劇場公開日 2024年5月3日

水深ゼロメートルからのレビュー・感想・評価

全73件中、21~40件目を表示

3.0水面 -1.0。プールの底で交わされる女子高校生4人と元女子高校生の教師によるアンニュイな会話劇です。

2024年5月13日
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もりのいぶき

4.0等身大のリアルな高校生の日常

2024年5月12日
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高校生にとって今後の考え方や生き方を左右する様な人生の転機となる出来事って、けして大きな事件とかじゃなくて、こういう同級生との会話だったりするんだろうな

生理で体育のプールを欠席した補習授業の代わりに二人に課せられたプールの砂の掃除から始まった物語は、些細な日常会話から始まった

リアルな演劇部の高校生が描いた戯曲がベースの基本ワンシチュエーションの会話劇

それぞれが抱える日常の悩み

ありふれた会話からこぼれた本心が相手の心にリンクして、最後の雨と共に洗い流されて昇華されていくようなラスト

何も解決してる訳ではないけど、それが私達の過ごすリアルな日常だよね

砂の溜まったプールは消して綺麗になる事はないのに、つかの間の雨が洗い流す心の澱のようなもの

それを感じる事のできる人にとってはとても素晴らしい映画だと思います

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TRINITY

2.5誰もやってないことには誰もやらなかった理由がある

2024年5月12日
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楽しい

2024年映画館鑑賞35作品目
5月12日(日)イオンシネマ石巻
ACチケット(ポップコーン&ドリンク付き)1400円

2019年に開催された四国地区高等学校演劇研究大会で文部科学大臣賞受賞した徳島市立高等学校の舞台演劇の映画化

監督は『リンダリンダリンダ』『マイ・バック・ページ』『苦役列車』『ぼくのおじさん』『ハード・コア』『1秒先の彼』『カラオケ行こ!』の山下敦弘
脚本は舞台版の原作者の中田夢花

舞台はほぼ水のないプール
夏なのに水がないプール
隣の野球部の練習で砂が舞いプールの底は砂にまみれていた
それを体育の補習で掃除をさせられるハメになった高校生女子2名
水泳部の部長なのにインターハイに行かずイメージトレーニングをしているおかしな女子
3人に遅れて登場した水泳部元部長
水泳部2人も掃除に加わる

主な出演者は女性のみ
男は後ろ姿で顔が見えない

夏の水のないプールで雑談する女子高生たち
映画作品としては画期的なシチュエーションだが広く一般民衆を楽しませるにはとんがりすぎていた

『らきすた』とか『けいおん』が楽しめる人ならもしかしたら楽しめるかもしれない
三次元にも興味があればの話だが

阿波踊りには詳しくないので男踊りと女踊りがあるとは知らなかった
たしかに言われてみればその通り
三田村邦彦が踊っていたのは男踊りの方だった

87分
いつのまにか終わりを迎えた
そこで終わりかよ
それでいいのか

とりあえず清田みくりのこれからに期待して星0.5プラスで2.5

配役
体育の補習で山本先生の指導によりプール掃除をさせられる阿波踊りで男踊りを踊る水着を着たくないココロに濱尾咲綺
親友のココロ共々体育の補習で山本先生の指導によりプールの掃除をさせられる濃いメイクをしているミクに仲吉玲亜
ココロの同級生でキャスター付き事務用椅子をプールの底に持ち込み水泳のイメージトレーニングをしている変人の水泳部部長の奥田チヅルに清田みくり
ココロの先輩で元水泳部部長のユイに花岡すみれ
野球部マネージャーのリンカに三浦理奈
体育教師の山本にさとうほなみ

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野川新栄

3.5女子高生の口を借りたジェンダー論

2024年5月12日
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舞台劇っぽい映画だなと思ったら、何と徳島市立高校の演劇部の生徒が原作を創った舞台劇の映画化作品でした。

野球部のグラウンドから飛んできた砂まみれの空っぽのプールを、女子高生たちが掃除しながら悩みをぶつけ合うお話ということで、青春ど真ん中のお話でした。ただ単なる青春群像劇に止まらず、野球部のエース(勿論男子)に水泳で負けてしまった女子水泳部の部長の挫折であったり、子供の頃から阿波踊りの男踊りを踊ってきたものの、高校生になって恥ずかしくなって来た生徒の微妙な心情であったり、周囲に可愛がられることを目的に、熱心に化粧をする生徒の屈折した心理だったりと、彼女たちの悩みは”女”であることに起因したものでした。そういう意味では、思春期の悩みに絡めつつも、彼女たちの口を借りて”女性”全般、そして”性差=ジェンダー”というものを考えさせる話になっていて、非常に興味深かったです。

