パレードのレビュー・感想・評価
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まぁ・・わからないでもないですが・・ 大勢のパレード参加者は、亡く...
映像美と音楽
死者たちが主役なため、ファンタジー要素の強い作品だった。
最初は、もう少し現世界とつながりのある話かと思いきや、話が進むにつれて、
死者たちの“生き様が”如実に。
そして、何と言っても圧倒的な映像美と音楽の美しさ。
これ、NETFLIX配信作品かと思うほど、こだわりぬいている。
これは、ある意味見る側に対しての挑戦状のような気もする(もちろん制作側はそんな意図はないかもしれないが)。
定額でみんなが見れるお手軽感があるからこそ、各々のデバイスでどこまで今作品を追求できるか。
さいわい私は、自宅のSONYのDolby Atmos対応サウンドバーで視聴したため、ピアノの音色がとても心地よく聞こえ、この世界に入り込めた。むしろ、映画館のボリュームで聴くより心地よかったかもしれない。
余談にはなってしまったが、藤井監督のこれまでの作品によく出てきたキャスト陣が集結していたり、『浜の朝日の嘘つきどもと』のロケ地だった朝日座がまた登場していたり、スターサンズ制作の『マザー』で親子役だった長澤まさみ、奥平大兼が親子役だったりと、日本映画を“線”で見てきた人たちには嬉しいところがあり、見ごたえ十分だった。
実写版ジブリ
のようなファンタジー。この世界観は好きですね。
お酒や食べ物ってなくならないの?髪は伸びるの?歳は取るの?とか余計なことは考えず!(笑)
短い時間にエピソード詰め込みすぎてる感はありますが、
↑
たとえば長澤まさみちゃんはいつ気持ちの切り替えができたんだろうとかね?
まぁそこは置いといて。
出だしおもしろかった。ワクワクした。ここはどこ?なんで?なんで?なんでー?え?もしかして?
そして兎にも角にも映画讃歌。映画好きにはたまらない。
映画ってほんとにいいでしょー?って愛に溢れてる。
役者さんも豪華、豪華。長澤まさみちゃんと奥平くんはまたまた親子だし、森七奈ちゃん、今度は年相応な役でよかったね。(笑)←4月になれば
舘さん、でんでんちょこっとだ。
黒島結菜ちゃんが木野花さん?ん〜(笑)
推しの流星くんはわりと早くいなくなっちゃった。でもあのベランダのシーンの泣き顔はよかったなぁ。今までの過程もないのにすごく彼女のこと想ってるってのが伝わった。うまくなったねぇ、とおばちゃん感激。
ただねー、私はここまで長生きしたからあの世界には行かれないかな。未練がないわけじゃない。諦めの境地。人生こんなもんだよね。的な。あ。違う。他人に優しくないのか。とっとと生まれ変わってやり直そうと思ってます。(笑)
でももしあの世界があるなら救われる人たくさんいるよね。
映画はメッセージだから。
ラスト。想いは必ずつながっていく。そう受け取りました。
パレード
意外と良かったけど
死んだらどうなるんだろうという疑問に対して、こうであれば救いがあるかもしれないと思わせてくれる映画だった
ただナナが生き返った後のエピローグは完全に蛇足だったなーーーーー完全に死んだ者にしか存在しない世界であるからの美しさがあり、生き返れるならみんな生き返るために違う動き方になるよな、って思う
綺麗な未練
長澤まさみ脂のってます
大事な人を亡くす苦しみ
この向こう側の世界はきっとある
自宅レイトショー『パレード』Netflix
配信直後に観てましたが、3.11追悼で本日レビュー
神戸被災経験者として、時間やタイミング悪ければ、家族含めて今は無い。
生かされた今があるように、その逆の方もいらっしゃる。
そんな方々の想いが映像になったような作品なんですが、きっとこんな世界があると信じたいと思わせる良作!
