劇場版 再会長江のレビュー・感想・評価
全32件中、21~32件目を表示
文字通り感動のドキュメンタリー
中国南京市在住でインフルエンサーとして活躍しながらドキュメンタリー作品を手がける竹内亮さん。
10年前にNHKの番組で長江を撮影した際、チベット高原にある「長江源流の最初の一滴」を撮影できなかったことを後悔していたようだ。
今作は2021年から2年をかけて長江6300キロを辿った記録。「最初の一滴」を記録すべく源流を目指した。
自分では行くことができない長江流域の絶景に、またこの10年における中国の激しい変化に、そして何より10年前に知り合った人々との再会に激しく感動する。
チベットの少女/女性の本気の涙が奇跡のクライマックスを作った。観る我々は10年前に一生忘れることのない本物の恋が在ったことを知る。
何故か涙が吹き出した。嗚咽をもらした😭
中国に行きたくなるなる✨✨
多分大切なものは変わっていない
大都市に隣接する川辺の、かつて汚れていた水は・・・・ダムができて沈んだ村の住民たちは・・・・少数民族の文化や生活は・・・・
考えてみると、10年一昔とは言いますが、低迷が続く日本とは違って、減速したとはいっても直近の中国のGDP成長率は、5%を維持しています。これを複利で10年に換算すると10年前と比べ、1年に生み出される付加価値は最低でも60%増加している計算になります。一人当たりのGDPはなお、世界の水準からすると後塵を拝しているわけですが、「変化」という意味でいうと、それが末端の生活まで影響を与えていても不思議はないように思います。
それでも再会した人達の屈託のないおおらかな笑顔や、再会を懐かしんで涙ぐむ姿や、故郷や民族衣装がやはり一番好きと語るその姿を観ると、最近の分断化・ブロック化する世界の中でも、草の根では、大切なものは多分あまり変わっていないのだろう、そのように感じました。
映像素材に対する当局の検閲は当然入っていると思うので、少し割り引いて考える必要はありますが、単純化や色めがねで中国を観るのは、やはり避けねばならないのだろう。そのように感じさせる映画ではありました。
とても良い作品でした。
未知の世界を視ることで得られる感覚の価値、自らの蒙を開くこと・・それこそ映画の醍醐味。
この映画の鑑賞価値としては、
①広大な中国大陸の東端から西端を横断するなかで映し出される中国の自然遺産の圧倒的な美を映画館の大スクリーンで体感できる。
②たった10年余りで急激に発展する現在の中国社会をしなやかに生きる人々のビビットな感性を画面を通して感じ取ることができる
といったところが大きいかと。
私自身は、日本に住んでいて実際に中国人と触れる機会が無い。
よって
この映画によって中国の人々の暮らしぶりや生き生きとした表情、現地の社会風習や日本人との感性の違いなど、通常は得られない情報を日本に居ながら知れるだけでもこのドキュメンタリー映画は大変価値があると思いました。
個人的には中国奥地の人々の方が、
コスパだのタイパだの、数字だけが先行した資本主義原理に染まりきって踊らされて
幸せが何か見えなくなったいまの日本人より幸せそうに見えますね。
我々に足りないものが何かを考えるキッカケにもなるので、
本来はこういう良作こそプライムタイムでTV放送されるべきと思います。
一つ蛇足なことを述べるとドキュメンタリーで登場する女性が
明らかに美人に偏っていましたね。ここだけはおもいっきり資本主義原理を感じましたw
久々の阿部力
2時間きっちり飽きずに こんなに興味を持って見続けられるドキュメン...