映像的に面白かったのは、野球部のグラウンドから飛んできたらしい砂を掃除するものの、一向に片付かなかったこと。まあ彼女たちがあまり真面目に掃除していなかったこともあるのですが、何となく賽の河原で石ころを積み上げても、鬼に壊されてしまう光景を連想しました。つまりは、彼女たちの悩みは中々簡単には解決しないんではないかと思わせられました。
そしてそんな砂の上を泳ぐ真似をしてみたり、阿波踊りの練習をしてみたり、はたまた本音を言い合って喧嘩してみたりと、この辺りは青春ドラマそのもので、微笑ましかったです。
最終的に、本音をぶつけ合い、先生を含めて相手の心の内を知り、そして自らの心の整理をつけ、前に一歩進んだところでエンディング。正直それほど期待していた訳ではないだけに、意外に面白い一作でした。

難を言えば、時間の概念が緩すぎて、テンポが感じられなかったこと。また、夏日の炎天下でプール掃除をしているのに、彼女たちがあまり暑がっておらず、全く汗をかいておらず、そのため臨場感があまりなかったように思われました。また、砂の上を泳ぐ真似をするのに、制服が全然汚れなかったのもあれって感じでした。まあ話の本論とは関係ないと言えばないことなので、無視しても良いと言えば良いのですが・・・

そんな訳で、本作の評価は★3.5とします。

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鶏

2.5まぁ、青春ならではの悩み?

2024年5月11日
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単純

寝られる

萌える

のんびり夏休みの青春群像劇かなと思いきや、後半からジェンダーやアイデンティティの問題が会話に入ったり、真面目とお調子ものと不真面目と外野というそれぞれの立ち位置もコントラストが良かったし、出演してる俳優さんたちで見聞きした人はいなかったけど、それもあいまってフレッシュな感じを受けた。

強いて言えば、もうちょい、映像として、それぞれの人となりが浮き彫りになるような撮り方や心象風景などを入れるのがあってもいいのかもとは思ったけど、まぁこれはこれで満足

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ケヴィン

1.0全く合わず

2024年5月11日
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 きついこと書いてます。関係者が読んだら気を悪くするかもしれませんが失礼します。
 色んな理由が挙げられるが、一言で言って合わなかった。冒頭の踊りの所作は美しく期待させるものの、近くにいる友人に声を掛ける水泳部女子の発声がでかすぎるところから始まり、掃除を一向に始めようとしないヤツ、それを注意もしないヤツ、掃除の効率も明らかに悪い。テーマの一つはジェンダーだし生理のきつさとか解らないおっさんで恐縮ですが、配役の心境や背景とは関係ないレベルですでに我慢ならんのでした。さっき掃いたところが次のカットでまた砂があるような制作側の問題も気になった。生理がきつくて横になるのも日光の下のベンチって、これはリアリティあるの?補習で工事直前のプールを掃除させるって、これは思いやりじゃなくてシゴキですね。
 高校生が書いた高校演劇としてであれば視点もスジも表現も含めて面白かったのかもしれないが、ロング中心の各シーンも間延びが気になったし、傑作も生んでいるプロが関わった映画としては制作レベルに納得がいかなかった。
 ラスト、雨が降ってきてダンスを始めてストップモーション。このシーンだけが妙に映画的で、この線で冒頭から再構成するチャンスはあったはず、それであれば本来伝えたかったこともおっさんにも伝わったのではと思った次第。

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またぞう

2.0水掛け論

2024年5月11日
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ブレミン

0.5演劇そのもの、映画としてはちょっと…

2024年5月10日
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演劇で見たり小説ならもっと感動できたと思う。
映画は映像でスクリーンで別物! 見せ方が…
大スクリーンで90分が長く感じた。
山本先生に共感した!って言ったら今の時代非難されたゃうのかな…
個人の感想です!

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miyasan

3.0比べちゃいかんのだけど

2024年5月10日
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高校演劇という事以外は無関係とはいえ『アルプススタンドのはしの方』に続くなんて謳われたら、ハードルを上げてしまうもので。

出だしは演劇っぽく始まり、水のないプールの砂掃除という設定に面白くなるかと期待していたけれど、男だからか、おっさんだからかあまり共感できず、ココロとチヅルにちょっとイラッときてしまった。
高校生の不安定なモヤモヤした感は良いのだけど、中盤のジェンダー論的な展開にうーん。
辛辣どころではない言葉を浴びせられた後に、何事もなかったかのように接しているのも分からん。

『アルプススタンドのはしの方』が面白かったから、
なんだか期待したほどではなかったかなと思ったけど、ラストのミクはカッコよかった。

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コビトカバ

1.0苦行でした

2024年5月10日
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90分間スクリーンに意識を集中するのにとても苦労しました。
あまりに工夫のない拙い脚本。
何を描きたいのかさっぱり理解出来ない。

唯一の救いは体育教師を演じたさとうほなみさん。
大人の女性が抱くフラストレーションをリアルに表現出来ていたと思います。

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もりぶでん

3.0良さはある映画と思われましたが‥

2024年5月9日
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komagire23

4.0カタルシス?

