アイアンクローのレビュー・感想・評価
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ショーン・ダーキン監督から見たプロレスという天国と地獄
ダーレン・アロノフスキーの『レスラー』は、プロレスの暗黒面にフォーカスしすぎていてあまり好きではないのだが、これはプロレスの暗黒面と喜びや高揚感が背中合わせ、かつ、等価に描かれているのがいい。栄光も没落も幻滅もすべて、プロレスってこうですよ、というよりも、フォン・エリック兄弟の心の旅として描かれている。
実話がベースではあるが、調べれば調べるほど、ショーン・ダーキン監督が実話からつかみだしたひとつの物語であることがわかる。そして、強くあることに囚われた男たちの物語という意味でダーキンの前作『不都合な理想の夫婦』とダイレクトに繋がっているし、洗脳に近い価値観からの脱却ではカルト教団から抜け出した女性の葛藤を描いた『マーサ、あるいはマーシー・メイ』と連なる。つまり、強固な作家性を感じさせる’作品であるともいえる。
作家性といえば、今回は前作に続いて『サウルの息子』の撮影監督と組んでいるいて、美しくも不穏なビジュアルもダーキンのトレードマークとなっている。その中で、死んだ兄弟たちが集うあの世のシーンは不意打ちのような感動で、エモさに惚れ惚れとさせられた。
あと末っ子マイク(現実にはもうひとり弟がいたが)の、バンドのライブシーン。お前、歌じゃ絶対やってけないよ!って思うレベルなのに、兄たちがやるじゃん!ってなってるあの感じ、ほんと優しくて切ない。
アイアンファミリー
私ゃ音楽にも疎ければスポーツにも疎い。
“フォン・エリック”の名はプロレスファンなら知らぬ者はいないのであろうが、私はあまりよく…。
が、“アイアンクロー”は何となく知っていた。相手のこめかみに指を押し立てる技。
その“アイアンクロー”の異名を持つレジェンドプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。
父と同じくプロレスの世界に入った息子たち。
ただの有名プロレス父子の伝記ではなく、家族のドラマとしての要素が強く、“呪われし一族”と呼ばれる所以の家族を襲った悲劇が衝撃でもあった…。
次男ケビン、三男デビット、四男ケリー、五男マイク。
長男ジャックはまだ幼い頃に亡くなり、男兄弟4人、スパルタ父親に鍛えられ、プロレスデビュー。(実際には六男もいるらしいが、作品の都合上五男と併合という形でカットされたとか…)
日本で言うならボクシングの亀田ファミリーみたいなものか。
マイクパフォーマンスが得意な三男、五輪陸上代表だった四男、ミュージシャンを目指していた五男。性格も経歴もバラバラ。実質主役の次男ケビンは優しく、家族思い。
父親にしごかれ、時にプロレスとの向き合いに悩みながらも、妻となる女性との出会い(ベリーキュート! リリー・ジェームズ)、信仰深い母親の支え、兄弟たちとタッグを組み、70年代~80年代のプロレス人気を牽引していくが…。
ザック・エフロンの新境地!
驚異の肉体改造。元々マッチョメンだが、本物に全く見劣りしないレスラー体型。
もはや誰も彼の事をアイドルとは呼ばないだろう。キャリアベスト。堂々たる演技巧者になった。
そんなエフロンら演者たちの肉体から繰り出される圧巻のファイト!
本作はずっと映画化の企画あったらしいが、悲劇的な内容とプロレスシーンの再現の難しさから難航したという。
本物さながら…いや、演者たちにとっては本物なのだ。肉体と肉体のぶつかり合い、ダイナミックな技…。プロレスファンは感涙、でなくともエキサイティング!
実際の兄弟そっくりのヘアスタイルやファッション。監督のこだわりが闘魂だ。
だが、それら以上に胸迫ったのが、家族を襲った悲劇のドラマ。
私はこれを知らなかった。
三男デビットが、日本でのプロレスツアー中に急死。原因は腸の破裂。身体を崩していた描写もあった。
家族は悲しみに暮れるが、これは始まりに過ぎなかった。
不慮の事故で片足を失った四男ケリー。
試合で後遺症を患った五男マイク。
相次いで…。
幼くして亡くなった長男ジャックもだ。
悲劇と不幸と死に見舞われる…。
同じ喪服を着たくない。腹を痛めて産んだ息子たちを相次いで亡くした母親の心痛…。
だが、父親は違う。こんな時でも闘え。
そのプレッシャー。言うまでもなく、“呪い”の張本人。
痛み抑えや身体を奮わす為に使ったのは…。
自業自得でもあり、残酷過ぎる末路でもあり…。
殿堂入りし、伝説的なプロレス一家と称えられる一方、呪われし一族。
そのまま終わったら後味悪かったが、最後に救いがあった。
先に行った兄弟たちが“ある場所”で再会。そこには、長男も…。
残されたケビン。が、決して一人ではない。子供たちが、家族が、いる。
ケビンの子供たちもプロレスラーへ。
その血が身体を流れ、闘魂が燃える。
鉄の家族=アイアンファミリー! 家族でリングに立ち続けるーーー。
フォンとうの話?エリックはヒール役だったはずだ。
フォンとうの話?
