朽ちないサクラ : 特集
【すんげえ好き!映画.comスタッフの“私的”推し映画】
親友が変死。捜査権がない警察広報の女性が事件に迫る
全サスペンス・ミステリー好きへ責任をもってオススメ
杉咲花×安田顕らの究極演技合戦の先に“快感”が待ってる
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観れば観るほど、筆者の
一体どんな内容なのか? 原作は「孤狼の血」シリーズの柚月裕子による
そして何が異色かと言えば、主人公の女性が、親友が殺害された事件の真相に迫るのだが、捜査に必要不可欠であるはずの
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さらに、本作の見どころはそれだけに留まらない。杉咲が安田顕ら演技巧者と織り成す
エンタメ作品としての“格”が高く、その完成度は原作者・柚月氏が太鼓判を押すほどの「朽ちないサクラ」。ドハマりした映画.comスタッフが、
●筆者
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【快感①:異色すぎる設定】警察ものなのに、主人公に
捜査権がない!? 奇妙な殺人、不祥事、謎が複雑に絡み…
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筆者の
ジャンルとしては「警察×サスペンス×ミステリー」。巧みに派生していく物語にグイグイと引き込まれ、気づけば後戻りできなくなっていた――。
[斬新な主人公像が好き]
かけがえのない友人が“変死”した――“捜査権のない” 警察事務職員が自責の念にかられて真相を追いかける
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普遍的な“警察映画”では、捜査権を持つ警察官や刑事が事件の真相に迫ることが多いはず。ところが、
つまり、警察内部に勤務はしているが、刑事ではないため捜査権限は無い。にもかかわらず、泉は殺害事件を独自に捜査し始める。これがめちゃくちゃ珍しいバックグラウンドと言える。
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では、なぜ泉は事件に関わろうとするのか? それは、
そして、泉が千佳にかけた一言が、彼女の死を招いた可能性があるから。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、親友の弔い合戦へ――ここからの流れがとにかく
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泉にとって、当該事件の資料に触れることすら容易ではなく、捜査行為は職務を完全に逸脱している。さらには刑事だけでなく公安にも立ち向かうことになるが、
真相に向かってひたすら突き進んでいく泉。その姿が、
[警察の“闇”を浮き彫りにするテーマが大好き]
ストーカー殺人、警察が被害届を慰安旅行のため未受理、新興宗教、公安の存在…“日本を守る”ことの難しさをあぶり出す
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泉が追い求めていく「親友の変死事件」が、
世間を騒がせたストーカー殺人。被害者は警察に被害届を出したが、当の警察は、慰安旅行に出るため未受理としていた大スキャンダル。かつて大事件を起こしたカルト教団の“いま”、そして密かに暗躍する公安。これらがリンクした時、
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また、“正義”である警察組織がときには
この複雑かつ巧妙なテーマ設定が、これまでの“警察映画”とは大きく異なるポイントになっており、本作でしか味わえない“快感”を創出している。
[良い意味での“裏切り”が満載で超好き!!!]
ハードでソリッドな上質サスペンスが展開…こういう作品、待ってました――!
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そもそも「主演:杉咲花」という時点で、本作の高クオリティは確信していた。「市子」「52ヘルツのクジラたち」、ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」などで印象的だった“心”を穿つ演技。その表現力によって、本作の質を数段アップさせてくれるに違いないと思っていたからだ。
その予想は見事に的中しつつも、
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鑑賞前は、杉咲自身の優しく柔らかなイメージ、タイトルの「サクラ」も相まってか、最終的に心が解きほぐされるような“あたたかな内容”へと帰結すると思い込んでいた。
ところが、これが大きな勘違い。実際の内容は
【快感②:脳天直撃の演技対決】杉咲花VS実力派俳優
“真っ向勝負”が凄すぎる―この映画、全キャスト名演だ
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必見ポイントはまだまだある。次に取り上げたいのは、杉咲花と実力派俳優陣が真っ向から対峙する“演技合戦”。
[杉咲花VS安田顕]「自分を責めない日はない」“過去”への葛藤が行きつく先は……誰もが驚愕した“予想外の涙”も
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安田自身の“
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特に注目してほしいシーンは、泉の眼前で
[杉咲花VS 豊原功補]ベテラン刑事としての手腕に震えあがる 捜査権を持たない泉との“真正面からのぶつかり合い”に注目
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そして梶山は、捜査権のない泉とは真っ向から衝突しながらも“絶対に諦めない”彼女の姿勢に感化されていく。そんな男気が滲む“心の機微”を段階的に演じ切った豊原――。
[杉咲花 VS 藤田朋子]大切な娘を突然失って――憔悴しきった姿に胸が締め付けられる “2人だけの芝居”が涙腺を刺激
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筆者が瞳を潤ませながら「最高…」と呟いた場面がある。それは、
しかもただ“死を悼む”だけの光景に留まっていない。杉咲による激情を内側に秘めた芝居、藤田が全身全霊で表出させる疲労感、それぞれが相手に投じる“告白”などなど、語りたくなる要素がギュッと詰まっている。まさに
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ちなみに、上述の3名だけではなく、泉のバディとなる磯川俊一役の
【快感③:エンタメとして一級品】ラストも超良い…
心鷲掴み要素だらけで“好き“の感情がはち切れそう
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ここまで必見ポイントを並べても、筆者の“好き”という感情は、まだまだ収まらない。だから「これだけはどうしても伝えておかねば…」と使命感すら感じた要素を、最後に紹介させていただこう。
[総合点が高すぎる]テンポの良いストーリー、アクションもスリルもグッとくる しかも観客を信頼している“演出”が最高だった
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物語における重要な“点”が小気味よいリズムで打たれ、真相解明が近づくにつれて、それらが一気に“線”として繋がっていく。
そんな
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ちなみに
これはすなわち、本作が
[どんでん返しの“その先”へ]このラストは予想がつかなかった……そして“それだけでは終わらない”展開がめちゃくちゃ刺激的
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「サスペンス×ミステリー」でとりわけ注目が集まるのは、クライマックスの展開だろう。本作では、いわゆる
その全貌は映画館で体感してほしいのだが、本作がひと味もふた味も違うのは
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最後に、改めて言っておきたい。初鑑賞からしばらく日が経ったが
これほど
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