「何演じても怪演に見える怪優」ドリーム・シナリオ かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
何演じても怪演に見える怪優
うちでは、ある種の「ヘンな映画」「妙な映画」を、「ニコラス・ケイジが出てそうな映画」と形容してます。
この映画、まさに「ニコラス・ケイジが出てそうな映画」でした。
ちょっと気弱でお人好しで(間抜け)だけど、大学の生涯教授でそこそこ優秀だし、家庭円満で良い夫で普通の父で、何も悪いことしていないのに、まったく本人には責任ないのにジェットコースターのように持ち上げられどん底に急降下。
ミーム化されたら瞬く間に自分の預かり知らない他人の印象であることないこと拡散して運命が極端に乱高下する恐ろしさをひしひしと感じる。忘れられるのも早いが、その前に職を失うとか家族や友人関係が壊れるとか金銭問題とかで修復不可能、人生激変になってしまうこともあり、これは現代の新設災害と言っていいと思う。
ポールがひたすら気の毒。不条理極まりない話だが不思議な味わいがあり面白かった。
ニコラス・ケイジは、何を演じても「怪演」に見える怪優だと思う。
捨てられても奥さんを愛していて、ポールの立場なら普通に考えたら手を出しそうもないヤバげなノリオを使ってまで、妻の望む姿(肩幅バーンのデヴィッド・バーン)となり夢でも会いたい一途な健気さが逆にうすら怖い、さすが怪優です。
A24でアリ・アスター絡み、らしい映画でした。
米映画ゴシップ界隈で、ジョニー・デップ共々、いまだ隠れゲイ疑惑の噂が絶えないニコラスさん。B級にも“迎合”し、オールラウンドの“芸風”が魅力ですよね。
コメントありがとうございます。
職場の同僚から「ニコケイ似」と言われ「今頭見ながら言いましたよね!」なんて答えてからはや20年、ニコケイご本人の人生も正にジェットコースターのようで、そんな波風に耐えているからこその怪優なのかもしれないですね。
他の方が主役だったらホラーになっていたかもしれません💦
今晩は
仰る通りですね。
ニコラス・ケイジさんは、初期から、そして一時期の様々な作品に出演していた時から、真摯に映画に取り組んでいたからこそ、今でも世界中で愛される俳優さんなのだと思っています。
正に継続は力なりを実践し、ある時期、一部の映画ファンから酷評を浴びつつ努力して来た結果ではないかなと思っていますよ。では。
満塁本塁打さん
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その昔の「バーディ」(大好き!)から、「変わった映画」にハマる人でした。。ニコケイ、実は好きです。今の奥様、日本人なんですよね。