【推しの子】 The Final Actのレビュー・感想・評価
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アニメよりも先に完結した…
アニメは2期の途中でしたが、実写映画はドラマの続きということで、プライムビデオで全話観てから劇場に向かいました。
ゴローがなぜB小町にハマったのか、アイが子育てに苦戦する姿など、アニメでは描かれなかった出来事が細かく描写されていました(ミヤコさんのサポートも素晴らしかったです)。そのためか、登場人物に感情移入しやすくなっており、物語への没入感が高くなっていました。また、二宮さんが演じるカミキヒカルは出番が少なめでしたが、劇中では強烈なオーラが漂うぐらい存在感が強い人物になっていました。
私は原作ラストのネタバレを知ってから観ましたが、所々で違う箇所があったので「こういう結末になったか!」と思えるぐらい新鮮な気持ちになれました(映像作品で改変される事例はよくあることなので、特に違和感はなかったです)。それと事前にドラマを視聴した方が理解は深まりますが、一つの物語として綺麗にまとまっていたので、本作だけでも問題なく楽しめると思いました。
一方で、物語後半が急ぎ足になっていたのが気になりました。その影響で、カミキヒカルの説明が不足してしまい、彼の動向や目的がわかりづらかったです。個人的には、ドラマを2シーズンでじっくりと描いてから映画を公開しても良かったのではないかと思いました。
『推しの子』のエピソード0と完結編を融合させたコンパクトな内容になっていました。アニメとは違った魅力が沢山あるので、見比べてみるのもいいかもしれません。
復讐は未来には繋がらない。が、本作品は、少しの復習をしてのご鑑賞をオススメします♪
基本アニメはあまり観ませんので、本作品に関する知識は、ほぼありませんでした。Amazonプライムでの予習復習もしておりません。普段ならチョイスしない作品ですが、二のがチラッと出てくる予告編がなんだか面白そうだったので、時間があった本作品を鑑賞することに。
結果からいいますと、全く知らない者でも、それとなく楽しむことができました。本作品が難しいのは、どのレベルの視聴者を対象としているかということだと思います。
①全く知らない人向け、②全て観ているコアなファン向け、③そこそこ知ってる人向けと、ざっと3パターンの客層がいる中、本作品を鑑賞して満足できたのは、③と①の半分だったのでは?という気がしました。
主人公の青年が、自身が大ファンだったアイドルの子どもとして転生するという設定はとても興味深く、アイドルたちのライブシーンは臨場感があり十分楽しめました。みんなそれなりにハマり役だったのではと思います。楽しみにしていた二のが、今ひとつでう〜ん🙄ってな感じだったので、この評価になりました。もっとしっかり、予習復習しておいたら、もっと楽しめたのかもしれません。逆に好きすぎる方には、復習が多すぎて、物足りなかったかもしれません。難しいですね…🤫
アニメ好きな人、推しの子ファンの方にとってはそれなりに楽しめる作品だと思います♪
お時間に余裕がある方は、Amazonプライムをこ鑑賞の上、ご来場下さい。
ドラマ編と合わせて観るのが必須のコンテンツ
連続ドラマの劇場版であれ、映画シリーズの2作目以降であれ、それまでのストーリーを知らずとも単体の映画として楽しめる良作、好作はもちろんある。だがこの「【推しの子】 The Final Act」については、実写化プロジェクトの企画段階でドラマと映画のストーリー上の振り分けが明確に決まっていたようで、物語の時系列では映画前半→ドラマ全8話→映画後半という順で構成されている(若干重複する部分はあるが)。だからもし、原作漫画もドラマも未見のまま劇場で鑑賞してしまった人は、起承転結のうち承・転の大部分をすっ飛ばされて後半に突入することになり、相当もどかしかったのではないか。
昨年12月に劇場公開された本作の配信がこのほどPrime Videoで始まった。もしドラマも映画もこれから観るという方がいるなら、基本はドラマ→映画の順が妥当だが、どちらも配信で観ることを前提とすれば、先に示した映画前半→ドラマ全8話→映画後半の順もありだろう。
