「小難しい会話劇ながら混沌を楽しめる」ラ・コシーナ 厨房 kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
小難しい会話劇ながら混沌を楽しめる
原作は、 A.ウェスカーの戯曲「調理場 The Kitchen」(1959年初演)。
戯曲なだけに、ちょっと小難しい会話劇。
基本モノクロームの画面が時代を曖昧にしてくれていて、普遍的な物語にしてくれている。
レストランの厨房を舞台に、過酷な労働条件で働くさまざまな人種の従業員の人間模様。
あわよくばVISA取得を狙って働く移民に、その心情を利用する経営者。
サボったり、いちゃついたり、自分の持ち場を主張する割には…
自分の仕事を全うしようとして被害を被るウエイトレスが気の毒になってしまう。
そして、次々起きるトラブルに厨房がカオスと化し、ヒリついていく臨場感 ったら!
諍いや喧騒がメインなせいで残念ながら、料理が美味しそうじゃない 。
怒涛のラストで、見ている方が、呆気にとられて虚無になった
レストランで働くって、大変ですね。
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