「厨房=世界の縮図」ラ・コシーナ 厨房 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
厨房=世界の縮図
様々な人種の人たちが働いているレストラン「ザ・グリル」。
アメリカ人ではない労働者に対する扱いが本当に見ていてつらくなる。
メキシコ人の主人公ペドロ(ラウル・ブリオネス・カルモナ)と
アメリカ人女性ジュリア(ルーニー・マーラ)の妊娠した子どもに対する考え方の
違い、その背景にあったジュリアは実は子持ちであることも
ペドロが壊れていく大きな要因になっている。
移民同士、夢を語らい、新人の指導を割とちゃんとしたりもする中、
上記含め、店の売上金紛失事件の犯人として疑われたり、
様々な扱いの積み重ねで最後はペドロがブチ切れて大暴れしてしまう。
しかし、この怒りこそが本作の本質的に伝えたかったことではないか。
このぐちゃぐちゃぶりは、確かにモノクロでないと見てられない気がする。
このラストがあってこそのモノクロなのだと思った。
常にペドロを始め移民たちの「怒り」を画面からは感じた。
世界的な問題を厨房という小さな世界で縮図的に表現した
見事な一作だと思う。
それにしてもルーニー・マーラの力強い演技には驚いた。
私が抱いていた今までの彼女のイメージと異なる強い演技だったからだ。
まあ、本作を観る動機になったのも彼女が出演しているからなので、そこは満足した。
本日の観客に日本人と外国人(西洋系で旦那さんが日本人)の老夫婦が、終始おしゃべりをしていたのが気になったが、
スペイン語と英語だったので、どういう会話だったのかを、旦那さんが字幕を読んで奥さんに伝えていたのだろうなと
思うと、そういう鑑賞法もあるよね、と広い気持ちになることができた。
コメント&タイトルへのお褒めの言葉、ありがとうございます。
観てる最中からコレしかないと決めてました。笑
ドクターペッパーが溢れている画面も、色が付いてたら余計ベタベタしそうで不快になりそう。