漫画は未読、アニメとドラマは観たうえでのレビューになるが、前半の出来はかなり良いと感じた。語り口はスムーズで、医師・吾郎(成田凌)と幼い患者・さりな(稲垣来泉)のやり取りも泣かせる。アイ役を一度は断ったという齋藤飛鳥は、演技もさることながらステージパフォーマンスが説得力十分。日本のトップアイドルグループの1つである乃木坂46の元メンバーで、シングル表題曲センター回数が西野七瀬に次ぐ2位タイという実績からくる貫禄が感じられた。
だが後半になると語りのスムーズさが失われ、もたつくところもあれば、逆にダイジェスト的に駆け足になったり。アクア(櫻井海音)がアイを殺した犯人へ復讐する手段として、アイの人生の真実に迫る劇映画の製作を主導するのだけれど、1時間ちょっとの尺しかない割に決済のハンコがどうとか割とどうでもいいショットがちょこちょこ入るし、何やら映画作りの映画を見せられている気にさえなる。逆に、アクアとルビー(齊藤なぎさ)が互いの前世を知るまでの過程や、前世からの深い縁に気づいた驚きと感動といった描写が薄くて、そういう部分こそもっと丁寧に描けばいいのに、と。
それと、新生B小町のメンバーになる3人について、かつて天才子役と呼ばれた女優かな(原菜乃華)、人気YouTuberのMEMちょ(あの)に比べ、最もアイドル然としているべきルビーなのに、=LOVEの元メンバーである齊藤なぎさの演技力も知名度も、残念ながら原菜乃華とあの、さらにはもう一人の重要な女性キャラクターである女優のあかねを演じた茅島みずきのレベルに届いていないのも難点(もちろん知名度に関しては、アイドル界隈に詳しい層にとってではなく、映画やドラマを日常的に観る層にとってという意味で)。滑舌の悪さが気になる台詞がいくつか。原作やアニメのキャラクターデザインにもあまり似ていない気がするし(その点でかな役・原菜乃華の再現度は見事)、齋藤飛鳥から生まれた娘、という想像をしてもなにか違うような。
じゃあルビー役のキャストは誰がよかったのか、と妄想してみる。アイドル経験者で考えるなら、アンジュルムの上國料萌衣はかなりいい線いったのでは。ステージやYouTubeでソロ曲を披露するほど歌唱力が高く、齋藤飛鳥とも顔のタイプが近い気がする。恋愛バラエティ「あざとくて何が悪いの?」内のドラマ仕立てのカラオケ歌唱でも、表現力の高さと演技力のポテンシャルを感じさせた。だがいかんせん現役メンバーゆえ、単発の映画ならまだしも連続ドラマも合わせた撮影スケジュールは無理だったろうか。今年6月に卒業が決まっているそうだが、もし1年以上早く卒業していたら有力候補に挙がっていたかもしれない。
ルビー役の妄想ついでに、元アイドルの20代半ばの女優で知名度の高さでいえば、橋本環奈が起用される可能性もあったのではないかと想像するが、朝ドラ主演作「おむすび」が惨敗したことを知る今となっては、彼女が選ばれなくて結果オーライだった。
余談が長くなって申し訳ない。アニメ版の第3期が2026年に放送予定だそうで、気長に待ちたい。
重苦しい。
漫画を超えたストーリー
ストーリー面白い。満点です。アイとルビーが、シンクロして見える。ほ...
ドラマ版と映画版
こんなに“死にたく”ないと思う日が来るなんて
実写は成功・・・かな。
ホシの子
ゴシップまみれの今だからこそ観る価値がある映画。
主人公の青年が大ファンだったアイドルの子どもとして転生し、「推しの子ども」になるって話。
今回はドラマの前日譚とドラマの結末がセットになった2部構成。絶対にドラマを観てから行くべき。ちゃんと完結してくれたのが◎
まずシンプルに原作のストーリーがめちゃくちゃおもろい。
青年が前世の推しであり転生後の母でもあるアイを殺した犯人を追うミステリーサスペンスが大きな軸。その周りでアイドル業界・芸能事務所・ドラマ現場・恋愛リアリティショーなど芸能界の光と影がリアルに描かれてたり、登場人物の恋愛模様、アイドルの煌びやかなパフォーマンスなどなど内容がとにかく盛りだくさん。ただ、ミステリーとしての「犯人は誰なのか?」みたいなのを考察する楽しさはドラマ版までかも?
