「「ビーキーパー」とは何か」ビーキーパー 悶さんの映画レビュー(感想・評価)
「ビーキーパー」とは何か
【鑑賞のきっかけ】
劇場公開時は、その存在に気づかなかった作品。
動画配信が開始されていて、評価も高そうだったので、鑑賞してみました。
【率直な感想】
<題名の意味が面白い>
最初、「ビーキーパー」という題名を見て、これ、何?と。
でも、原題の「The Beekeeper」という綴りを見て、蜂をキープする、つまり蜂を飼っている人=養蜂家。なるほどね。と納得。
でも。
なぜ養蜂家が、秘密組織の一員なのかな、と思いながら鑑賞していくと、秘密組織の名称が「ビーキーパー」なんです。
そのような名称になった由来は、物語の途中で説明されるのですが、その理念的な部分には、フィクションの世界ではあるけれど、納得のいくものでした。
この説明で、復讐劇としてのアクション映画の内容に深みを与えているように感じました。
<ツッコミは入れずに>
本作品は、ある老婦人がネットでの詐欺に引っかかって、全財産を失い、自殺。
主人公の「ビーキーパー」の元工作員、アダム・クレイはこの老婦人と親しくしていたため、詐欺集団に対して復讐を始める・・・といった展開。
冒頭のインターネットを使った詐欺のシーンは、実際にもこんな形で詐欺が行われているだろうな、と思わせるような感じで、巧みな導入になっていたと思います。
でも、アダム・クレイは、どうやってその犯罪組織を突き止めるのかと思っていたら、工作員時代に知り合いになったと思われる、ネットに精通した人物に連絡を取ると、あっさりと、犯罪組織の活動拠点が分かり、早速、その拠点に乗り込んでいく。
そんなに簡単に拠点が分かるなら、FBIなどの捜査機関がその拠点を捜索して、詐欺集団が電話で被害者とやり取りしている現場を押さえれば、あっさり逮捕できちゃうじゃないか、というツッコミは止めておきましょう。
この映画は、アダム・クレイが単独で犯罪組織と対峙して、派手なアクションを繰り広げて、復讐を遂げていく、その過程を楽しむべき作品なのですから。
実際、アダム・クレイを演じているジェイソン・ステイサムは、アクション俳優としてキャリアを積んできたこともあり、アクションシーンには本当に目を見張るものがありました。
【全体評価】
細かいツッコミは行わないで、派手なアクションの数々を純粋に受け止めることで、楽しい時間を過ごすことが出来ました。