「JALAANA」SALAAR サラール ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
JALAANA
プラバース出陣のインド映画。
例によってあらすじを一切読まずに鑑賞。特典はポストカードでした。
ギアがかかるのが遅すぎる…!
ギアがかかってからはしっかり面白くなるのに、それまでが長すぎてそこで評価をガクッと自分の中で落としてしまいました。
登場人物の多さに振り回され、ストーリーの進行の遅さに焦らされ、そしてお決まりの次へ続くの手法には呆れてしまいました(原題はちゃんとPart1って書いてあったので、そこを見落としてた自分も悪いんですが)。
最初の友との誓いだったり、お母さんが連れ去られたりとなるほどなという感じで最初は引き込まれるんですが、序盤の展開の動かなさだったり、本筋とは特別絡まないサイドストーリーを進めたりと、脇道それまくってて、早いとこ暴れてくれないかなぁなんてずっと思っていましたが、まぁまだ待てと言わんばかりに政治劇が展開されるもんですから、こんがらがってしまうわけです。
アクションは良くも悪くもない至って普通のものでしたが、串刺しにしまくったり、槍を顎に貫通させて祀ったりするシーンはインパクトがあって湧き立ちました。
ただその単調なアクションをプラバースという役者の凄みで大胆な味付けをする事によって迫力がマシマシになっていくのが面白かったです。
色々とやってはならないルールとか、そういうのあるのにガン無視して無双していく姿はもはや清々しいものがあって笑いっぱなしでした。
派手にぶっ飛ばしていくのは様式美ってやつです。
時系列シャッフルが「K.G.F」シリーズよりも激しく、数分単位であっちこっち行ったり来たりするのは流石に混乱してしまいましたし、回想と現実が交互に流れる演出は邪魔でしかなく、現代パートが明るい時間帯なのもあって、それまでの緊迫感がスパッと切れてしまうのが本当に勿体なかったです。
逐一現代パートで説明が入るのもノイズでした。
これだけ長い尺を使ってまだPart2があるぜ!って「K.G.F」シリーズと同じ事やってるよ…と若干萎えました。
中身が壮大すぎて1作じゃ完結できないのはしょうがないとしても、割と無駄なシーンは多かったし、スロー演出多用しすぎててかったるいなーってなりましたし、この監督のクセがどうにも合わないんですが、やはりPart2は気になるのでなるべく早く上陸してくださいまし。
まだまだ「RRR」「バーフバリ」に並ぶインドアクションは出てきそうにないなと思った猛暑の日でした。
鑑賞日 7/5
鑑賞時間 11:50〜14:55
座席 E-2