僕は亡父からプロレスの鑑賞を禁じられていた。でも、親父が夜勤の時によく見ていた。
当時の少年雑誌にエリックの手形が掲載されたのを思い出す。
その手形に自分の手を当ててビックリした。人差し指と親指の間が彼と同じ位だったのだ。暫く、我がクラスでは僕のアイアンクローが炸裂した。勿論、彼には及ばないが、23cmの長さが今でもある。そんなにマッチョでもないし、身長も172cmしかないのに22cmの皿が片手で握れた。
さて、それは兎も角、彼の技はアイアンクローだけでない。ストマッククローがある。今となってはそれを知っている人も少ないのかなぁ。
いずれにしても、ビル・ロビンソンの人間風車(ダブルアーム・スープレックス)や猪ノ木さんの『四の字固め』『卍固め』から比べれば、アクト的にアイアンクローは面白くない。クラスの皆から僕のアイアンクローは直ぐに飽きられた。
さて、この映画は彼の映画としてみたら、息子の話だった。彼らの情報は全く知らない。
呪縛
タイミングが色々合わなくて、もういいかなと思ってましたが…今日見に行けました。
とても良かったです。
今のところ、自分的には今年の上位に入ります。
やはり、時系列に描かれる方が普通に楽しめますね( ̄▽ ̄;)
プロレスラーだった父が息子たちにもプロレスを継承する(亀田家みたいね)が、うまくいかない実話ベースの話。
確かに呪われているかもしれない。が、呪術の呪いではなく、夢をあきらめない父の力に捕らわれているのだと感じました。
この家は特殊だけど兄弟仲も良いし、芸術分野でも世襲する家庭は沢山あるし、父は厳しい部分があるけれど、一見、この時代のアメリカの平均的なお父さんに見えました。
しかし、息子が次々失くなっても他の兄弟に夢を託す、これがつらいというのがわからないんだこの父は。
息子ばかりだけど、女の子がいたらどう接していたんだろう。
マイクが音楽の道にそのまま進んでいたら。。。
なんかきょうだいが次々亡くなる点は「ヴァージン・スーサイズ」を思い出しました。
ちなみに、ケリーの亡くなるシーン、銃が出てきた時点で嫌な予感はありましたが、銃声に同じ列(かな?)で見てた方から「ワッ」という驚きの声が。(←その声に驚いたけど劇場ならでは。)
母(モーラ・ティアニー)が、雰囲気が倍賞美津子さんに似てると思いました。
息子を計4人亡くす…とてもじゃないが耐えられない。
実在のケビンが、現在幸せに暮らしてらっしゃることが救いです。
アイアンクローという技は知らなかったですが、すごいですね。(レビュー読むと皆さん子ども時代に経験されてますね)それがあっても父はベルトを取れなかったんだ、厳しい世界。
プロレスは見ないから詳しくないのですが、ちょうどこの時代(80年代)は、クラッシュギャルズと極悪同盟による女子プロが大人気で、私もよくテレビで試合見てました。その程度です。
プロレスファンじゃないからかな
世代的にはこのアイアンクローで有名な父親、フリッツを知っている世代だ。実際プロレスは全く興味ないけれど,鉄の爪アイアンクローは聞いたことがあった。でも息子たちがこんなに有名なプロレス選手として活躍してたのは知らなかった。それにしても、これは子育ての悪い見本じゃないのかと思うほど,父親の夢,ヘビー級チャンピオンの夢に息子たちは呪縛されていた。これこそ呪いだよね。
こんなに仲の良い兄弟で家族思いだったのにどうして最後は一人になってしまったのか。
あの音楽好きでキラキラしていた彼をプロレスの世界に引き摺り込む必要があったのか。片足をなくした彼にはもっと生かせる道があったのではないか、親の気持ちで思わず見てしまった。あの悲惨な電話で父親に一緒に救おうと言ったのに、兄弟で解決しろって、なんだそれ。
プロレスファンじゃない私にはこの話は家族の物語だった。悲しい家族の物語だけれど,最後に呪縛を解いて幸せになった次男に救われた。
プロレスラーの一家。 子供をレスラーにした父親。 子供は不幸に見舞...
