「ややわかりにくいところもあるがおすすめ枠か。」PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
ややわかりにくいところもあるがおすすめ枠か。
今年446本目(合計1,537本目/今月(2024年12月度)25本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
この映画、てっきりアメリカ映画などの吹き替え版(字幕版もあり?)かと思ってみたのですが、「純粋たる日本アニメ」だったんですね。とはいえ、ちょっと気になった点もあるので気になるところを。
「やや」アメリカアニメっぽい展開を見せる展開ですが、CM等含めて80分ほど(作品は69分+おまけ動画。エンディングロールが出ても席を立たないよう注意)という映画ですが、お子さんが見てもわかりやすいように展開が配慮されていた点は良かったです。
一方で「見かけが」アメリカ映画っぽく見える(勘違いしてしまう)のも確かにあり、アメリカのアニメ映画でよく指摘する「字幕が翻訳されておらず混乱する」という点も、純粋たる日本映画で、おそらくアメリカ(に似た、架空の国)が想定されているはずですが、英検3級くらいの単純な単語から(最近は子供のころから英検準1とか普通に取るらしい…)、普通に英検準1あってギリギリかというような単語を出してくるのが、「アメリカのアニメ映画のように見える」本作品ではやや厳しかったかなというところです。
また、この「アメリカのアニメ映画のように見える」点は作品内の展開にも及び、アメリカほかの国のアニメ等では国の指導なのか本国の自主指針なのか、いきなり環境問題が何とかという話をして混乱させる傾向がありますが(その極端な例が、この映画のように、明らかにお子さんを想定した映画でポリコレ論が出てくる等。当事者目線で理解がしがたい)、この映画もその部分があり、「持続化可能」とか「サステナビリティ」といった語が出てきて、んん??ということになりそうです。
普通に日本映画なり海外映画を見る方であればこんなのは朝飯前でしょうが、今の幼稚園(保育園)ではこの時期からサステナビリティとかという語を扱うんでしょうか…。
採点は以下まで考慮しています。
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(減点0.3/「このアニメの想定視聴者を想定して」語彙レベルが高すぎる)
「持続化可能社会」「サステナビリティ」といった語句自体は、「ややレベルが高い」とはいえ映画を何本も見るなり、いわゆる問題提起型の映画を好む方であれば朝飯前どころか別に指摘の範囲外でしょうが、小学生にあがる前の4歳5歳の子は理解が難しい単語だし、また大人もその意味を理解しがたい(「持続化可能」と「自然にやさしく」は、「この映画では」ほぼ言い換えができるが、一般にはそうではない)というところで、もう少し配慮できなかったのかなという気がします(というより、このアニメの想定視聴者って成人(→改正民法後の18歳)を超えた「立派な大人」だったり「問題提起型の映画をバリバリ見る映画好き」?)
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