカルなシーンがあり、クスクス笑えた。映画館で観ると、行ったことはないがモンタナに行って帰ってきた気分になった。
この映画の井浦新は、スーツ姿で東京を歩くシーンと温泉のシーンがいい男すぎて破壊力が凄かった。
全体的に髪がまとまっておでこ出してるから常に格好いいんだけどね!!
キャラクターとしては、主人公の井浦新が演じるヒデキは、あんなに豪語して英語喋れず、ボスと恋人にはいい報告しかしない薄っぺらさ、あのペラペラな感じが良かったwある意味女の子の扱いをわかっている笑
そんなヒデキがボスに詰められいくのもまたリアルだったw
プライベートも仕事も上手くいかないと泣きたくなるよね😂わかりみが深い。
とにかくモンタナの景色が綺麗で、日本のビルしかない狭苦しいオフィスで毎日働いてるのが惨めに思えた。
オフィスでつまらない仕事してるのではなく、世界にはもっと違う人生の送り方があるんだなとしみじみした。
ただ、臭いはきっとあの牧場臭さなんだろうけど。どっちがいいのかはわからない。
國村隼演じるワダが出てるシーンがどれも面白かった。
適当なこと言ったと思ったら的確なことも言うので、やっぱり話すと聴いてしまう。
ハビエルがナイスガイでカッコ良かった。全部ハビエルのおかげ。
ストーリー的には少し長く感じた。
特に後半、ヒデキが牧場仕事を覚えるくだりはもうひとつ深くカウボーイの仕事を掘り下げたり、トラブルくらいあっても良かったと思う。
ヒデキは牧場体験をしているようにしかみえず、どうしても牧場の人と打ち解けるあたりのストーリーが弱い。大移動がどんなものなのかあんまりよくわからなかったけど、もっと詳しく知りたかった。牧場のボスもラストはそれで納得していいのか?
恋人とのキスシーンはあまり必要には思えなかった。
きっとモンタナの雰囲気を楽しむ映画だった。
舞台挨拶では、
監督のこの映画作るまでの経緯や
井浦新以外に候補がいたなんて本人は知らなかった話
井浦新さんが撮影中コロナにかかった話が聞けて良かった。
帰りは舞台挨拶をみてテンションが上がったので、ほぼハビエルメインのTシャツとパンフレット、井浦新の出てる雑誌などを買って経済を回してきた笑
社命に従わないサラリーマン
東京でブランドマネージャーとして働く男が、経営不振で売却計画の持ち上がったモンタナの牧場をWAGYU立て直すべく目論む話。
インチキ臭い和牛名人と共にモンタナを訪れて、自社が出資する牧場の従業員たちにプレゼンするながれだけれど、大丈夫ですかワダさん…そしてホントにこの人優秀か?な主人公。
ノリノリのコメディまっしぐらではないけれど、堅物というより最早ポンコツな主人公がカウボーイと打ち解け歩み寄り、道を探す王道展開でわかりやすいし面白い。
まあ、道はほぼ直進で、模索していたのは打ち解ける方法だけどね。
ということでコミカルな作りだから色々と目を瞑れるけれど、ストーリーの流れとか波とかの割にはだいぶ余白も多くて長かった。
まあ何言っていたか想像はできるけれど、スペイン語部分の字幕も全部欲しかった。
現代性が欲しかった
井浦新扮する日本企業に勤めるサラリーマンの坂井英揮が、買収したアメリカ企業の傘下にあるモンタナ州の不採算牧場を立て直すために渡米するというお話でした。監督のマーク・マリオットはアメリカ人、主演の井浦新は日本人男優ということで、外国人監督と日本人男優の組み合わせは「PERFECT DAYS」とも軌を一にしていますが、日本制作だった同作とは異なり、本作はアメリカ制作の外国映画でした。
井浦新が主演ということで観に行ったのですが、その点では満足が行ったものの、お話の方はちょっと残念でした。その理由は、主人公・坂井英揮が体現する日本人像が、いかにも1980年代の元気だった頃の日本人像で、現代性が全く感じられなかったからでした。英揮は、婚約相手にして上司でもある増田けい子(藤谷文子)のことを顧みず、仕事第一主義のモーレツ仕事人間。アメリカ企業を買収して不採算部門を切り捨てようという日本企業の存在も含め、”リゲイン”を飲んで24時間戦っていた頃の日本ならいざ知らず、今や落日の日出ずる国となった昨今の日本の状況とはあまりにかけ離れた感じがして、全く呑み込めませんでした。
井浦新の演技以外にも、モンタナ州の広大な牧場の風景や、英揮が四苦八苦しながら乗馬するシーン、國村準演ずる和田直弘のいい加減な雰囲気満載の演技など、面白かった部分もあっただけに、もう少しストーリーに現代性を入れ込んで欲しかったなと思ったところでした。
そんな訳で、本作の評価は★3とします。
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