主演の長澤まさみさん含めて、キャストも豪華で、各々のエピソードも上手く組み込まれてるのは、流石の藤井監督で、主題歌も良かったです。
追悼の日。祈る者の心が穏やかになる良作
震災から13年の今日、良い意味で期待値通りの内容かと。
津波の表現もあるため、ここだけは人によって閲覧注意だろうか。
但し、物語はあまりそれにとらわれる事なく進む。
現世に思い残すことがある者がただよう世界。そう書くと完全に「うらめしや」のイメージになってしまいそうだが、この作品のそれはとてもハートフルで、明るく、明日を照らすようなイメージ。これにはとても好感を持った。
さすがオールキャストと言ったところ、見ていて安心感があった。
その中でも特筆すべきは、リリー・フランキーの演技。不安定さと人徳の間をぬったキャラ作りは、彼ならではのモノに思えた。
ラストへの話のまとめ方は、様々な意見もあろうが私には良かった。
それぞれのテーマが未来であり、希望であったから。
ネトフリでいつの間にかナナの映画を見ていたってことね。よきよき。
気になるポイントひとつだけ、
終盤・美奈子(長澤)に、密かな想いを吐露するアキラ(坂口)であったが、長澤まさみにそんな笑顔でハグされてしまったら思い残すことが増えて、ことさら成仏できなくなりますって!
命が終わったその先の世界(そのまた先の世界)
人は死んだらどこへ行くのだろう。死んだ後の世界ってどんなだろう。こればっかりは誰にもわからない。死後の世界とは到底思えないような、今の時間の延長線上のような日常がこの作品では描かれている。
月に一度の新月の夜に、現世に思い残しをした故人たちが行うパレード。会いたい「その人」に無事に会えて思いを伝えると、故人のたまり場からは卒業し、そのまた先の世界へと旅立ってゆく。
思い残しがないまま一生を終える人などいるのだろうか。きっとそんな人はいないと思う。でも、死後の世界でもあんな風に新しい出逢いがあって、現世の人にゆっくりと想いを巡らせる時間が流れているのなら、死後の世界も悪くない。(あのグランピングみたいな雰囲気で、ゆっくりコーヒーやお酒を飲むもの居心地が良さそうだ。笑)思い残しを果たしたあと、そこを去らなければいけないことに何だかモヤモヤとした寂しさを感じた。あの世にも別れがあるのか、と。
ラストシーンが印象的な作品はたくさんあるけれど、本作品はオープニングも非常に印象深い。怪物のような暗い海。その海が、物語後半になると煌めきを帯びて映し出される。命の終わりと始まりと再会と再生を表しているようだった。
生きてたらいいこともあるよね。最後のナナちゃんを見てそう思った。
優しい映画
パレード
追悼映画?
藤井道人監督による故・河村光庸プロデューサーの追悼映画に思えました。
冒頭の画の力で「東日本大震災映画では?」と思いもしましたが、それは導入のためのもので。
震災で亡くなったのは主人公の美奈子だけで、他のキャラの死因はそれぞれだったから、この追悼が本命の目的だと思えました。
〇美奈子=『MOTHER マザー』長澤まさみ
〇美奈子の息子・良=『MOTHER マザー』奥平大兼
〇アキラ=『余命10年』の坂口健太郎
〇勝利=『ヴィレッジ 』の横浜流星
〇かおり=『空白』の寺島しのぶ
〇田中さん=『新聞記者』の田中哲司
〇マイケルの親友・佐々木=『ヤクザと家族』の舘ひろし
(藤井氏が監督を手掛けていない作品も含め)過去の河村光庸プロデュース作品の登場人物のイメージ=過去作そのものを指し示すような、露骨なキャラクターの置き方が目立ちました。
ヤクザの勝利ってキャラには、『ヤクザと家族』の綾野剛のイメージもかぶせたりして、メタな構造を作り出している気がしましたし。
そして、
〇マイケル=リリー・フランキーが演じる河村光庸P
〇ナナ=森七菜が演じる藤井道人監督
の投影って感じ。
河村氏が亡くなっても、人に面白いと思ってもらえる映画を撮り続けますよという藤井監督の決意表明にも似ていて。
予算と名優を集めてはいますが、極めて個人的なフィルムなのかもしれないな、と思いました。
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