「ドラムへの関心を高める - 映画「COUNT ME IN 魂のリズム」」COUNT ME IN 魂のリズム 稲浦悠馬 いなうらゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラムへの関心を高める - 映画「COUNT ME IN 魂のリズム」
# 映画館で観た感想
この映画を見ることでドラムのことが好きになれそうで良かった。
今後、音楽を聴くときにドラムへの関心が少し高まりそうな気がする。
# ドラムは原始の楽器
ドラムはとりあえず誰でもすぐにできる。ただ単に叩けば良い。そこが他の楽器とは違う。
自分のエネルギーや感情をぶつける先としてのドラム。
自分も一時期ゲームセンターの音ゲー「ドラムマニア」にハマってた時期があるので、その楽しさは少しだけ分かるような気がする。
# すごさの分かるドラマー、分からないドラマー
自分にドラマーの良さの違いが分かるかというと、この番組を見てもよく分からないものもある。もちろん皆プロフェッショナルで敏腕なのだが、
本当に自分の耳で聞き分けて「すごい」と思えるかというと自信がない。
ビートルズのリンゴスターは分かる気がする。
ローリングストーンズのチャーリーワッツも分かる気。自分はローリングストーンズのファンなので。
ザ・フーのキースムーンはこの番組で紹介されていて初めてはっきり意識したけど「ドラムで物語を表現できる」と言われると、確かにそうだと思った。今まではザ・フーの曲自体が物語的だと思っていたけど、ドラムを注目してる見てもそうなのだ。
レッドツェペリンのジョンボーナムのすごさは分からない。たしか歴代トップドラマーぐらいの位置付けだったと思うし、演奏を見れば何やらすごそうな迫力は分かるのだが、自分の感覚ですごさが分かっているかというと違う。
思うに少なくとも自分が聴き慣れている音楽でないとドラムのすごさも分からないのだと思う。
# ドラムソロ
本作では多くのドラムソロ映像が流れるが、正直自分の場合はドラムソロを面白いと思ったことはない。すぐ変拍子を入れ込むし。
ドラムはやはり他の楽器と組み合わせてこそ面白い楽器だと思う。
# 量産音楽ドキュメンタリー
何と呼ぶのかよく分からないが、フォーマットはよくあるタイプの海外音楽番組だ。
映画のビジュアルだけはいかにも高級映画なのだけど、中身は違う。
偉大なアーティストたちのインタビューの合間に音楽映像などが挟まれて、90分ほどで音楽の1ジャンルについて詳しくなれるのだ。
しかしこのフォーマットの番組は本当に量産されていて、さすがに驚きがない。
どこかで見たようなセット、どこかで見たようなインタビューの語り方、どこかで見たようなカット、どこかで見たようなコマ割り。
洗練されているというよりは量産されている。
アマプラとかでもよく配信されてる系の音楽番組なのだが、それでも映画館のスクリーンで観られるというのはプラスの価値がある。