夢みる小学校 完結編のレビュー・感想・評価
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考えることの先にある希望
今の日本の教育の対角にある私立の小中学校。
そこには自らが考えることを優先とし、普通の教科の授業はほとんどない。
小学生の時は私から見たら一般の同年代の子より幼く見えた子たちが、中学3年生の時には大学生と見間違うくらいに立派な姿。
ここの仕組みにはまった子たちは、このように素晴らしい成長を遂げるのですね。
ただ、美しいところしか見えていないという気がします。
親たちが変わらなければと監督のアフターの話もありましたが、画一的な教育を受けて育ち大人になった親たちがどうやって変わればいいのか?
とてもいい映画なんだけど、見終わった後にモヤモヤしてるのは私だけなのかな?
こんな学校がどんどん増えたら日本の未来はきっと明るい!
2020年度から学習指導要領の主題が「アクティブラーニング(自主的探求)」に大きく舵を切り、激動のAI時代に対応するため日本の公教育も大きく揺れていると言う。
「きのくに子どもの村学園」は、30年前から「体験学習」を実践している。
国語算数理科社会は存在せず「プロジェクト」と呼ばれる体験学習が授業の6割ほどを占めている。衣食住をテーマにした5つのプロジェクトから1つ選び1年間在籍し体験をとおして知識を深めていく。椅子に縛られ勉強を一歩的に押し付けられる学習と全く違って、子供たちの目がキラキラとして、日を追う毎に成長していく姿が頼もしく見える。自分の頭で考えて自分の言葉で語りそして自信をつけながら周りと関る子どもたちが素晴らしい。
「きのくに子どもの村学園」だけが特別なのではなく、どこの公立小中学校でもやれることだと聞くとそのことにも驚く。出来ないのではなくて、ただただやらないだけの事なのね!と。大人が腹をくくって取り組むときが今だと思う。
夢と元気をもらえた1本でした。
今までの総括!
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