「ニキの正しい使い方!」ビーキーパー おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
ニキの正しい使い方!
先に観た「カルキ 2898-AD」が期待外れでイマイチおもしろくなくて、ちょっとモヤモヤしたので、続けざまに本作を鑑賞。こちらは期待どおり、ステイサムニキが盛大にぶちかましてくれて超満足です!
ストーリーは、アメリカののどかな田舎で養蜂家として穏やかな生活を送っていたアダム・クレイが、ある日、自分に親切にしてくれていた老婦人がフィッシング詐欺に遭って全財産を騙し取られて絶望して自殺したことに怒り、かつて所属していた秘密組織「ビーキーパー」の情報網と持ち前の格闘技術を駆使して、詐欺グループの拠点を破壊し、実行犯を抹殺し、さらには組織壊滅を目指して黒幕を追い詰める中、超大物との関係も疑われ、事態はFBIやCIAや傭兵部隊まで巻き込んだ激闘へと発展していくというもの。
開幕後、クレイと老婦人の関係を端的に描いたのも束の間、詐欺被害、自殺、クレイの過去、アジトにカチコミ、大爆破!…という怒涛の展開に圧倒されます。あっという間にクレイの背景を理解させ、物語の方向性を印象づけ、観客を作品世界に引きずりこむ鮮やかな立ち上がりです。おかげですぐに没入でき、あとは流れに身を任せるのみです。
ステイサム主演作品は、設定や展開がどれも似たようなものが多いのですが、観客はただひたすら一騎当千のステイサムニキ無双を堪能したいだけなので、ストーリーに深みは求めていません。ニキが暴れる大義名分さえあればいいのです。ましてや本作の敵は、弱者を食い物にする詐欺集団なので、どんなに痛めつけれらても1ミリも同情することはありません。敵がややショボいのは残念ですが、アリを踏み潰すかのごとくザコを片っ端から殴り倒す様子は、本当に気分爽快です。これぞステイサム映画の醍醐味!こういうのでいいんだよ!と胸がすく思いがします。
欲を言えば、後釜のビーキーパーをもう少し歯応えのある敵として最後に登場させ、クライマックスでもっと盛り上げてほしかったです。そして、この際、クレイにはぜひ日本でも養蜂家として活躍してもらい、詐欺集団を徹底的に殲滅してほしいです。
主演はジェイソン・ステイサムで、イメージどおり&期待どおりの大立ち回りで魅せてくれます。脇を固めるのは、エミー・レイバー=ランプマン、ジョシュ・ハッチャーソン、ボビー・ナデリ、ミニー・ドライバー、フィリシア・ラシャド、ジェレミー・アイアンズ、ジェマ・レッドグレーブら。
共感ありがとうございます✨
「観客はただひたすら一騎当千のステイサムニキ無双を堪能したいだけなので、ストーリーに深みは求めていません。ニキが暴れる大義名分さえあればいいのです。」
全くもって同意です!今回も非常に痛快でしたね!笑