アイズ・オン・ユーのレビュー・感想・評価
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実話を元にしたシリアルキラーのスリラー映画
1970年代が舞台で幾つかの時間を行き来するが、話はそこまで複雑ではない。しかし実話を元にしているので、つまらなくはないがコレといった特徴もない。
中盤のTVショー「デートゲーム」では、女性(シェリル)1人対男性3人の構成で女性が質問をして気に入った1人を決める。そこではいまではNGな言葉が交わされる。しかし姿や職業等は分からないので、その時一番紳士的だった男性(ロドリー)を選ぶ。
当時のTVショーやアメリカ(だけではないが)の性差別の実態を垣間見る事ができる。
クレジット前に実話の事件とその後が字幕ベースで語られるが、全貌が分からないほど遥かに恐ろしいシリアルキラーであった事を知る。だからこそ余分な解釈を加えたくないというのも理解は出来る。でも事実を大きく脚色しても良いのであれば映画としての見応えもあったかもしれない。
シェリルが心変わりをしたのはいつだったのか?2番の男性の助言から?なら どうしてついて行った?
最後の女性(盗みをしていたエイミー)が他の女性と違っていた所は何?境遇が似ていたとか、写真を気に入ってくれたとかあれば良かったが。
映画の大部分を占めるシェリルの映画の役割は何だったのか。シリアルキラーになったきっかけでもない。逮捕に貢献したわけでもない。ロドリーの闇に関してでもない。大部分を占める主人公の役割は、実は映画上何もなかったなんて。
原題は”Woman of the Hour” だが邦題は「アイズ・オン・ユー」。最後にエイミーの目が合ったから?
………………
日本語版キャスト
ロドニー:小松史法、シェリル:森千晃 他
殺人鬼は怖いがストーリー展開は実話ベースなので地味
何人も殺して堂々とテレビ番組に出るなんて度胸ありすぎ。こんな殺人鬼を野放しにしてるとか警察無能だなぁ。観覧席で殺人鬼を発見した女性の通報に番組が真剣に向き合ってれば早期解決できたのでは?
機転をきかせて逮捕につなげた最後の少女の勇気がすごい。普通あんなボロボロの状態で犯人をなだめつつ逃げる隙を伺うなんて出来ないと思う。
ストーリー展開は実話ベースなので地味な印象。女優志望の主人公が襲われたり死ぬわけでもなく、淡々と殺人鬼の過去の犯行シーンを見せて進行する。恋に落ちてたからだんだんと殺人鬼の正体に気付いてく、みたいな感じじゃなくて恋に落ちる前から気付いて逃走成功するからあっさりしてる。
全編を通して、殺人鬼がただ怖いって印象しか残らなかった。とくにオープニングと電話番号のシーンはゾクゾクする。オープニングは一度殺してから人工呼吸で復活させて2度殺す狂気に引き込まれ掴みは抜群。
電話番号は案の定ウソだった訳だが、復唱させようとすることでウソだと見破る手法は上手い。。「自分の電話ならすぐ言えるよね?」たしかに...犯人の頭の回転の良さと狂気に鳥肌たつシーンだった。
アイズ・オン・ユー
ヒッピー娘は何故生き延びた?
被害者の女性は全て抵抗中に殺されている。
1人目の女性は失神したので人工呼吸で蘇生。
直後に逃げようとしたので殺している。
つまり、手中に収めた女性が逃げるのを許さない。
この整合性が貫かれていて恐いんだよ。
ヒッピー娘は逃げなかった。
必死の演技で迎合して逃げ切った。
レイプはされたが生きている。地獄だな。
全人類がシリアルキラーと出会いませんように。
アナ・ケンドリックさんが奇麗w
物語は行ったり来たりでちょっと忙しいかなw
1970年で~今度は1977年で~とか
消化不良というか物足りなかったのは
TVショーに出演している男を見つけて
おびえる女性が関係者に訴えかけようとするけど
空振りで
後日警察行くけど相手にされなくて・・・
え?まぢっすか?
でも、それって現実なのかな?
なんて考えたり・・・
でも、なんだかなーって。
で、実話ベースのこの話。
ラストがちょっとお気に入り。
逆にこのラストが気に入らない人もいるかもしれない。
でも、実話ベースですからね。
被害意にあった女性が犯人を懐柔させ(大袈裟な表現かも)
待ちに帰る途中に寄ったスタンドで
何とか逃げて通報した事によって事件解決。
何となくやるせなさというかなんというか
色んな意味で複雑な気持ちになった。
しかし、犯人さん。
あなたはなんでそんな人になってしまったんですか?
