箱男のレビュー・感想・評価
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難解な原作ゆえに推薦はしません
この監督でしかも永瀬正敏さんの主人公で1997年の安部公房の生前の製作推挙も貰って、製作出来なかった作品を時を越えてって何よ!
しかも浅野忠信と佐藤浩市まで出演だって、今現在最高の男優3人!
原作は当時難解ですから話は知っていても読破は出来なかった作品。原作に結構沿った内容になってそうです。
観ていても眠そうになってしまうほどでも途中効果音で奇抜な音を作り出して前半は持ち応える。
後半は謎の女葉子の白本彩奈さんの美しさで目が冴える。
話は難解です。無理して観なくても楽しい映画を観ていて良いですね。
ずっと何言ってるのかわからない
デキの悪い戦隊ものを見たような…
たぶん、そうだろう。期待値はハナから低かった。見終わって、「やっぱり」の感である。
安部公房の小説は、代表作であり、世界文学と目される「砂の女」をはじめ何冊か読んでいる。40年以上前、高校~大学生のころだ。
本作の原作も…たぶん読んだはず。だが、内容は覚えていない。
したがって、この映画が原作小説とどこが同じでどこが違うのか、まったくわからない。
僕の中では、「箱男」がおり、…それが徘徊する、街の中を―というイメージだけだ。
それについて、理解する必要はなく、箱男を除いた世間の人間は、無視しておけばよい話なのだ。
この映画も、わざわざ見に行くほどのものではない。無視しておけ。
箱男VS箱男のバトルが何シーンかある。
それが、本レビューのタイトルに書いたとおりなのである。
「スーパー戦隊シリーズ」の東映のスタッフが入っているのか?
原作そのものが、物語的なものを拒否している(らしい)のだし、映画もそうであったほうがよかったんじゃないか。
箱男である段ボール箱にも工夫がない。
どれも一緒じゃないか。
多様性の時代だ。男が女が、老人が子供が、LGBTが一律に同じ形、大きさの段ボール「箱」に入っていなくてよいのだ。
「箱」をすべて同じ外見(最終盤に出てくる)にした段階で、この監督の限界がはっきりしているのだ。
東京都心のミニシアター風シネコンで日曜午後に鑑賞。7-8割の入りだったろうか。観客の空気からは共感も感動もなかった印象。
安部公房の作品を映画に…
意外にかわいい箱男
白本彩奈さんが綺麗です
なんとなく言いたいことはわかるけど…長い(笑)
お前がそう思うんならそうなんだろう
お前ん中ではな
人と話してて、まるで自分の意見のように話してるけど、よくよく聞くとテレビの受け売りだったり。
自分の意志で生きてるつもりでも、実は誰かの思惑で生かされているのかもしれない。
そういう社会風刺なのかな…と。
まあどう取るかは人それぞれ…という感じ。
とにかく白本彩奈さんの裸体の美しさ…。
見てなかったアマゾンズをみてみようと思います。
誰かがそう書いてるだけかも
あの箱が象徴しているものは、価値観とか偏見とか物差とかパラダイムとか色々に解釈できると思うが、他評者数人がご指摘のようにSNS上の匿名性に安住して垂れ流される独善性,という見方が現代社会にハマるだろう。そういう意味では一旦頓挫して今まで寝かせていたのは「正解」かも。
後半,ノートの記述と現実との区別が曖昧になるあたり,物語の記述法が「誰それがこう言った」みたいな客観的・俯瞰的な観察者目線なのか,登場人物の「わたし」目線なのか,という小説作法談義っぽくなるところが個人的には面白かった。
落ち着きのない浅野忠信はなかなか新鮮だったし,白本彩奈の劇エロまではいかない寸止め感も品があってよかった。
残念ながら万人にお薦めはし難いが訳のわからなさに翻弄されてみるのも一興。
DRUG
強烈なビジュアルに惹かれての鑑賞。原作は未読です。
心の声がメインになるタイプの作品であまり好みではないなとは思いましたが、それ以上に難解さが極まったような作品でこんがらがりながらなんとか観きりました。