芸能界がどれだけ多くのプロフェッショナルの手で作られているのか。そして年端も行かぬ人間の人生がどれだけ消耗されてるのか、そういう部分をリアルに描いてる。
簡単に良し悪しだけでは語りきれない、いろんな人間の夢や努力、思惑が混沌と絡み合っている。
その結果、そりゃ人格が捻じ曲がってしまう人も生まれちゃいますわな。という、、、
構成もめっちゃ良くて、テンポよく進むからずっとおもしろい。
登場人物もキャスティング・役作り・衣装など含めてそれぞれのポジションがしっかりわかりやすくて、いろんな場面でのキャラの組み合わせによってお互いの存在感がさらに引き立つのが面白い。
アニメ版を全部は観きれなかった僕でも、ドラマ版は本筋以外を若干削ぎ落としてくれたおかげでサクッと観られた。ユーモアシーンは減ってる?もはやほぼゼロ?だったけど全然気にならなかった。
アニメ版と比べてストーリーの順番が少し組み替えられてるのも良かった。でも、なぜ良かったのかと考えると僕自身がアニメ版1話を見ていて全体像への予備知識があったからだと思う。
【推しの子】を初めて観る人には、まずはアニメ版の第1話からぜひ観てほしい。
作品の始まりがどれだけ衝撃的か知ってるとさらに楽しめると思う。
演技もえぐい。全員がその場の空気を支配してる感じで、全キャスト強者感が半端ない。演技の細かいことはよくわからないけど、気迫が伝わってきて、どのシーンも見応えがあった。
音楽は、普段アイドルソングを聴かない僕でも演出が豪華で思わず見入った。箱の規模感とかもめちゃくちゃリアル。歌唱シーンでのマイクのブレだけは少し気になった。笑
観終わった後の満足感はかなり高かった。連載終了時は終わり方に賛否あったらしいけど、個人的にはこれで良かったんじゃないかな。犯人側の視点をもっと知りたい気持ちもあったけど、、、
少しだけ描かれた犯人の過去を見てると、実はキャスティングにも深い意味があるのでは…?と考えてしまった…。(多分考えすぎ)逆に犯人の動機について多く語らないことに意味があるのかもしれない。
ゴシップまみれの今だからこそ観る価値がある映画。
推しがいる人が観ると推しがより尊くなるだろうし、普段芸能ゴシップに振り回されてる人はちょっとは受け流せるようになるかも?いろんな人にぜひ観てほしいなと思った。
YouTubeやTikTokにも関連したコンテンツがあるのでエンドコンテンツとして楽しんでみようと思う。
世界に通じる日本のエンタメ
全く関心がないジャンルだったが、アニメ版もこの実写版もとても詳しい娘に強く薦められ、Amazonの実写版ドラマ全8話を見てから映画を観た。結果、ちゃんとこの「推しの子ワールド」にハマることが出来、とても充実した映画鑑賞となった。
転生ものの作品はだいたい人生やり直しパターンが多いがこの物語はタイトルの通り、推しのアイドルの子どもに生まれ変わり、しかもそれが双子であるという斬新な出生からストーリーが紡ぎ出されていく。そして芸能界の裏側、劇中劇、アイドルの組成等が絡み合い、それぞれのキャラクターもドラマ版でしっかり伝えているので観ている側にとっての推しキャラも見いだせることができる。
推しキャラはなんと言っても主役アクアの櫻井海音だろう。ミスチルの桜井さんの息子であることを抜きにしても限りない可能性を感じる魅力溢れる大型新人である。もちろんB小町の3人もそのままデビューしてもいける素養を持っているし、齋藤飛鳥は役者が板についた本物のアイドルだし、脇を固めた成田凌、金子ノブアキ、吉田鋼太郎らがいることで映画に重みを与えた。シークレットだった二宮和也は重要キャラだったが最大の悪役なので好きにはなれなかったが、。
原作、アニメ、実写ドラマ、映画、YOASOBIの「アイドル」、多彩なテーマ曲の数々、各種グッズなどどれ程のビジネスが拡がったのかわからないが、世界を股にかけれるエンターテイメントに育ったことを嬉しく思う。日本エンタメの今後の発展を目指し第二第三の「推しの子」が生まれることを期待いたします。
