「心理学映画としては面白かった」ヒットマン 田中スミゑ 90歳さんの映画レビュー(感想・評価)
心理学映画としては面白かった
グレン・パウエル、七変化+演じているうちにどっちが本当の自分か分からなくなってくるという複雑な芝居に対しては、存在感と演技がちょっと粗いかなと思ったが、「トップガン」のハングマン役が良かったので贔屓目に見て、まあいいやと思った。
グレンには、もう少し癖のある役とか、嫌な奴の役、気難しい奴の役が似合うかなー
と感じるが(ハリケーン映画でもそうだった気がする)
トムと演じたハングマンの役がよほど自分の中に強烈に焼き付いてしまったのかな?
ルースター役のオーディションに落ちて、ハングマン役の打診があったが、グレンは最初、ハングマンの役どころが気に入らなかった。そして一度はトムからのオファーを断った(世界的な知名度があったわけではない俳優がトム・クルーズからのオファーを断れるというのは物凄い事だ。)というグレン自身も相当我の強い人に見えるんですよね。結果的にトムが脚本を変えて出演OKとなります。
それはそうと、この映画は、心理学映画としては面白いのだが
ややテンポが悪いです、あとエロすぎです。
これはAVか?と思うほど男の夢を凝縮した美女との絡みシーン、これを撮るためにこの映画を作ったんじゃないかと思うほどです。
女優が出演をOKしたのが信じられない。
グレン・パウエルの筋肉美も拝めますが演技は微妙かなー
一度、スネイプ先生みたいな出で立ちで出てきた時は笑った。
授業のシーンで語られている事のほうが本筋より面白かった。
これもっとオドオドした感じの人が演じた方が良かった気がする。
だってビフォー・アフターのアフターのほうが元からのグレンのイメージに合ってるのだから、人間ここまで変わるものかと思うほど気弱そうな人がビフォーを演じてないと、驚きがない。グレンはエラが張ってるので傲岸不遜に見えるのも手伝ってるが。
今後に期待します。