変態プレイのシーン、文字で読む分には色々と想像できるのかなと思いましたが、いざ映像化されるとそういう映像にしか見えず、白本さんは特に体を張っていたなという印象だけで終わってしまい、物語の本質が見出せずにもったいないなとは思ってしまいました。
今作の意外な収穫はアクションシーンの良さでした。
箱男がしっかり箱男のままスピーディーでダイナミックなアクションを繰り広げれてくれますし、渋川の兄貴が狂ったように石を飛ばしてくるのも込みで序盤から方向性は思ってたのと違うけどこれは良いぞ!とテンションが上がっていきました。
中盤まではなんとか見れていたんですが、パラレルワールドに突入したのか、原作の難しさが限界突破したのか、セリフやモノローグの物量が半端じゃない事になって頭が追いついていかずで大変でした。
もっと文学の勉強をしとけば…とこういう時思うんですが時すでに遅し…。
ラストシーンでは観客に問いかけるシーンになるんですが、まぁなんとなくこうだろうなと予想が立てれてしまい、全く同じセリフが浮かんでそのままのセリフが吐かれたのでおぅ…ってなりました。
メタ的視点は好きですが、オチがそれかーとはなりました。
原作に興味は持てたので読んでみようとは思いました。
鑑賞日 8/24
鑑賞時間 10:40〜12:55
座席 C-2
20年後に蠍座で回顧してみろ!
安部公房原作。かつての『日劇文化』の跡のシャンテシネマ劇場なので、まあ間違ってはないだろうが、70年代以降のATG作品のような雰囲気。蔵原惟繕や松本俊夫や吉田喜重の難解トリオみたいに、作家性が強すぎて、観客おいてけ堀の『芸術的なのをありがたがれ』というレトロ感。そんな前時代のデジャヴと目眩を覚える作品だった。早い話が、独りよがりでワケのわからないモノ。かつては、安部公房は勅使河原宏の監督作品というイメージだったが、当時から前衛を拗らせていた印象。まったくもって、頭上に?マークを光らせて新宿文化劇場を退出した無数の観客たちの連帯、あの頃へフラッシュバック。何年か前にルイ・マルの「死刑台のエレベーター」を日本でリメイクして、ヤラカシちまったどん底駄作があったが、同じようなイメージだな。
箱の中はパラダイス?
安部公房の原作小説の映画化作品でした。難解な作品と言う噂でしたが、その噂通り「うーん」と唸ってしまうお話でした💦だって箱の中から世の中を眺める”箱男”がいて、彼がそれを止められないだけでなく、他にもその”箱男”の地位を狙っている奴がいるというんだから、まあ一筋縄では理解できません。
でも自分が箱の中から世の中を眺めたらどうだろうと想像してみると、それはそれで面白いかも知れないと感じたところ。面倒な仕事だの義理だの責任だのから解放され、かと言って生物的な死を受け入れる勇気もないし、人里離れた場所で仙人のように暮らす胆力もない。そうなると隔離されつつも、1枚段ボールの向こう側には人がいる”箱男”的暮らしも、概念的には有りかなと思ったところでした。
また、文字通り単館系作品でありながら、主演の永瀬正敏をはじめ、浅野忠信や佐藤浩市と言った有名どころが出演しており、彼らの怪しげな上にも怪しげな役柄を演じた演技も中々良かった。さらには謎の女・葉子を演じた白本彩奈の妖艶ぶりも絶品でした。
そんな訳で、本作の評価は★3.5とします。
石井そうご( 漢字が出ない) 改名したんだ?
27年前にクランクイン直前に企画が飛んでからの、今更ながらの復活を遂げて見事公開にこぎつけた本作。今年が安倍工房生誕100周年という事でいいタイミングだったんでしょう。
安倍工房は読んだ事はないが、ポスターの箱男のビジュアルが、ぼっちちゃんの完熟マンゴーみたいで気になり鑑賞。
永瀬正敏、浅野忠信、佐藤浩一と無駄に豪華なキャストなのにあんまり宣伝されてないよね?
まぁ、路上で段ボールを被って覗き穴から、女性のふくらはぎをガン見して、ふくらはぎの絵を写生している変態の映画ですとは宣伝できないわな?
