劇場公開日 2024年12月20日

「極めて誠実な実写化」【推しの子】 The Final Act どんこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5極めて誠実な実写化

2024年12月22日
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原作漫画は途中で離脱したので再現度は分かりません。が、誠実に実写化したのであろうというのは伝わりました。

Amazon prime の実写ドラマが比較的時系列で進み、かつ新生B小町結成をメインに進んできた分、映画はアイ周辺に焦点を合わせたいわば解決編。Amazon primeでB小町にピントが合ってた人は少し物足りなく思うのかもしれません。
アイの生い立ちと吾郎先生とさりなちゃんを丁寧に描く分、対カミキヒカルが駆け足に感じられました。ただ、推しの子はアイとアクア(吾郎)とルビー(さりな)の物語と割り切って構成したんだと理解できます。

齋藤飛鳥ちゃんがアイの底知れなさを体現し、若手キャストの誠実なお芝居をベテラン勢が支える。成田凌さんがこんなに演技巧者だと知りませんでした。
またほぼ説明がないなか、空虚なモンスターとしてのカミキヒカルを二宮和也さんがリアリティを持って演じておられました。
ドラマを含めると満足ですが、やはり1本の映画としては成立していないので星を減らしています。

どんこ