「「ん〜…もう一声!」という一作」ビーキーパー しーぷまんさんの映画レビュー(感想・評価)
「ん〜…もう一声!」という一作
ジェイソンステイサムの出演作品は「トランスポーターシリーズ」、「アドレナリン」「エクスペンダブルズシリーズ」などは(所々抜けてるものの)一通り鑑賞。
その他の作品も「ちょいちょい」程度の映画ファンです。
それらの作品と比べると「もうちょっとほしいんだけど…!!」という感じでした。
おそらく「見慣れてしまった」「ハードルが上がってしまった」事による物足りなさだと思います。
あまり「目新しさ」や「過去出演作品と比べてのスケールアップ、レベルアップ」を期待しない方がいいでしょう。
具体的にはアクションで物足りなさを感じました。
序盤は敵への容赦なさ、残酷さで魅せてくれますし、
「自分の拠点で待ち構える格闘シーン」ってジェイソンステイサムはそんなに多くないので面白かったです。
ちょっとだけ「ランボー」みたいな感じです。
ただクライマックスに行くにつれて閉鎖的な場所でのアクションが増えるのでアクションが映えなくなってきます。
(終盤のとある傭兵とのアクションは面白かったのですが廊下より部屋の中で戦った方がアイディアが出しやすかったかもです)
螺旋階段のシーンとかは逃げ惑う観衆は(散々その前で見せてたし)無しにしてもう少し引きのカメラで撮った方が無双してる感が出たような気がします。
ストーリーに関してはアクション重視の作品に関してはテンポ良くて良かった気がします。
ただしステイサムと詐欺に遭ってしまう老婦人との関係性はもう少し描いても良かったかも。
「優しくしてくれた唯一の人」ってステイサムは言うだけで「困難な状況に救いの手を差し伸べてくれた」みたいなエピソードが一個回想だけでいいから欲しかったです。
総じてアクション映画としては結構いいけど「過去のステイサム映画でも良いかも」という"呪い"は解ききれなかったという印象です。