「既にウマ娘、競馬をある程度知っていることが前提なストーリー」劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」 アダムセレーネさんの映画レビュー(感想・評価)
既にウマ娘、競馬をある程度知っていることが前提なストーリー
クリックして本文を読む
東京2400に強いジャングルポケットの活躍を中心に描かれるストーリー。
自分が感じた良い点
・レースシーンの迫力
・実在の調教師の先生と馬主さんを意識したトレーナー
・エンディングのうまぴょい
自分が感じたイマイチな点
※特にこれからウマ娘や競馬に興味を持ってもらうという視点から
・クラシック3冠のそれぞれのコースや適正をほとんど説明しておらず(特にメインの皐月賞、ダービー、ジャパンカップ)、そのためダービーで勝つことの栄誉や難しさが伝わりにくいような印象。レース前に各レース場を上から映して「G1中山芝2000m皐月賞」みたいなテロップが出るだけ。このコースの勝負どころがどこか?いつ仕掛けるか?などのシーンはないのが残念。
・同じく各ウマ娘の脚質や戦法にほとんど言及しておらず、レースシーンの位置取りやペースの駆け引きはほぼなく、気合で勝つ!!みたいな雰囲気で勝つ。そのため“ジャングルポケットはいかにして自分の戦い方を見つけたか?”が根性や志半ばで引退したアグネスタキオンの幻影を追うという精神論のみに集約されてしまっている。裏を返すとアグネスタキオンの強さもぼんやりしており(それは永遠の謎かもしれないが)、もうちょっと深堀りしてほしかった。レースセンス、脚質、スピードの乗りなど。
コメントする