胸騒ぎのレビュー・感想・評価
全58件中、1~20件目を表示
中盤までは“気まずい系サスペンス”として斬新で秀逸
デンマーク出身で監督・脚本を兼ねたクリスチャン・タフドルップは、休暇を過ごしたイタリアで出会った家族の家を6カ月後に訪れ、気まずい思いと我慢を強いられる羽目になった経験から本作の着想を得たという。
都会暮らしのデンマーク人夫婦ビャアンとルイーセとその娘が、旅先で意気投合したオランダ人夫婦の自然に囲まれた家に招かれる話。オランダ人夫婦は気さくで社交的で、言語障害があるという幼い男児は陰気な印象であるものの、ビャアンが特に乗り気になり妻と幼い娘を車に乗せてオランダの田舎へ週末旅行に出かける。
監督の実体験が基になっているように、よく知らない家族から自宅に招かれた時の気遣いや遠慮、部屋や食事を提供してもらっている負い目や申し訳なさといった心理状態は、たいていの人が共感できる部分だろう。ほかにも、街中や店内などで幼い子を厳しく叱りつけている親を見かけた時のいやな気持ちなど、誰にも身に覚えがあるような気まずさ、困惑、不快な感覚を巧みに織り込んで緊張感をじわじわと高めていく序盤から中盤が秀逸で、“気まずい系サスペンス”とでも呼ぶべき新たな分野を開拓しつつあるのを目撃した思いがする。打楽器とストリングスで不穏な気配を醸し出すBGMも効果的だ。
ビャアンが自分たちの絶望的な未来の可能性を知ってからを終盤とするなら、ここからはまあまあありきたりなホラー展開になってしまうのが惜しい。ビャアンは知り得た情報をなぜ家族と共有しないのか。なぜ死に物狂いで運命に抗おうとしないのか。そうした大勢が抱く違和感よりも、結局はタフドルップ監督が決めたエンディングに至る筋書きが優先されたのだろう。中盤まであれほどリアルだったビャアンたち夫婦の心理や言動が、終盤で急に作り物っぽくなるというか。
なお、2022年製作の本作はハリウッド版リメイクが順調に進み、今年9月に米公開予定。主演のジェームズ・マカヴォイが、招かれるゲスト側ではなくホスト側の夫を演じるというから、ストーリー上のひねりも大いに期待できそうだ。
最後まで目を背けずに見終えることができるか
傑出した作品が近年生み出されている北欧ホラーから新たに届けられた悪夢のようなヒューマンホラーです。人間の悪意や恐ろしさを描いていて、見た後は、あなたの知人や友人が信じられなくなってしまうかもしれません。
見ていくうちに誤解や違和感が増していき、戻らなければいいのに! という願いは、映画的なお約束によってことごとく打ち砕かれることでしょう。ホラー映画好き、恐怖好き、痛いシーン好きな人でも、最後まで目を背けずに見終えることができるかで、その濃度が試される作品です。
One Screwed Up Movie
In Speak No Evil, as a psychological horror film, it's clear from the start that something is amiss with the hosts of this family vacation, but it is far from predictable. Towards the end the film crosses lines that might categorize it as exploitation. There's nothing to feel good about walking away this film, which clearly was the intent. Indeed, a fathomable nightmare at the worst scale.
まあそっち系のいつものやつです🥳
ファニーゲームとやってる事は結局一緒のやつっすね!