とても知りたいと思わせる作品でした。
アナ・オブ・ジ・アワー
アナ・ケンドリックが映画監督デビュー。
シリアスもコメディも出来(特にコメディでは魅力たっぷり)、歌もダンスもイケる。
そんなキュートな彼女の事だから、明るく楽しくハッピーな作品かと思いきや、何とサスペンス。しかも、実話が基。
これがなかなか衝撃的…!
1970年代のハリウッド。
スターを夢見る新人女優シェリルは、たくさんのオーディションを受けるも落ちてばかり。そんな時、あるオファーが。
人気TV番組への出演。ゲストの女性が壁越しの3人の男性とトークや質問をし、一人を選ぶ。選んだ男性と対面し、デート旅行が成立。
女優で成功したいシェリルにとってあまり望まぬ仕事ではあるが、名を売る為。渋々出演。
番組が用意した単調で下らない質問をするだけ。MCも人気者だが男性上位。
しかしシェリルは周りの女性スタッフのアドバイスを受け、台本に無いやり取りを始める。
MCは不愉快な顔をするが、番組は大盛り上がり。大卒のシェリル。質問は切れ味抜群で、男たちはたじたじ。
1番の男は、穏やかそうだが頭が鈍い。
2番の男は、ノリはいいが女性を“色物”にしか見てないチャラ男。
3番の男は、シェリルの鋭い質問にも見事に受け答える。
勿論選ばれたのは3番の男。テキサスから来たロドニー。見た目はワイルドだが、頭も性格も良さそう。
収録後、早速飲みに行く事になった二人だが…。
収録中、観客席の一人の女性がロドニーを見て恐怖におののく。
番組側に訴え。
私の友人があの男にレイプされ、殺された。
あの男は殺人鬼よ…!
そう。ロドニーは実在した、多くの女性を殺した連続殺人犯だった…!
これが実話とは本当に驚く。
ロドニーがTV番組に出演したのも本当。
連続殺人鬼がTVに…? あり得ないとまず思うが、ロドニーの犯行や事件はほとんど知られていなかった。ロドニーの人相も。
その手口は、カメラを手にモデルになって欲しいと近付く。意気投合した時…。
ロドニーの新たなターゲットはシェリル。
シェリルはロドニーの魔の手に掛かってしまうのか…?
勿論スリルも充分だが、ただの犯罪サスペンスの型にハマらないのがミソ。
初監督とは思えないアナの卓越した手腕が光る。
まず、題材の衝撃さや面白さ。エンタメ性もそつなく。
1960年代後半から1970年代と言えば“ゾディアック事件”も発生。不穏な雰囲気も醸し出す。
ハリウッドのエンタメ業界で新人女優が…と言うと、“シャロン・テート事件”を彷彿。ロマン・ポランスキーの名も出、全くの無意識ではないだろう。
メインはデート番組だが、少し過去に遡って何人かの被害に遭った女性たちの視点からも。群像劇スタイルでもある凝った作り。
LAの陽と陰。光と闇の使い方も巧い。これには感嘆。
収録後、バーで軽く初デート。いい雰囲気だったのが…。ロドニーの異様さが表れてくる。平静を装いながら対するシェリル。その緊迫感。
キュートだけじゃない。オスカーノミネート経験もあるアナの実力。
第一印象から徐々に豹変。ダニエル・ゾバットの存在感。
しかし、監督アナが描きたかったのは、もっと切実なもの。
開幕シーンの二人の男がシェリルについて。
もうここだけで分かる。
1970年代。まだまだ女性の地位が軽視されていた時代。
象徴的なシーン。ロドニーの正体に気付いた観客席の女性が番組や警察に訴えるが、信じて貰えない。相手にもしてくれない。
ロドニーの犯行が世間に知られなかったのも、これが原因。
女性が声を上げても誰も問題にしない。聞く耳持たない。
そのせいで、多くの女性が…。被害に遭った女性は8人とされているが、実際は130人以上とも…!
EDでまた衝撃の事実。一度遂に逮捕されるも、裁判を待つ間保釈。その間、さらに犯行を重ね…。
女性の存在が軽んじられ、凄惨な魔手に…。
が、ロドニー逮捕に繋がったのも、一人の少女の行動であった…。
10代の家出少女。
ロドニーにレイプされるも、誰にも言わないで。
少なからずシンパシーを見せかけ、信用させた所で、密かに通報。
ロドニーの犯行が暴かれた。いや、男の悪行を女性が阻んだ。
シェリルは魔の手を逃れたが、被害に遭った女性たち…。
彼女たちの無念を。
フェミニズムを訴え、エンタメ性も。
キュートだけじゃない。非凡な才能を魅せてくれた。
まさに、アナ・オブ・ジ・アワー!