段ボールにこだわりのある永瀬正敏と浅野忠信は段ボールを被ったまま階段で決闘したり、段ボールを被ったまま全力疾走したりと無駄に体力使いすぎw
これに看護婦のヒロイン白本彩奈が絡んでくるのだが、脱ぎっぷりのいい事ったらありゃしない。
今どき風俗でしかお目にかかれない昔のセクシーなナース服を着てくれるし、浣腸までしてくれるぞ?お好きな人には堪らないですな( おい)
映画comでは白本さんの写真が出てこないけど、例えるなら
「壇蜜からシリコンバックと下ネタを抜いた」
ような、小股の切れ上がった妙にそそる美人さんです。「カメラを止めるな」 にも出演しているとの事。
段ボールを被ったまま、いきなり禅問答が始まったりして、ついていける人がいるのか心配になります。
俺が見た回は計6人ってとこでした。大丈夫かぁ?
見どころは段ボールを被ったままのスタントシーンです。
こんな馬鹿馬鹿しい設定の映画を心の底から楽しめる層ってどれくらい居るのか分からないね?
友達と話していて
「 浅野忠信と永瀬正敏が段ボールを頭から被ってガチで喧嘩するのー!面白ったー!」
と言われても、友達も困るわなぁ。俺はとても面白いと思ったけど。
実写版プーさんに満点つけている人の言う事ってマイノリティだけどな。
話しのネタにはならないけど、シネフィルだったら通ぶれるのでお勧め。これも狂い咲きサンダーロードみたいにカルト映画になるネ!
覗くことと覗かれること
コミカルと偏執
内面にある歪み、頭でっかちになりながら外界をシニカルな気持ちで覗き、自身を「ホンモノ」になろうとする(外界の人とは違う存在)で、外界の人たちを「ニセモノ」あるいは「覗かれる側」の人と捉えて自己正当化して閉じていく偏執っぽさと性的嗜好のスケベ感は、観にきてる人の内面をエグりにきていて切れ味が鋭い。
けれど、映像はシュールな感じで始終メタルギアソリッドのスネークの潜入っぽさを彷彿とさせているし、箱男同士が戦ってるシーンは、大乱闘スマッシュブラザーズを彷彿とさている。
あと、「重要なことなので、何回も言っておく。」と脳内ナレーションをするくらいに同一フレーズを盛り込んでくるのもコミカル。
音楽は不安と危機を煽ってくるような緊張感が漂う激しめなので、映像とアンビバレントでおもしろい。
ドナルド・キーンが亡くなったから実現したのかも
安部公房の本は昔初版本を集めたりして読んでいたが、ほとんどブックオフに売ってしまった。しまったなぁ。
内容はほとんど覚えていません。1973年発刊の箱男の映画化。27年前に頓挫したが、今回やっと完成させたとのこと。
確か、安部公房は東大医学部を卒業しているが、国家試験も受けていない。著作には戯曲も多い。
箱男、ニセ医者、軍医、ワッペン男をイケオジたちが演じる。
みんなちょっと年取っちゃって、侘しいカンジ。ガード下の年取ったレゲエのおじいさんの映画かと勘違いされそう。
安部公房の医者に対する歪んだ自我、覗き見や盗撮願望、匿名による自由への憧れと創作者としてのアイデンティティなどの葛藤がないまぜになった実存主義的な前衛作品の映画化。
1973年と2024年。50年の時間の流れ、戦中派の作者の作品であることを考えると、余計にしんどい。
覗き部屋とかSM倶楽部的な風俗自体がもう古いし。
凡人が理解できるような映画作品では石井監督としてはめっちゃ恥ずかしいよねぇ。
ドナルド・キーンに飛んだ勘違い映画だなどと酷評されたら生きていけない。
などと思うと、なかなかやりにくい題材だなぁと思いました😎
浅野忠信がニセ医者役で、佐藤浩市が本当の軍医。
逆じゃないと思ったけど、正解。
渋川清彦はこういう役似合うよねぇ。
新人の美人さんの起用はグッジョブでした👍
冒頭の永瀬正敏の顔のメイク。
カブキロックスしてましたね。
21時45分から23時55分のレイト・ショー。ビール飲んでから観たけど、寝なかった自分を自分で褒めてアゲタイ。
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