ずーっと不快な気分を終始楽しめる胸糞ディズニー作品ではありましたね🙂
とりあえず緊張感が無いし緩いんですよ🤤
まず脚本の弱さの話ですが普通にこの人たち行方不明になったんだから警察とか捜索するんだろうけど普通にあのハガキで足取り掴めて直ぐにバレるやろ👮
更に言うと口が聞けなくても書く事は出来るでしょ✏️
不快な気分や嫌な描写が多い作品て色々ありますが人間ドラマがしっかりしてる訳じゃないから冷たい熱帯魚や空白やミッシングのように嫌な気分をずーっと食らう感じにもならないし困りましたね😨
とはいえ最後まで飽きないで観る事は出来ましたよ。
これ個人差でストレスのかかり方が違うだろうから感じ方に差がハッキリ出ますよね(ストレスかかりますが自分はそこまで酷い感じでも無くて🫢)
あとストレスレベルだと落下の解剖学のほうが異常にストレスかかって劇場で大声で叫びそうになるシーンとかあって落下のほうがストレス度合いが自分的には高いかな🤤(胸糞も通り越したら笑いになるんですが最近ならヘレディタリー・落下の解剖学はストレスが極度にかかり過ぎて8週くらい回って逆に笑ってしまったシーンありました🤮)
また脚本の話ですが🪨あんな重たい石をそんなに正確に投げる事できるのかよ?(結構ファンタジー過ぎるんよ!)結局死体の処理はどうしたんだろうとかボーって考えていましたね🤓
ラストの15分くらいで超最悪な事が起こってるんだからもう少し上手く嫌な気分にさせて欲しかったです🤗
マーターズのように胸糞の向こう側体験まで辿り着いてないし劇場に行かなくて良かったです🫡
まあ色々考えるとアリ・アスターとかミヒャエルハネケとかはやはり胸糞不快作品という意味では同じようなジャンルですが色々と上手なんだと再確認出来ました。
ハリウッドでリメイク決まってますがオリジナルがそもそもアレなのにリメイクするんだ😧
喉に刺さった小骨
旅先で知り合って意気投合した夫婦の家に招待されて訪れた親子3人が感じる何とはなしの違和感と不快感。いわゆるホラー映画とは一味違うのですが、言葉に出来ぬイヤ~な感じに観る者の心も蝕まれて行きます。
大声で抗議する程でもないけど喉に刺さった小骨の様に不快な体験を、よくもこんな具体的映像で描き続ける事ができるなと、監督の精神性を疑うべきなのではとすら感じました。それが何の説明もなくあんな所まで行くなんて。北欧の人は、あの不条理感でなきゃもう納得できないのかな。でも僕は好きな映画。
いや音楽よ パンフよ
2024年劇場鑑賞114本目。
まずパンフレットがアホみたいにでかい。
「サイダーのように言葉が湧き上がる」のパンフレットが劇中の設定に合せてLPレコードサイズになっていて、今まではそれが自分の知る限り最大サイズだったのですがそれを遥かに越える新聞四つ折りサイズでカバンに入り切らず飛び出してました。そんなので客の胸騒ぎ引き出さなくていいから!
開始早々胸騒ぎする音楽がかかるのですが、今どう考えてもこの曲じゃないだろ、という場面でかかるのでだんだんこれ実は起きそうで何も起きないというギャグなんじゃないかと思った程です。
実際はご自身の目で確かめて下さい。自分はこの映画嫌いです。
「原題もおしゃれ」
今年103本目。
中盤から画面が明るくなって見易い。
最初ちょっと暗かったですけど途中から明るくなってかなり面白いホラーでした。
ホラーが一番好きなジャンルなので一本見ると「あぁ映画見たぁ」といつも感じます。
中盤でこっちの選択を選んでおけばそこが映画で一番考える見応えある所だと。
SPEAK NO EVILが原題。悪口を言わないと言う意味です。
胸がくそくそ
お隣が…旅先で…ヒッチハイクで…などなど人怖系あるあるだなぁと観てたが、主人公夫婦にイライラ。
逃げる機会はたくさんあったのに全てを自らで潰してしまう。
ステゴロでがんばれ。
平和な風景を不穏な音楽バリバリかけてるのは「ファニーゲーム」を思い出した。
そういうの好き。
「お前達が差し出した」の意味がどーしても分からなくて…理解力にがっかり。
好奇心旺盛な映画好きむけ作品。ほんとに胸騒ぎだけだったらよかった
デンマーク、オランダ合作という作品カルチャーに自分が恐らくあまり馴染みがなく、最初から雰囲気にそわそわ。敢えて使われている音楽が場面設定と合っていなくて、殊更不穏さを煽る。その音楽はまだ早いでしよ…途中までは、異国の異文化家族の交流の不況和音的なストーリーのまま、ほんとに大きな勘違い、って話でも良かったように思うが。
斬新な展開というか、乱暴な終わり方というか。いずれにしろ、観客に優しくはない。
最近のヨーロッパ作品は、納得、みたいなエンディングではないものが多い。議論を巻き起こしたい作り手が多い、ということか。そういう意味では撮り手の意図通りにはなっている。好奇心旺盛の映画ファン向けの作品。
245 切断シーンが暗くてよくわからない。~それで気持ち的に助かったけど
プータローのくせに生活できてんの?
いや、ちょっと子供の臓器をチャイナに.....
ぐらいが背景にあればまだこの流れも理解できるが
すべてにおいて雑。
クソガキが意地悪したり(まあ最後は自業自得)
わざわざ逃げた方向が砂浜でスタックしたり
最後も走って逃げたら行けたんちゃうん?
と逃げおおせた可能性は75%以上あるですよ!
