「原作モノを実写化するときのロールモデル」【推しの子】 The Final Act MJさんの映画レビュー(感想・評価)
原作モノを実写化するときのロールモデル
原作マンガ、アニメ版、アマプラドラマ版もすべて観たうえで実写映画鑑賞しました。
素晴らしい実写化でした。あっぱれです。
原作マンガの中でもマンガを実写化してがっかりする原作者。そしてマンガを舞台化する際脚本が納得いかないと書き直す〜舞台脚本家と一緒に書き上げる!などありましたが、そんな作品を実写映画化するというハードな仕事!!
お互いがリスペクトをして129分という制限の中で実写映画として表現する。さまざまな正解はあると思いますが、この作品もひとつの大正解だと思います。
原作マンガを全て読んだ後に、アマプラドラマ版を観て実写映画版を観る。というのが私的には一番楽しめると思いますが、原作マンガをあとから読む。というのも面白い楽しみ方だと思います。
アマプラドラマ版では有馬かな役の原菜乃華さんが無双してましたが、実写映画版では齊藤なぎささんが素晴らしく輝いてました。
そしてカミキヒカルを二宮和也さんが演じた、というのも凄いキャスティングでした。
ニノが個人事務所になったことで成立した強烈なキャスティングだと思います。
キャスティングしたスタッフも、それを受けた二宮和也さんもあっぱれ!です。
実写映画版では初代B小町の元メンバー『ニノ』の役割をカミキヒカルが兼ねていたのも演じたのがニノだったのは偶然ではないと妄想してます。
今回実写ドラマ化、実写映画化されましたが、原作者が実写化に満足されてリスペクトを感じて、楽しんでいただけていることが何よりも幸せなことだと思います。
安易な実写化や、リスペクトを感じられない
実写化も散見する中、このような作品が今後は増えてくると確信しています。
原作マンガ版と違う!あの大切なシーンが抜けてる!キャラが違う!と思った方もいるかもしれませんが、2時間の中に収めるために最大限取捨選択し、映画館で楽しむ為に変更しなくてはならないことがあること、変更した方が良いことがあること、原作と違うからこそ映画版を楽しめることなどがあることをぜひご理解して楽しんでいただければと思います!
観終わったあと、『推しの子』推しの人たちと語り合いたい映画です!