「すごく面白い」ポップスが最高に輝いた夜 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
すごく面白い
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先日『名もなき者』で見たばかりなのでボブ・デュランが出てきて、お!と思ったら60~70年代は革新的だったのに当時落ち目で終始戸惑っているような表情が切ない。周りが超売れっ子だったため気後れしていたのだろうか。挙句にどう歌ったらいいか分からないと言い出し、スティービーワンダーに君ならこうだよと歌真似してもらい、その通りに歌う。
スティービーは途中でスワヒリ語が必要だと言い出し、カントリーミュージシャンが帰宅してしまう。連絡がつかず作曲に現れたらもう、マイケルとライオネル・リッチーで作った後だ。あの調子なので、スティービーが最初からいたら全く違う曲をささっと作ってしまっていたことだろう。それはそれで聴いてみたい。
マドンナとプリンスは不参加。当時売れていたメタル勢は呼ばれもしない。ボンジョビとか出てもよさそうなものだ。ヒューイ・ルイスとブルース・スプリングスティーンは人がいい。
ティナ・ターナーかダイアナ・ロスが最後までスタジオにいて帰りたくないと言っていたのがとてもしんみりする。刹那のショービジネスで、更にその刹那の刹那の輝かしい一夜を終わりたくない気持ちは想像できる。
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