女優としては勿論、次の監督作にも期待!
光と影
女優になろうとする主人公シェリルを演じたアナ・ケンドリックの初監督作品。
実在した連続殺人鬼ロドニーの犯行シーンをチラリズムにしていて、全体的にカメラワークも良く、リアリティもあり、いろんな意味で光と影が上手に描かれている。
2番にすれば良かった…
凶悪犯が罪を重ね警察の目から逃れて
のほほんと日常を生きている
科学捜査の技術もまだ乏しく女性軽視もありきな時代
怠慢な警察と犯人の悪どさにいつも憤りを感じる実話ネタの作品は多々ありますが
私の中ではどうしてもコメディのイメージが強いアナ・ケンドリックがそんな邪悪なテーマを!?と驚きましたが作品を緊張感と虚しさ溢れる深い創りの仕上げっぷりは見事としかいい様がありませんでした
アナが演じた女優の卵さんは地元に帰り穏やかに暮らしているとの事
夢の引き換えにはなりましたが本当に強運だったと思います
目撃者も居たのに動かない警察…そんな中家出した少女の冷静な行動と勇気は10代とは
思えない…頭が下がりましたね
一方では残念ながら犯人の手にかかってしまった女性達…ただただ悔やまれるばかりです
今後もアナ監督の更なる技を期待します!
アナ・ケンドリックの可愛さが目立つが
アナ・ケントリックの初監督作品。ぶっちゃけ言うと本人の可愛さが目立つし、実際綺麗。でも、中身もなかなか。これ実話なんですね。すごい犯罪だ。常にハラハラさせてくれるし、犯人役の男も良い俳優見つけてきたね。(私は初めて見た俳優です)でも、アナ可愛いな〜(笑)
あからさまな描写が少なく、丁寧に作られている作品
アナ・ケンドリックの主演・監督のサスペンススリラー。
実際の事件を元に作られたストーリーで、
犯人が今までどこで何をしていたかをカットに割り込み見せていく手法が、じわじわ恐怖を駆り立てる。
性的暴行・殺人という恐ろしくトラウマになりそうな犯罪内容だが、あからさまな描写をうまいこと避けて最小限に留めながらも、きちんと何が起こったかが理解できる。
女性監督ならではの気配りを感じる。
もし裸体で暴行の描写が露わだったら、私は最後まで観れなかっただろう。映画だからと言って、その映像が新たにトラウマになる事もある。
アナ・ケンドリックが好きで、観たい気持ちと観たら後悔する題材という狭間で迷ったが、とても丁寧に作られていてよかった。
一見優しそうな男性でも、ホイホイついていくもんじゃない。恐ろしい魔物は本性を隠し、女性に好かれそうな言動で獲物を探る。
男女問わず、最悪このような事が起こりうるから注意突起として是非観てほしい。
表現するかしないか、、、
プロダクションのヴァーティゴ・エンターテインメントは、
「呪怨」 や「仄暗い水の底から」などの、
邦画のハリウッドリメイクもやりつつ、
スコセッシ監督、ディカプリオ主演の「ディパーテッド」等
ヒット作も製作しているプロダクションだ。
私もハリウッドのスターやスタッフと一緒に仕事をした時の、
エピソード等はyoutubeでも話しているのでここでは触れない。
グレタ・ガーウィグ、
エリザベス・バンクス、
そしてアナ。
名優と監督の二刀流、
演出の技術も高い。
エンターテインメントをベースに、
少しづつ言いたいことも入れる。
本作では劇中のバラエティ番組の質問コーナーで、
アナ本人が男たちに問う。
多くの作品に、
70年代付近のヒット曲が使用され始めて久しい。
ビジュアルもそうなっていく傾向なんだろう。
ポランスキーと仲間・・
というのは本人が言っていた事なのだろうか、
笑えないというかどうなんだろう。
〈カウボーイマウス〉の話しをしながら、
シェリルが何に気づいたのか、
その心の動きをもう少し丁寧に描く必要は無いか。
おそらく二人で食事をしていれば、
感じる事はあるだろう、
それを映画的に、
描写、表現するかしないか。
店外のシークエンスで充分か。
意見は分かれるだろう。
殺人鬼役がきんもい!!
