「長江の美しさ、それだけでもちょっとした感動🥹」劇場版 再会長江 いも煮さんの映画レビュー(感想・評価)
長江の美しさ、それだけでもちょっとした感動🥹
上海からチベット高原まで6,300キロにわたり横断する中国最大の河、長江。
監督でありメインキャストでもある竹内亮氏が10年前にNHKの番組撮影で訪れた長江流域を再訪し、10年前に断念していた長江の源流に向かう物語。
カメラがパンアップして最初に映し出される大河の映像にすぐに感動🥹
これが長江か〜😲大きく、深くどこまでも続いてる。美しい✨
南京、上海、赤壁、白帝城、重慶三峡ダムなどなどの中国の今が見られるのも貴重✨
映像は10年前のものを差し込みながら現在との比較も見せてくれる。
たった10年。されど10年。
再訪した江辺中学校は取り壊され、看板の破片と石の階段が残されているのみ。
ダムが建設されたことにより水位が上昇し川の付近には住めなくなってみんな取り壊されたとわかる。
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☆人物1
10年前にインタビューした楊芹会。当時中学2年生だった彼女の夢は高校を卒業できたら女性兵士として軍隊に入って活躍することだった。
貧困脱却のため当時多くの人が入隊を考えていたと言う。
その彼女は今どこに?
3日間探してやっと彼女の住処に辿り着く。
大きな家に引っ越していたがそこに彼女の姿はない。
果たして、夢は叶ったのか?
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☆人物2
「女の国」と言われる女性優位の摩梭(モソ)人の甄甄(ジェンジェン)は美しいみずうみ瀘沽湖のほとりで暮らしていた。当時は通い婚(一緒に住まず妻の家に夫が通う)が定番の摩梭人。彼女は恋人とどのような結婚生活にするか迷っていた。
10年後の瀘沽湖は生活用水を湖に流さないようにしたことですっかり美しい湖面に変化していた。上空から映し出されるソレはまるで巨大な丸鏡のよう。
再会した甄甄のとっていた結婚形態は?
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☆人物3
地上の楽園 雲南省シャングリラで羊と写真を撮りませんか?と観光客に声をかけ撮れたら1枚80円という仕事をしていた18歳の愛らしい少女茨姆(ツーモー)。10年前の撮影では同行していた阿部力(中国愛称:ドンドン)と外の世界を見てみたい、と話していた。
彼女と彼女の母親を上海に案内することになる。初めて見る外の世界に驚きの声をあげる茨姆。
その後の竹内監督との文通で将来は民宿をやりたいと語っていた。
果たして10年後に再会した茨姆はその夢を叶えられたのだろうか。
ティーンエイジャーだった茨姆はドンドンに恋をしていたのじゃないかな?と思われるはにかむ姿、涙ぐむ姿にジンとくる。
個人的感想だが、人物3のパートがもっとも泣けた😭
だって茨姆がよく泣くからさ〜もらい泣き。
10年での大きな変化はインターネット。
TikTokで世界を見てるから30歳まで結婚しなくてもいい、という考えが生まれる。
以前は1つだった価値観が広がり始めている、と監督は言う。
観賞後はネットによって変化した自分の10年を振り返りたくもなった。