「昔は"自分探し"の旅に出る若者が居りましたが、」ヒットマン 鉄猫さんの映画レビュー(感想・評価)
昔は"自分探し"の旅に出る若者が居りましたが、
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探す"自分"はそこにいるじゃないですか!?と揶揄しても詮無い事で、まぁ色々な人に会って「どのような人間になりたいか」を探る旅と言う事だったのでしょう。なりたい人間となると男の子は昔からハードボイルドと決まってる訳で、高倉健氏とか松田優作氏とか、作品中で演じた役が理想というのは誰しも経験のあることだと思います。
ハードボイルド「殺し屋」を演じてかっこ良く見せてモテちゃって、しょーもない事件になっちゃったけど上手く誤魔化せましたー幸せ!って、「ニセ殺し屋vs本物」のハードボイルド展開とか「ミイラ取りがミイラになる」ブラックコメディ展開とかとか期待していたので終盤少し肩透かしでした。
旦那・お父さんとか上司・部下とか販売員・お客様とか、演じるとは言わないまでも気持ちの作り様で態度を変える事は誰でもある訳で、ラストシーンに「皆んなそんなモンでしょ!?」と突っ込んじゃいました。
オトリで殺し屋を演じてたら別チームで捜査する事になって自分を監視するハメになったとかそんな「暗闇のスキャナー」みたいな話ならもっと面白かったのかも、と思ったらその「スキャナーダークリー」の監督でした。
ギャフン。
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