「なにが正義でなにが悪か」ビーキーパー Pinoさんの映画レビュー(感想・評価)
なにが正義でなにが悪か
今回もジェイソンステイサムは強すぎてあっぱれ!
どんどん出てくる敵はキャラが頭に残らないほどすぐに倒されていき、アクションが鮮やかなので見ていてとても楽しめた。
後継のビーキーパーの派手な女性キャラもかすんでしまうほどのステイサムの強さである。。
圧倒的な強さ含め、「北斗の拳」ケンシロウのような寡黙で強い仲間思いのキャラに見えるが、殺し方は車に繋いで飛ばしたりチェーンで宙吊りにしたりと意外とコミカルなのも面白かった。
ちなみに、「ビーキーパー」という言葉はずっとテーマになってくるものの、ステイサムが実際に養蜂家としてハチと戯れてるのは序盤のほんの少しだけである笑
そして思ったよりスケールはとてもでかい。
終盤のシーン、善を求めてのこの行動だとステイサムは言った。
たしかに隣人のおばあちゃんの仇として詐欺集団を崩壊させリーダーを詰めていくステイサム。
それはもちろん正義であるし善の行動である。
しかし殺しは法的に言えば悪である。ましてやCIAやFBIもボッコボコにするのだから、社会的には完全にステイサムが悪者になってしまっている。
そしておばあちゃんの娘のFBIの女性も、母親を殺された身からすればステイサムは正義の味方だが、公的機関の職員の立場としてみればステイサムが悪である。
まぁ大統領はその息子は紛れもなく悪なのだが。
法律で裁ければ何の問題もないところだが、大統領が噛んでるとなるとそうもいかず、(元)ビーキーパーが大暴れするしかないのである。
善悪はそんなに簡単な話ではないのだなと改めて思った。
そんな小難しいことを考える必要もないくらい、ストーリーは単純明快、軽快なアクションが楽しめるいわば男の子お楽しみ脳筋映画なので、ぜひ気軽に劇場に足を運んでみてほしい。