「天は二物を与えず」ビーキーパー sumiさんの映画レビュー(感想・評価)
天は二物を与えず
養蜂家ステイサム、強すぎて安心感がすごい。
もう何も心配せずに観られる。
詐欺に引っかかってしまったおばあちゃん。
子どもの写真が入ってるパソコンを守ろうとして…ってところがつらい。
FBIの娘だけじゃなくて、亡くなった息子の写真もあっただろうし。
子どもからしたら「写真なんて」って思うかもしれんし、言えなかったのかもなぁ。
善を信じる養蜂家ステイサムが特殊詐欺のコールセンターをなぎ倒していく。
正直、下っ端を含めてもっと木っ端微塵にぶちのめしてほしかったけど、ジョン・ウィックみたいに協力者もほぼいないと考えたらやっぱりすごいし強すぎた。
最後以外ほぼ怪我してないし。最高!
息子はどこの坊ちゃんなんだ?ってずっと思ってたらまさかの女王蜂。
でも知らなかったんだねぇ。
FBIの上層部含めて真っ黒だったらどうなるのかと思ったけどそこまで複雑にはならず、個人的にはゴチャゴチャしてなくて良いと思いました。
養蜂家にも国民にも「真実を話す」っていうのが本心だったのか、あのあと本当に話したのかは分かりませんが。
思ってたよりいや〜〜なお母さんではないのかな?と思ったけど、
「あなたは本当にハンサムね」
「どういう意味?」
「天は二物を与えずっていうでしょ」
っていうやりとりから、
お母さんは息子(のビジネス)にあんまり期待してなくて、
でも息子は能力を証明したくて、役に立ちたくて、
ああやってお金を…っていう感じだったのかも?
母を人質にするにしても、
自分が養蜂家に撃たれるにしても、
どっちにしても「さよなら」なわけで。
養蜂家を怒らせちまったな…ってなってから
「自分はもう助からない」ことは
薄々分かっていたようにみえたけど
取り乱して余計なことしたり、反抗したりせず、
大人しくお母さんに電話して避難したりしてて
ありがちな小物っぽい馬鹿息子ではなかったと思う。
でも詐欺は許されないし、
養蜂家に一発で仕留めてもらえてよかったね。
(「俺は拷問してから殺す」)
後任の養蜂家だけはめちゃくちゃ微妙。
ステイサムが強すぎるにしても、
もうちょいどうにかならなかったのかな…?
スカッとしたいときにまた観たい映画でした!