映画の後半部分をもっと観たかった
【推しの子】 The Final Act
お子様には厳しい
多分、公開ラスト日の1月23日に鑑賞しました。
時間的に子連れの方が2・3おりました。
アニメを観てストーリにはまり、コミック制覇、アマプラからの本作鑑賞です。
原作を知らない方でも楽しめる配慮か、前半は割と丁寧に全体感を見せてくれます。
原作にないセリフなどもあって、なるほどなぁという造りです。
一番描いて欲しかった部分はあっさりめで、
原作を知っている者にとっては逆に消化不良です。
丁寧に描いて欲しかった部分は・・・
・神木が何故壊れていったのか
・アイと神木の関係
・アクアの葛藤(復讐、殺人、父と自分の相似性・・)
これらは行間?を読めという感じですが、小学生低学年には厳しいです。
ま、観るには早すぎる作品ですね。
最後ですが、神木のキャスティング間違ってないか?と思いました。
あと10歳くらい若い俳優に演じて欲しかった。
ニノでは歳とりすぎでしょ。
いろいろと考えることが多い映画ではあるものの。
今年23本目(合計1,565本目/今月(2025年1月度)23本目)。
※ プロジェクトセカイを見てからになりますが、憲法論な論点がないアニメは見ても紹介しない扱いです。
こちらの作品は…。これもまた解釈に困るところですね。
まぁ、いわゆるリアル日本においてもいきすぎた推し行為は問題になっているわけであって、そういったことは良くないという解釈もできるし、実際の当事者視点から「こういった心情なんだ」という趣旨を読み取る映画にも思えますね。複数の解釈が可能だと思いますが、個人的には前者のような見方をしました。
ただ、映画の作品としては前者のような論点は出てくるものの、主人公であろうヒロインの「その後」を描く実質2幕目3幕目移行に論点の大半が当たっているので、どのような解釈で見るも人それぞれ、といったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/事務管理と無権代理)
事務管理の管理者にはあらゆる代理権が与えられているのではないので、対外的に第三者を巻き込むと(表見代理の要件を満たさないなら)無権代理にしかなりません(判例)。
(減点0.2/犯人隠匿罪に関して)
犯人隠匿罪は、実際に指名手配されている状況で本人と「積極的に」かかわるだけでも成立します(判例)。また、実際に有罪か無罪か、本人かどうか(←冤罪かどうか)にかかわらず成立します(判例)。この部分は有名どころでは牧師活動事件など、思想良心、信教の自由などとの関係で登場する判例との整合性が問題になるところですが、判例百選に出てくるレベルの判例と整合性が全体的に取れないのはやはり解釈がまずいです(この事件自体は、実は簡裁レベルの判例で控訴もされなかった事例ですが、犯人隠匿罪がいかなる状況で適用されるか、また、牧師など「犯人を隠匿することがありうる職業」とその活動の自由(信教の自由ほか)について触れたものとして、簡裁判例でありながらしばしば登場します)。
(減点0.2/かすがい現象について配慮が足りない)
もっとも「かすがい現象」という語自体がマニアックだし、そんなの指摘するのもどうかなぁと思うものの、ここは知識があると「どうしてそうなるの?」といったところです(詳細ネタバレ回避。日本の刑法は、実はフランス・ドイツやアメリカ等でなく、なぜかスペイン刑法を模範にして作られた経緯があり、「かすがい現象」についても理解が難しいところ。日本の影響を受けた韓国刑法等ではこれらが問題になる規定は削除されている)。
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