「クリエイターは大変」アメリカン・フィクション @R3Xさんの映画レビュー(感想・評価)
クリエイターは大変
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とても面白いし、テンポも良いし、音楽も効果的でセンスが良かった。
ステレオタイプの黒人文学を白人や他国の人間が求める状況はたしかに日本でもあるし、同情的な目線が現代社会の批評にはつきものである。が、それこそが差別的な目線である。という気づきがあった。そういったバイアスはどこかで無くなっていくのが真の平等なのだろう。
複数の結末を連想させるメタ的なラストも最高
現実はアワードの場では真実を語り、後日暴露本を出し映画化したという解釈としたい。
モンクの望みである、迎合するようなfuckな小説が評価されてはいけないという信念をつらぬく。
母の介護施設は貰える。
世間に嘘をついたという罪悪感を拭える。
唯一デメリットのように思えるのは、金のために嘘をついた作家として認知されることだが、これは真実であり、世間に嘘をついたまま生きていくという罪悪感も拭えるし、モンクは今後も彼の本来書きたい物を書き続けることもできる。
自身の名声や気付き上げたものを捨てることで、得られるものがある。ということにしたい。
彼の家族は姉も兄も彼もいきすぎているがセンスのあるブラックジョークが好きな人たちだから。
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