「世界的に見れば、戦争は終わっていない。寧ろ、始まらないように♥」ゴジラ-1.0/C マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
世界的に見れば、戦争は終わっていない。寧ろ、始まらないように♥
白黒の方が良い。カラーになるとコンピューターグラフィックスが丸だし。もう一度カラー版も見てみた。
「情報統制はこの国のお家芸だ」と言う台詞が出てくるが、サンフランシスコ講和条約が1951年だから、この映画での1947年はまだアメリカの統治時代。だから、この台詞は全く間違っている。
「銀座は焼け残った」と言っているが、ビルが2つ残ったくらいで、後は焦土と化している。ゴジラが破壊させた後の銀座の姿が本来の姿。
出鱈目なダークファンタジーとして評価する以外ないのだが、
この映画を見て、大事な所を見逃していた。
ここから、ネタバレ。
最後の場面。
ゴジラが滅んだ後、
全艦の乗組員が滅びしゴジラに対して、
敬礼をする。
敵であるゴジラに対して、全ての乗組員が敬礼をしている。
そうだ。それで、戦争は勝って終わったのだ。
スチーム・パンクとして、一級のファンタジーだと思う。
もっとも、アメリカに対しての忖度だけの意図であってもらいたくない。
また、1960年代の続編は見たいとは思わない。戦争は勝って終わったのだ。敵に対して敬意を称して。
沢山の軍備を持っていても、冷静な兵站の数が大事だし、敵を敬うくらいの余裕を持って冷静に判断すべきだ。
単純なナショナリズムや先導に操られては駄目である。
戦争は勝って終わったのだから。
団塊の世代のあきこちゃんは幸せになって、勝戦後の日本を立て直して行く。
映画館の時には、白黒の方が最初のゴジラを彷彿とさせてよいように思いましたが、我が家のテレビで見た時には、周りが明るいせいもあり、カラーの方が見やすいように思えました。
敬礼はやはりゴジラに対してですよね。敬意を表して・・・ですか。今、ふと改めて考えてみると少し不思議な気がしました。ゴジラに殺された人は少なくないでしょうから。
あきこちゃんのその後は考えもしませんでした。生きておられれば80歳くらいでしょうか。幸せな人生を送っていて欲しいですね。
敬礼のこと、あきこちゃんのその後のこと。今まで考えていなかったのでおもしろかったです。