「待ってた甲斐がありました!」【推しの子】 The Final Act コータローさんの映画レビュー(感想・評価)
待ってた甲斐がありました!
原作未読のまま、アニメが話題になってた頃に娘とAmazon Primeでたまたま観たのがきっかけで私の方がハマってしまい、2期まで全部観ています。
実写化の報を聞いて娘は大反対だったのですが、私はキャスティング次第かなと期待半分で待っていたところ、まずはドラマで、フィナーレは映画でという手法に「またこのパターンか…。」とガッカリしつつも、とりあえず観るだけ観てみようと観始めたらこれが良い意味で予想を裏切る出来にビックリ!!次が気になって止まらなくなり恥ずかしながら一気見…7、8話は待ち遠し過ぎて配信当日に観ちゃう程でした。
この流れで映画もすぐに観に行くつもりだったのに、娘は実写化を否定したままいくら誘ってもドラマを観てくれなかったせいで当然映画には見向きもせず、普段の自分のキャラ的に『推しの子』の映画を誘えるツレがさすがに見つからず、かと言っておっさん1人で観に行く勇気も無くあっという間に公開が終わり後悔していたところ、想像以上に早いタイミングでPrimeに上げてくれたおかげでAmazonさんに感謝しつつ観ることができました。
まず特筆すべきは新旧ともにB小町のライブシーンがドラマ同様、あるいはそれ以上に秀逸!!!
天才子役(笑)有馬かな役の原菜乃華さんのなりきり具合、演技の上手さに引き込まれてドラマ版にハマったと言っても過言ではありませんでしたが、映画では星野アイ役の齋藤飛鳥がそれに匹敵するほどの女優っぷりで魅せてくれます。
「愛してる。これだけは絶対に嘘じゃない。なんにせよさ、元気に育ってください。母の願いとしては、それだけだよ。」泣かされました。
ただ…せっかく見つけた「仇」カミキヒカルとの決着のつけ方。原作も読んでないしアニメも未完なだけに映画オリジナルなのかどうなのかはわかりませんがなんだか後味が悪いなあと。
使える時間の長さも違うので単純に比べたらダメなんでしょうが、ドラマ版がおもしろ過ぎて満点評価だったので、それと比べれば若干減点とはなりますが、自分の勇気の無さとは言え続きが気になるのに結果的に焦らされたことを踏まえると待った甲斐がありましたし、今もAmazon Musicで『【推しの子】プレイリスト』を聴きながらレビューを書いている身としてはアニメ3期を楽しみにしつつ、余韻に浸りたいと思っています。