「2つの役割の「SHING SONG」良い!」【推しの子】 The Final Act かかさんの映画レビュー(感想・評価)
2つの役割の「SHING SONG」良い!
サクッと口コミを見たが劇中歌への言及が少なく、YOASOBIのアイドルを彷彿させる作品に寄り添った曲でよかったため、少し長いですが初めて感想を書いてみました!
全体としては満足です!見る価値大いにありです!
しかし、予備知識というか、最低限ドラマは見ておいた方がいいと思います!
前半でプロローグ部分を振り返ってくれるので多少対応はできますが、それでも足早に展開していくので未見だと「このキャラ誰なの?」って感じで楽しめない可能性ありです!
というか長い原作を実写版に落とし込んだ上で、面白くしようとしてるのだから、制作側もドラマ視聴ありきでの視聴を期待してるはず!見てからいきましょう!
⚠️ここからは超ネタバレした上で感想述べてるので映画鑑賞後にぜひ見てほしいです!
私はアニメも原作もアマプラのドラマも見ているため、映画でどんな風にまとめて、果たして原作からどう改変するのかを確認するために見にいきました!
2時間という制約の中で映画としてすごく良くまとまっていて大満足でした!
話題作かつ、どう2時間に収めるのかというメタ的な視点からも評価が必須の本作!
ある程度初見の方にも伝わるように配慮した上で、原作の魅力を最大限出し、俳優の演技が光る構成になっていてとてもよかったです!
また、関係者が推しの子を好きで「良い実写版を作りたい」と思っていることが本編の節々やドラマ、メディアなど全体を通してよく伝わってきていたのもとても好印象です!
さて、タイトルでも言及したように劇中で流れる有馬かなの卒コンシーンの最終で流れる「SHING SONG」が実はこの曲は劇中で2回流れるのですが、すごくよかった!
1回目は卒コンで有馬かなを送り出す印象(白のサイリウムで会場が埋め尽くされるのもアクアが現地でしっかり見れているのもよかった〜)、2回目は本編終了後のエンドロールと共に流れ、死を遂げたアクアやアイの思い、そして作者や実写製作者たちのメッセージを感じれるようになっていて、それぞれの聞くタイミングで印象が変わります!!
「卒コンの曲」と「推しの子としての曲」の2つの役割担っていてすごいのでぜひ劇場で確認してほしい!
プロローグでは、成田凌さんが原作を読んだ想像を超えるゴローを演じてくれていてさすがの演技でした!(アイが診察に来て驚いて慌てふためくシーンは笑った)
成田凌に「社会的に死んでしまうからやめて」って言って欲しかった😭
さりなちゃんを演じてた子役の子もめっちゃ演技上手だった!
また、長々とプロローグやるのはなぜだろうと思っていましたが、「15年の嘘」の制作時にアイとルビーをリンクさせるためであって、その描写も見事でした!
特にアイが死ぬシーンの「あいつのせいで」というセリフをアイとルビーの2人が異なる言い方をしていて、、、
きっと斎藤飛鳥が演じる、アイが死ぬシーンはアクア視点で描かれていることもあって、「あいつのせいで(死ぬ事になった)」となっている。
でもルビーが演じるシーンでは「あいつのせいで(2人を産めて愛する事ができた)」となっている。このことから「アイがカミキヒカルを許していた」可能性がアクアに伝わっていて、原作に寄せてあってよかった!
試写会の際に、発煙等で騒ぎが起きるのですが、出演者に殺害予告きてるんだから手荷物検査しっかりやっといてくれよ!(たぶんここら辺の改変大きい?)
そしてニノが演じるカミキヒカルが不気味で、救いようがない男であることもよく描けていて、腹立たしかった。やっぱり転生したアクアがこいつを殺すためだけに死なないといけないのはなんかなああああああ、、、、、、、、
転生したことに「ルビーを守る」という意味を最終的に見出したアクアの選択だから仕方ないのだろうし、ルビーがカミキヒカルの脅威から逃れて活躍するため、「一生推す」という言葉の通りに屍になってくれたのだけど、せっかく自分の人生を生きることを決意したのに!
くそ親父が一人で勝手に○んでくれ!!
やはりアクア救われないな〜と辛い気持ちで映画館を去りました。