ザ・タワーのレビュー・感想・評価
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他の人のレビューみたら解る。私からは全くお薦めしない
設定からどうなる?どういうオチをつけるんだ?と期待感を軽く持っていたが、カンはハズレた。
何がアカンって、突然始まった空間断絶みたいな現象に混乱するマンションの住人たちの混乱を見せ、人種や生活のカラーで組織的に動こうとし始めて、さぁどう展開する?と思った瞬間5ヶ月経過すると言う…。
はぁ?である。
おい!色々ゴタゴタあっての5ヶ月だろうが!
大事なとこをはしょんなや。
電気はなんで点いてるとか、水はなんで出るのとか?
食糧にしたって各家庭2~3日程度蓄えしか置かないだろ?
ペットの食糧化や芋の栽培とかもうちょっと物語に上手く使わないのか?
集まってはぐずぐずボソボソしゃべり、この限られた状況で生きるにしては方向性も何も出てこず、ただただ環境に追い込まれていくだけの人々を見せられる“苦痛”
これは苦行か?
暗闇に放り込むだけで処刑が完了するので後始末要らずの私刑が簡単に行われる。
揉めるにしても殺し合うにしても、理由が見えてこないと物語性が無くなるだろ。
しかもさらに2年経過したのに、お前らもっと痩せてないとおかしくね?
ああっ!ツッコミが止まらない。
ホンマにほかの他人のレビュー見たら良かった。
もう手遅れやけど…
色々と足りない
なんやかんやで5年生きながらえる。であれば、「水」の出どころが気になる。排便の処理もトイレでできていそうだし。仮に、どっかで排泄物をまとめていて黒い空間に定期的に捨ててるとしても、排泄物を包むもの=資源だろうし、そこは描かれていない。
サバイバル術でもなく、人種差別をテーマにするでもなく、死が近づくことを「闇が襲ってくる」という表現で、死に様の内容を描いただけの映画。
おそらくこの「アパート内で起こっていること」は「地球で起こっていること」を縮小しただけで、抵抗しない者は死を待つのみ・女子供は男の戦争に巻き込まれるのみなど、いくらでも意味の受け取りようはあるけれど、展開が暗いだけで残念ながらつまらない。「漂流教室」のすべての要素を1/10に薄めたアパート版のような感じ。
唯一いいなと思ったのは、暗闇で書いたかのような文字(フォント)で映画が始まったこと。そこがピークでした個人的には。
年数本ある「観なければよかった作品」
いきなり外界と閉ざされたところから始まるのは潔い。
普通なら、日常描写と人物紹介があって、ちょっとしたユーモラスだったりほっこりしたりいい話的なエピソードがサクサクあって、観客にちょこっと感情移入させておいて、何ならこの先外と連絡取れないことに対する伏線があって、もしかしたら予兆とかあって、そして、ある時、「可笑しいぞ?」となる。
もしくは、そういう回想シーンや、最近はやりの時制を行ったり来たりして描く。
そして、住民が協力し合いながら時にちょっと衝突したりしながら、生き抜きながら、謎に立ち向かう、となるが、それではありきたりと思ったか?
住民たちは、文字通り階層で人種分けされてグループ化。
組織間の分断・対立が生まれ、スラム街と化すタワマン。
いらん事故による弟の死とか、人形に針刺して呪うとか、まさにカオス。
状況悪化の大喜利状態になる。
これが見せたかった、作りたかったポイントだろうとは思うが、観ていて面白くはない。
矢継ぎ早で脈略も無いから、話に乗れない。
薄暗い室内で画面も単調だから、眠くなる。
ていうか、その前に、水道が立たれているから水が足らないだろ。
食料も、少ない動物(や人間)を交配させたって足らないだろ。
7年間も!!!
でも、ときどき停電する以外は電気が来ている?謎設定。
7年も!水は?水は?水は?
食料が、動物や人としても、7年持つわけがない。
年数本ある「観なければよかった作品」。
他に「観なくても良かった作品」もありますが。
何で観なくてはいけないのだろうとか。
こういうの(後味悪くても、ただ怖ければいい)が好きな人はおすすめですが、自分のような、お金払って時間使って気分は良くなくて、何のために観たのだろうと疑問を抱くことがたまにある人にはお勧めしません。
別に無理して観る必要もないし。
最後に、さらに、普通なら・・・予定調和と言われても・・・
ラスト間際まで超カオスになり、思いっきり嫌な奴が悪のリーダーになって勝ち誇っていたあと、突然朝が来て日常に戻る。
異常だった日々が突然終わり、善意を捨てなかった主人公グループが解放され報われる、という展開が良かった。
THE COVER
冒頭、闇に包まれる前のアパート外観が映されるが、これが浮いている。
本編とのギャップを出す平穏な演出でもなく、建物の規模感を見せたかったのかもしれないが…う〜ん。
その後も、誰かの部屋に行く→窓を開けさせる→「何だこれ」→物を投げ入れるの繰り返し。
放り込むより棒状のものを突っ込んでみる方が先では。
更に早々に知らないヤツらが知らないウチにモメて勝手にお亡くなりに。
弟くんはまったく関係のないところで事故死。
演出、話の展開、感情の動き、民度の低さなど、ことごとく共感できない流れは最後まで続く。
フロアや民族ごとにグループ化してゆくが、初めから対立ありきなので話は発展しない。
交渉や駆け引きはごく僅かで、常にギスギス疑い、争い、奪い合う。
繁殖させた犬猫が貴重な食料となり、果ては「赤ん坊食い」なんてワードも出るが、言葉のみ。
(まぁ、見たいとも思えないが…)
登場頻度の高いキャラは何人かいるが、中心になるでもなく多くの人間が入り乱れてよく分からない。
おまけに呪術を使う人間まで出てきて何がしたいのやら。
「闇が上がってくる」なんてのも、中盤で入れるべきだし。
最後、異民族で疑似家族のようなものができるのが微かな希望というオチだろうか。
しかしそもそもあの状況下で5年?7年?生き残るのは不可能だと思う。
似た作品だと、年始の『コンクリートユートピア』の方がよく出来ていたかな。
不快指数が極めて高い映画
終始不衛生で不快さしか感じなかったが、人間の本質にある汚い部分をあえて見せつけたかったとかかな?
極限状態になると躊躇なくペットの犬猫を食べ、子供が老人を攻撃し、同性・複数関係なしに性交渉はしっかり行う。
日本人にはわからりづらいが、同じ人種同士でグループになり牽制しつつ頃合いを見て生き残るために相手を攻撃する。
最後に一つのグループに淘汰された後を見てみたかった。
途切れながらも電気やガスがちゃんと通っているのが唯一の救いだが、あの状態になる前にタワーの全容を先に見せてくれればもう少し状況への理解度が深まったかも知れない。
ラストでアラブ系?の女が白人の子の面倒を見ながらアフリカ系の男とくっついたことに何か意味があるのかな?など深読みしたが、あっさりと終幕してしまった。
個人的には何年も日光に当たらない生活を想像するだけでも恐ろしいと思った。
結局?
何故暗闇に閉じ込められたのか?結局、これからどうなるのか?なんで7年強も生き残れる人がいるのか?何も解決しないまま、人間の抑圧された欲望を見せられるもので、発展性無し。
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