「よく頑張った作品だと思います。」【推しの子】 The Final Act あおりんご90さんの映画レビュー(感想・評価)
よく頑張った作品だと思います。
今年の初め頃初めてのティザーが出てきた際ありとあらゆる方向からボッコボコに叩かれていた「推しの子」の実写化。
蓋を開けてみれば、納得のキャスティング(メインを若手を据えながらも脇役を要潤、倉科カナ、吉田鋼太郎など)になっており、しっかりと世界観を作れたのも良かったのかな?
SNSをうまく活用して、現実世界に新生B小町があたかも存在している様にしてるのも考えられているなと感じました。
今日で2回目を見終えた感想ですが、有馬かなの卒業コンサートでのSHINING SONGたまらなく良かったです。(映画館の音響で聞けるのは最高)
このシーンだけの為にでも数回見に行ってもいいと感じました。
かなちゃん役の原菜乃華氏はまんま有馬かなにしか見えないです。
映画は前半がアニメの一話相当になるアイとゴローの物語、後半はアマプラ続きのお話となってます。
原作、アニメと見ていますが映画では「15年の嘘」は結構端折って進んでいきます。
有馬かなや黒川あかねが15年の嘘に出演しているが具体的にどの役かは映画では言及されてないです。
物語の流れもアクアが有馬かなの卒コンを見たあと15年の嘘公開→カミキと決戦を迎えるといった形になっており、その結末自体は変わらないのですが、アクアの死体は上がらずといった形に改変されました。
そのため原作で大炎上した有馬かなのあのシーンも無い形になってます。
私はむしろ、こっちのストーリーの方が自然で良かったと思います。
もともと万人受けする作品では無いし、実写化というワードで拒絶する人も大いにいると思うけど、丁寧に作られているのがよく分かる作品となってます。
監督や原作者、演者すべての方のこの作品に対する思いがよく伝わりました。