ボロボロの深爪に鬱陶しい長髪で、開幕からヒェッとなる。
魅力的な男性っぽく描かれてたけど普通にキモいよ...アメリカではありなのか?
殺人鬼ではなくても、おかしな男に付きまとわれた経験は女性なら一度はあるのでは。
力で敵わない相手に強く出ることはできなくて、無視したりなだめすかしたりしてその場を凌ぐしかない。
女性にしか分からない不快感、憤り、そうしたものが表現されていたのかなと思う。
実話とのこと。
実話だから最後まで見れましたが
これからどんどん進展していくのかな?と思っている矢先に映画終わりました。
え?ってなる形の終わり方です。
殺人犯なのに魅力的に見える模写がすごくうまかったです、シェリルの勘の鋭さ素晴らしいですね。
気分を害した時の顔つきとか雰囲気でこの人は危険と察知できて、よかったです。
襲われる前に回避できたのが何より救いですが
被害者130名ってえげつない。
実話を見るって感情で見たら、こんな怖いことがあるだなとなる映画ですが、これをエンターテイメントの映画として見ると面白味は、終わり方で一気に無くなる作品でした。
中盤の犯人と主人公が番組内で出会う感じとか面白くて良かったですし、質問の答え方とかもかっけえーってなるし、あの人髪の毛切ったらとんでもなくイケメンだなと思いました。
結局あの黒人女性の密告は誰も救ってくれなかったんですね。
もしエンターテイメント映画だったら、シェリルと黒人女性がなんらかのきっかけで出会って、話が進みそうですが、そうならずに絶望感が進んでいく感じがリアルで、人って怖いなって思う作品でした。
こんなハラハラする実話とは
アナ・ケンドリック初監督作品でもちろん主演も。
もっとミーハーな映画を撮るのかと思ったら
こんなハラハラする実話ベースの話を撮るとは。
実話だからか割と淡々と進む。
この淡々が不気味で怖い。
この連続殺人者を野放しにしていた警察の無能さに絶望でした。
この殺人者から紙一重で逃げた女性の勇気に感服です。
自作自演
美しい女優さんが作って演じる。
まさに自作自演。←なんか違う笑
珍しくないのかもだけど…すごいね、女優さんって。
しかしあんな大自然に2人っきり。
殺されても文句言えないよ〜。
のこのこついて行ってはダメという教訓?
いろんなところをすり抜けてきたシリアルキラー。
そもそもどんな人物像なのかよくわからん。
なんでこんなことを?
そこが知りたかったな。
そこまでは深く追及されず。
この手の作品、あの時ああすればよかったのになどいろいろあるな。
あの時大声出していれば。
収録中でも声を出していれば。
デートの帰りにスタジオから出てきた人に助けを求めていれば。
実際には出来なかったわけだよね。
怖い怖い。
アナ・ケンドリック初監督作
アナ・ケンドリック初監督作ということで興味はあったのだけど、実録のシリアルキラーものという中々ハードな題材を選ぶとは意外だった。
幾つかの時間軸で、女性ばかりを狙うある連続殺人犯のエピソードが平行して描かれる。
この時間軸がキーポイントで、観ている間中ずっと安心できないつくりになっているのが上手い。
監督アナ・ケンドリック自身もメインパートに出演する。
彼女のパートはコミカルな部分も多く楽しいものの、やがて彼女も犯人と出会うことになり、映画の緊張感は途切れない。
アナ・ケンドリックがインタビューでコーエン兄弟の『ノーカントリー』を参考にしたと語っていた演出プランも、言われてみれば随所に効いていたと思う。
映画の尺自体はコンパクトで観やすいが、張りつめた90分だった。
シェリルが駐車場でアルカラに追われるシーンやばかった、 人気のない...
シェリルが駐車場でアルカラに追われるシーンやばかった、
人気のない夜道で一人で歩いてる時にこういう感じになったこと女の人なら結構あるんじゃないかな。
しかし英題Woman of the hourを邦題アイズオンユーにわざわざ変えてるの何
モンスター…
何で10年間もこんな男を放ったらかしだったのだろう。それ程アメリカは広いのか。130人も殺人して全国放送のTVに堂々と出演している男の無神経さ、また捕まらないという余裕に驚き。初対面の男の車に乗ってはいけないが殺人鬼ロドニーの口の旨さ、魅力は本人も自覚していたのだろう。実話だけに短い時間だが、ハラハラ緊張感あった。特にシェリルの駐車場のシーンは。家出少女は機転を利かし、よく助かったなと。
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