「中年加害予備軍男性全ての業を背負う覚悟を見せるニコラス・ケイジ」ドリーム・シナリオ あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
中年加害予備軍男性全ての業を背負う覚悟を見せるニコラス・ケイジ
マジョリティ側の中年男性の存在的な恐ろしさを徐々に徐々に観客にわからせて、困ってどうしようもなくなるニコラス・ケイジをこんなにエンタメにしてくれる、最高の映画でした。
困難な状況を何もせずにただただ観ているニコラス・ケイジは、例えば組織の中で若者が会議の中で火炙りにあっている場面で何も発言しない中年男性(私なのか!)そのものではないか。
ラストシーン、ニコラス・ケイジが空を飛んだその瞬間、彼は許された、と思いたい、けれどそんなわけはないよな、とやはり思います。
最高でした。
この映画が自分のものではなく、何を語ろうとしているのかわからない、と思う人たちは幸せなのだ。
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