2時間きっちり飽きずに
こんなに興味を持って見続けられるドキュメント作品って、
そんなにないんじゃないかと思う
前作は見ていないけど全然問題ないし、
なんかすごく良かった
ドキュメント好きとか中国好きとか、
その辺の人にはぜひ勧めたい
広大な長江流域の自然、民族、文明に触れる良作ドキュメンタリー
日常生活の感覚とは比べられないほどの大きな面積と長い距離を持つ長江流域。
河口となる先端都市上海から、最初の一滴の始点である標高5000mのチベット山脈まで、
10年前にNHKで制作されたドキュメンタリー番組で出会った人々との再会を織り交ぜて河を6300kmもの距離を遡っていきます。
映像美が素晴らしく、映画館スクリーンなどの大画面で観ると魅力が最大化される作品です。
出てくる人々はそれぞれ魅力的で、みなさん自分の人生を生きています。その姿は感動的です。
また、前回制作のドキュメンタリー番組から本作品までの間に流れた10年の時が中国の人々や土地にもたらした大きな変化を、外の国にいる私たちが感じられる貴重な機会を与えてくれます。
10年前の撮影時には、被写体との別れは永遠に感じられたが、インターネットのおかげでいつでもコミュニケーションできるため、本作品の撮影後の別れには名残惜しさがないというカメラマンの感想が印象的です。
予想以上に見応えあり。
長江の美しさ、それだけでもちょっとした感動🥹
上海からチベット高原まで6,300キロにわたり横断する中国最大の河、長江。
監督でありメインキャストでもある竹内亮氏が10年前にNHKの番組撮影で訪れた長江流域を再訪し、10年前に断念していた長江の源流に向かう物語。
カメラがパンアップして最初に映し出される大河の映像にすぐに感動🥹
これが長江か〜😲大きく、深くどこまでも続いてる。美しい✨
南京、上海、赤壁、白帝城、重慶三峡ダムなどなどの中国の今が見られるのも貴重✨
映像は10年前のものを差し込みながら現在との比較も見せてくれる。
たった10年。されど10年。
再訪した江辺中学校は取り壊され、看板の破片と石の階段が残されているのみ。
ダムが建設されたことにより水位が上昇し川の付近には住めなくなってみんな取り壊されたとわかる。
--------
☆人物1
10年前にインタビューした楊芹会。当時中学2年生だった彼女の夢は高校を卒業できたら女性兵士として軍隊に入って活躍することだった。
貧困脱却のため当時多くの人が入隊を考えていたと言う。
その彼女は今どこに?
3日間探してやっと彼女の住処に辿り着く。
大きな家に引っ越していたがそこに彼女の姿はない。
果たして、夢は叶ったのか?
--------
☆人物2
「女の国」と言われる女性優位の摩梭(モソ)人の甄甄(ジェンジェン)は美しいみずうみ瀘沽湖のほとりで暮らしていた。当時は通い婚(一緒に住まず妻の家に夫が通う)が定番の摩梭人。彼女は恋人とどのような結婚生活にするか迷っていた。
10年後の瀘沽湖は生活用水を湖に流さないようにしたことですっかり美しい湖面に変化していた。上空から映し出されるソレはまるで巨大な丸鏡のよう。
再会した甄甄のとっていた結婚形態は?
--------
☆人物3
地上の楽園 雲南省シャングリラで羊と写真を撮りませんか?と観光客に声をかけ撮れたら1枚80円という仕事をしていた18歳の愛らしい少女茨姆(ツーモー)。10年前の撮影では同行していた阿部力(中国愛称:ドンドン)と外の世界を見てみたい、と話していた。
彼女と彼女の母親を上海に案内することになる。初めて見る外の世界に驚きの声をあげる茨姆。
その後の竹内監督との文通で将来は民宿をやりたいと語っていた。
果たして10年後に再会した茨姆はその夢を叶えられたのだろうか。
ティーンエイジャーだった茨姆はドンドンに恋をしていたのじゃないかな?と思われるはにかむ姿、涙ぐむ姿にジンとくる。
個人的感想だが、人物3のパートがもっとも泣けた😭
だって茨姆がよく泣くからさ〜もらい泣き。
10年での大きな変化はインターネット。
TikTokで世界を見てるから30歳まで結婚しなくてもいい、という考えが生まれる。
以前は1つだった価値観が広がり始めている、と監督は言う。
観賞後はネットによって変化した自分の10年を振り返りたくもなった。
長い長い河川の源流を探りに、河口の上海から徐々に遡上して、チベット...
長い長い河川の源流を探りに、河口の上海から徐々に遡上して、チベットの海抜五千キロの高原まで出かけた記録。
十年前に同じ挑戦をして、失敗していたとのこと。その頃に出会った方々と、再会して旧交を温めつつ。
立ち寄った街で、川沿いならではの出来事に遭遇しつつ。
客船の荷物運びさん、ダムで水没した街、etc.
十年の月日で、変わったもの、変わらないもの…
夢が叶った人や断念した人、引越した、結婚や出産、 etc.
重慶とか香格里拉とか少数民族とか、気取らない普通の庶民の暮らしぶりには、無性に親近感がわいてきました。
ラスト近く、高原の川の流れ、
荒涼とした土地に、まるで毛細血管のよう、
ひたすら美しい映像でした。
私的には、高山病で中途断念しそうですけど🏔
全32件中、21~32件目を表示