「天地無用」箱男 なつさんの映画レビュー(感想・評価)
天地無用
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阿部公房の作品はなんだかざらざらとして間がうまく読めなくて意図が見えず結局読むのはやめてしまった。
うっかり観てしまった「箱男」
映像化されてもやはりダメだったな〜
アート作品のようにモノクロ画像やぼかした映像が差し挟まれどこを拾い上げていいのか分からなかった。
まず、ほぼ一人称がキツかった。
箱男に注目する人は箱男になる。
箱男って?
箱男は「入る」ではなく「出る」という。
箱に出ることは外界からの逃げなのか、自由なのか。
それを求めて箱男になりたがるのか。
箱の中にはドラえもんのポケットの様にいろんなものが入っている。カメラどこからとった?
箱男は一地域に一箱と決まっている。
だったらどこの地域の箱男も狩られ続け、よりアップグレードした箱男の誕生となるのだろうか。
それは怖い。
そして、ノートの存在。
これが箱男への切符?
まるでデスノートだ。
文字のような落書きのような。
「わたし」は逃げ続ける。
何からか。
見られることからか?
原作から随分時代も変わり、ネットや監視カメラやスマホなどの普及に24時間どこでもその姿は見られる。
そこからの脱出は段ボールに入っても無理だろう。
「見られる側」から「見る側」への優越感か。
とりあえず、わからないことだらけだった。
真の箱男とは誰なのか?
「わたし」は「あなた」
よくわかったのは最初の箱男は足フェチだということ。
今年1番、長い…って思った作品。
ごめんなさい。
私には無理でした。
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