「転生による意識の繋がりと、血の繋がりをきちんと感じました」【推しの子】 The Final Act Bratscheさんの映画レビュー(感想・評価)
転生による意識の繋がりと、血の繋がりをきちんと感じました
1月13日 レイトショーにて鑑賞
原作ファンからは賛否両論なんでしょうか?
よくある「イメージと違う」とかよりも、「後半の展開が駆け足すぎる」という論調に見受けられるのですけど、確かにそういう雰囲気は感じました。
きっと、原作ではもっといろいろあるんでしょうね。
でも、読んでない強みで、そういう不満は特に感じていません。
でも、どうせアマプラでここまで紡いで来たなら、その後も何話か使って描いてくれても良かった気はします。
でも、こういうテンポで畳みかけた方が良かった気もしますし…
判断つきません。とにかく、私は楽しみました。
特に目を引いたのは、櫻井海音と齊藤なぎさの演じ分けの妙。
櫻井海音は、アクアとゴロー。
齊藤なぎさは、ルビーとさりなと… そして、アイ。
きちんと、それぞれの人格を感じさせていて、素晴らしいと思いました。
逆に、ちょっと残念だったのは、二宮和也。
ティーンの頃のカミキと、同一人物とは感じられなかった。
二宮和也しか出てこないなら違和感なかったのかもしれないけど、アイと触れ合っていた頃のカミキ(黒川想矢)が纏っていた陰を、まったく感じさせなかった。
原作を知らないので、どちらが正しいのか(原作通りなのか)は判らないのだけど、「同一人物に感じられなかった」んですよね。
あと、終わり方について。
どうやら、原作とは違う…んですかね?
そして、これに関しては「原作の終わり方が、あまり支持されていない」ような話を見かけます。
この物語は、どのように終わるべきだったのか?
これも、ちょっと判断つきません。
でも、映画の終わり方も「1つの正解」なのかなとも思います。
あ、もうひとつ。
アマプラ(動画配信8話)+映画という構成について。
個人的には、良かったと思っています。
120分程度に収めなくてはならない映画では、どんなに端折っても、キャラを確立させたり、人間関係を理解させたりすることは不可能だったでしょう。
その辺りをアマプラで終わらせておくことで、やっと120分に収められたんだと思います。
もちろん、アマプラなし(映画だけ)でも、ドウニカコウニカ話は成立しているのかもしれないけど…
だいぶ、薄っぺらくなっちゃいますよね。
今回、アマプラで実写×8話も、アニメ×24話も、ぜんぶ視聴してから観に行って良かったと思います。
こうなると、マンガも読みたくなりますね。
完結したところみたいだし、全て読んでみたいと思います。