「リュミエール兄弟へのリスペクト?」Valimo odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
リュミエール兄弟へのリスペクト?
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Valimoはフィンランド語で鋳物工場、たった4分のドキュメンタリー風ショートフィルム。
アキ・カウリスマキ監督は、少ないセリフ、無表情な登場人物の演技と、どこか人を喰ったような作風が特徴でカンヌ、ベルリンはじめ世界の映画賞をとっているフィンランドの奇才監督、兄のミカ・カウリスマキもまた映画監督です。
舞台が工場で昼休みに工員たちが観ている映画が世界初のスクリーン上映と言われる映画の開祖フランスのリュミエール兄弟の「工場の出口(1895)」です。勿論、当時はサイレントで一分足らずの短編でした。作っているのは鋳物ではありませんでした(写真製品)が工場が舞台の短編、カウリスマキもまた映画監督兄弟という共通性、アキ・カウリスマキはデジタル映画が嫌いで自身も工場労働者だったこともあり労働者階級に同情的だそうだからリュミエール兄弟へのリスペクト、いわば映画の原点回帰として似たようなものを作ったのでしょうかね・・。
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