2024年5月9日
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高校演劇で評価された作品の映画化。
コロナ禍での大会のために一度映像化されており、本作で映像化は2度目らしい。
立場の異なる4人の高校生と1人の教師。それぞれが抱える女性であるが故の生き辛さと気持ちを、それぞれに明らかにしある時にはぶつけ合う。
そのことはそれだけで素晴らしいこととは思う。が、その先には一歩も行けていないのもまた確か。それこそが女性がいまもって置かれている状況そのものである、とも言えるとは思うが。
この作品からカタルシスを感じられなかったのは(名人とは言え)男性監督だったからでは?というのは考えすぎだろうか…

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ぱんちょ

3.0雰囲気はいいがもうひと工夫ほしかった

2024年5月9日
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高校の舞台劇を映画化した作品といえば「アルプススタンドのはしの方」を思い出すし、あの面白さを期待してしまう。
水の入っていないプールの掃除を命じられた女子高校生2人と、途中参加してきた水泳部の2人が気だるそうにわちゃわちゃする会話劇。夏休みの高校、真剣に取り組んでいること、好きだからこそ負けたくない気持ち、どれもかけがえのないものが描かれていた気がする。
ところがつまらないわけではないけど、あまり面白いとは思えなかった。一つにはココロをことを最後まで好きになれなかったことが大きい。掃除しろよ!と。彼女が掃除をしない理由として語る、女性として抱える問題や生きづらさが薄っぺらかったし。自分がやりたくない仕事を、筋の通らない理由をつけて断ろうとする職場の女性を連想してちょっとイラッとしてしまった。
あと、それぞれの登場人物に何か変化が起こって終わっていくのを期待していたが、そうではなかったことも大きい(多少の変化はあったのだが)。彼女たちの関係性に変化があったようにも思えないし。これは完全に個人的な好みの問題だけど。
これ、高校生が演じる舞台として観ていたら印象が違っていた気もする。映画として面白くなるにはもうひと工夫ほしかった。

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kenshuchu

4.5ラストが良いね

2024年5月9日
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やきすこぶ

1.5ポスターは観たいって思わせる

2024年5月8日
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シナリオが悪いのか?
演劇は見ていないのでなんとも言えないが映画化するからには何かしら面白みがあったのではないのか。これは全くつまらない。場面が変わると同じ話に戻りループ映画を見ているようにつらい。
何が言いたいのか不明で雰囲気勝負でもなく本当に辛い映画。
唯一キャストが良くこれから活躍してほしいと思う。
シナリオの段階で監督なりプロデューサーなりが気付かなかったのだろうか?

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ルイ

4.5ポカリ美少女 仲吉玲亜 見参!

2024年5月8日
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楽しい

萌える

砂まみれのプールを中心とした、基本的には舞台演劇で、前半はあまり面白くないと感じていました。
後半は女子高校生が気にしている生理、化粧や男女の違いを魂の叫びで主張していきます。
一人圧倒的な存在感を放つミク役の仲吉玲亜ちゃんのひた向きさに魅了されました。
「書道ガールズ!!」とはまた違った味わいで、高校生の頃を思い出す素朴で純情な映画に感じました。

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ゆきとう

3.5もう忘れた感情とずっと理解できないもの

2024年5月8日
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高校生の思い出に重なるところがたくさんあって懐かしくもやるせない思いが共感できた。女子が見る世界は想像でしかないが生きづらさを感じてるんだなー。男子だってあるけどね。
高校時代の夏空は理由なく綺麗だ。
爽やかになった、

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けつお

4.0モラトリアムの干魃

2024年5月8日
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悲しい

楽しい

知的

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berkeley

3.0メッセージはわかるけど……

2024年5月7日
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む

3.0補習はプール掃除。

2024年5月7日
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元々賞を取った高校演劇を映画化した物だから、女子高校生達の悩みが生き生きとリアルで素晴らしい。
が、ひょっとするとその悩み、青さ、若さが話の弱点なのかもしれないとも思った。
大人は1人、ほないこかが参加して子供達の悩みの壁打ちの壁になっている。ドラムも上手いが演技も素晴らしい。なんだろうなぁ?話に大人のズルさというか、仕掛けと言うか、そんな感じの巧妙さがあるともっと刺さった様な気がするんだなぁ。

補習という名のプール掃除に色んな子が集まって悩みを吐き出していく、実に演劇的である。ワンシチュエーションで映画も低予算で効率的だ。

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masayasama