きっとこいつらは適当コンビで
まあ、アカンかったら次の獲物見つけてこよう
みたいなところがあったのではないか。
にしては用意周到なところもあるし、よくわからん。
ホラーやスリラーといった前宣伝も
全然違うし嫌悪感100%を期待するも
全く届かなかった。
50点
新宿シネマカリテ 20240528
その胸騒ぎ、正しいです
とんでもない鬱映画としてデンマーク・オランダ映画界に刻まれることでしょう。
気まずい映画としてなかなか良かったんですけどね…。
どうしても最後の唐突さというか、もうちょっと「彼らはこういう目的だったんだろうな」とか「あれはこういう事だったんだ」みたいな伏線と回収の王道があっても良かったかしら。
唐突に何かが起こるのではなく、不穏な音楽を流して何かが起こることを予感させる演出はクラシカルでいて効果的だったし、実にありがちな気まずいトークも共感できて良かった。
それだけに、ただただ地獄に落とされるバッドエンディング。いやでも、この地獄はit never ends(決して終わらない)か。
お口直しの映画が必須です。
邦題がミスリード過ぎる
邦題がこの映画の評価を下げているように思えます。
原題は『Speak no evil(悪口は言わない)』です。
胸騒ぎといったほんの少しの違和感ではなく、圧倒的に不快な状況に対して何も言わない行動しない配慮や善意が招くものが何なのか。
現代は平等・自由・権利・多様性といった言葉に基づき、あらゆる配慮や思いやり善意が求められています。
しかし無制限な寛容さが招く未来に対する危惧。それこそがこの映画のメインテーマだと思っています。
その大きなヒントとして『Speak no evil(悪口は言わない)』という原題だと思うので、そこをガラッと削いでしまった邦題については戦犯なのではないかと思ってしまうほどです。
映画の感想としては、
小手先のテクニックやメタファーが多く、ちょっと不親切だなぁとは感じました。
テーマに対して大味だからこそ、もう少し分かりやすい"伏線"や"選択"という緊張感を演出してくれても良かったのになぁと。とは言え、メインのテーマさへ見抜くことができればきっと一緒に鑑賞した友人や恋人と賢しめな会話で盛り上がれると思います。
最初こそ『ファニーゲーム』に近いのかなと感じますが、最終的には『哭声』に近いと感じました。
リアルなのかファンタジーなのか。個人的にはもう少しファンタジー寄りにしてくれた方が高評価でした。
ただ恐怖ではなく
ホスト一家に対する疑問が少しずつ確信に変わっていく。ラストシーンでは見ているだけでハラハラするようなまさに胸騒ぎだった。
一見、とても人が良いように見えても本当の姿なんて想像がつかないものだなと思った。
私自身ああいう胸糞悪くなるシーンは好きなのであの終わり方には満足した。
注文通りの嫌〜な恐怖。
ほんと注文通りに、不穏で怖い映画です。
ある意味サービス満点の映画かと思います。
この映画見にいく人は、怖いものが見たいわけですよね。
旅先で知り合った家族のとこに泊まりに行ったらなんか怪しくて・・・、ていうあらすじからして、なんか不穏で嫌〜な感じもの見せられるのを、当然期待して見に行ってるわけですよね。
存分に見せてもらえます。
もうやめて!っていうほど(笑)。
作り手はやる気満々です。
車窓から見える田舎の平和な風景映してる場面とかでも、ちょっと強引じゃない?て思えるくらいに、思い切り怖めの音楽流しまくってますしね。
怖いもの、不穏なもの、見たいんでしょー!?見せますよー!て感じで気合い入りまくってて、それでいて仕事は丁寧で、意外に爽やかな入りから、不穏さと安心の間を引き回される中盤を過ぎて、強烈すぎるクライマックスまで、精神にダメージを受けそうなほどに、飽きることなく楽しませてもらえます。
ただホントにプロフェッショナルで手抜きがないので、少々度が過ぎるというか、やめてー!って言ってもやめてくれませんのでそこは注意が必要です(笑)。
エンドロールが流れる間の、シーンと静まり返った客席が、客たちの打ちのめされ加減をよく現していたと思います(笑)。
自分は日曜の遅めの回で見たのですが、週末の終わりにこんなの見るんじゃなかった、と後悔してるのは自分だけではなかったでしょう(笑)。
これ、もちろん褒めてます(笑)。
ぜひ多くの人に見に行って、「うわー・・・(口を手で覆って無言)」ていう気分を味わって頂きたい。
プロフェッショナルというのは、ガチでほんとです。
パンフレットを見ると、出演者はみんな本国の舞台や映画で場数を踏んだ錚々たるメンツらしい。
実際主人公家族のキャラクターとか、ごく自然でいながらすごく魅力的で、日常のなんでもない場面も楽しく見れます。
自分はほんと、この家族好きでした。
それ故に最後は・・・TT
とにかくサスペンス・ホラーとして、心の中でチケット代をつけるなら10,000円くらいでもいいくらいの、上質の、満足度の高い映画でした。
ただ怖いもの、不穏なもの、なんか嫌なものを見るのが少しでも苦手という人は、絶対に見てはいけません(笑)。
あと週末を爽やかに終えたい人には、日曜夜の鑑賞はオススメできません(笑)。
全58件中、1~20件目を表示