ブルースの女王のレビュー・感想・評価
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"女帝"
例えばビリー・ホリデイやニーナ・シモンのように人種差別や薬物中毒、男性問題などプライベートに於いて波瀾万丈で悲惨な状況に陥ってしまう人生、そう言ったものはベッシー・スミスからは感じられない、幼少期での姉との関係性やクー・クラックス・クランによる白人至上主義が描写される場面に離婚や義理の息子を奪われてしまう出来事など物語の中心にはならず、本作で描かれるベッシー・スミスは演じたクイーン・ラティファの魅力的な演技が相まって可愛らしさと豪快で強い女性としての印象が大。
マ・レイニーとの再会の場面は微笑ましくもハッピーエンドのような終わり方に本作では描かれなかったベッシー・スミスが四十三歳で事故死した理由、搬送された白人専用病院から頑なに断られたらい回しにようやく移送された黒人専用病院で生き絶えてしまった、そこまでを描くかしないかで物語を区切る最後は暗くも明るくも!?
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