「アイデンティティ、家族感に心地よい刺激もたらしてくれます」ちゃわんやのはなし 四百年の旅人 Daisukeさんの映画レビュー(感想・評価)
アイデンティティ、家族感に心地よい刺激もたらしてくれます
めっちゃ沁み入った✨薩摩焼として歴史に名を残す15代続く家族のおはなし。
透き通るくらい丁寧に主人公の15代沈壽官さんご自身のアイデンティティの葛藤や、家族への想いがさまざまな語り部と映像を通じて紡がれていました。
恵比寿の初日舞台挨拶に行きました。そこで15代沈壽官さんが、司会者の方から[撮影を振り返っていかがでしたか?]と聞かれ、[ドキュメンタリーというと、あらゆるところを撮影されるというイメージでしたが、監督やスタッフさん達がやわらかく側にいてくれたのであれっもう終わったの?これが映画になるの?という感じで自分が主人公って感覚がないんです]っておっしゃってました。
上映前の舞台挨拶だったのですが、鑑賞後に400年続く家族の物語が、15代沈壽官さんのありのままのありようを通じて映像化されたんだなぁとしみじみ。
お気に入りは、司馬遼太郎さんのお手紙と、字幕ロールあとのシーンです。
自分のありよう、アイデンティティ、家族感に心地よい刺激をもたらしてくれる良作でした。
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