プロレスラーの一家。
子供をレスラーにした父親。
子供は不幸に見舞われる。
病死、事故、自死、、、
見ていて 辛くなる。
最後はハッピーエンドっぽくて 救われた。
米国のプロレス興行の様子。
1970年~1980年代のアメリカ南部 テキサスの暮らしぶり。
車で、街のプロレススタジアムに行って観戦。
葬式で、黒の上下で黒ネクタイ、
シャツはカーボーイ風の両ポケット、肩から胸の縫い合わせでグレー。
黒いテンガロンハット。。
南部の雄大な平野、牧場の風景。。
ハンドガンをコレクションしている親父。
切ない
お父さんや兄弟達のことは名前は知っていましたが、ようやく映画を見ることが出来ました。
息子達の悲劇は本当に悲しいし、交通事故などもさることながら、皆心を病んでいくのも辛い。
*****
まるで長男のように頑張っていて、生き残ったケビンさえ本当は次男。彼の「生きてるけど苦労が絶えなく苦悩している」姿も辛い。
お父さんをサポートし期待を背負い、弟達のことも支えてきたのに、とにかく家族を養うには家業のプロレスの会社を売却しなくては、とお父さんに相談しても「会社を手放すなら実家に出入り禁止だ、仕事は40歳手前なんだからもう自分でちゃんとやれ」って。。
それはないよお父さん。17歳からお父さんについて巡業に出て試合ばっかりしてたら他の仕事の経験あるわけないんだし。ケビンにはしっかり者の奥さんがいてくれて良かった。。
*****
亡くなった兄弟達があの世で再会してるのも救いでもあり辛くもあり。長男のお兄ちゃんは天国では亡くなった時の子どもの姿のまま。。
大きくなった弟に守られてる様子が切なく、でもせめて天国では兄弟で一緒にいられて良かった。そしてマイクはギターを持ったまま天国に居た(涙)今度こそゆっくり音楽活動してね。
デビッドは来日前にあんなに病魔に侵されていたとは知らなかったし、彼が亡くなるとその期待がマイクに降りかかり、悲劇の連鎖。。切ないしか言いようがないです。
*****
そして他の方のレビューにもあり、エンドロールにも記述がありましたが、本当はさらにもう一人亡くなった兄弟がいて、彼の名前も含めてエンドロールにあったのを確認してやはり切なく。
ケビンの願いが「プロレスの世界王者になること」ではなく「家族と一緒に居たい」だったことから、
ケビンには兄弟が皆いなくなってしまって悲しかったけれど自分の子孫が4人の子どもと13人の孫、、という大家族になれていたことがせめてもの救いでした。
*****
俳優の皆さん達、よくぞここまで身体を鍛えて撮影された!と再現の苦労を想いました。
あ、あとブロディさんは懐かしかったです。
長髪で毛皮のブーツみたいなの履いて長い鎖を振り回す兄貴は怖い(笑)でも本当にあんなふうに試合前、敵味方一緒に打ち合わせってしていたんだろうか。。?
ガチバトルかエンタメか。。まぁここはオブラートに包んでおきます。
フォン・エリック・ブラザーズ‼️
伝説的なプロレスラー、フリッツ・フォン・エリックと5人の子供たちの物語‼️ヘビー級王者の夢破れた父と、父から夢託された息子たちの悲劇的な物語‼️「呪われた一家」と呼ばれただけあって、長男は幼い頃に死亡、三男はバイクの事故で片足となり自殺、四男は日本でのツアー中に急死、末っ子も薬物依存で自殺‼️残された次男は兄弟たちへの劣等感と、父親からの過度な期待に苦悩する‼️とんでもなく不幸なドラマ‼️そんな呪われた物語を正攻法なドラマで描き切り、ズシリと見応えのある作品になっております‼️「オッペンハイマー」のように時間軸を交錯させることもないので安心して観られますが、それ故、あまりに正攻法すぎて面白みに欠けるかも‼️出演者では、これまでのキラキラしたイメージを封印したザック・エフロンが次男のケビン役を好演‼️増量して筋肉をつけた見事な肉体で、プロレスラーになりきってスゴいの一言‼️そして冒頭に父の若かりし頃がモノクロで語られるのですが、是非ジャイアント馬場とアントニオ猪木にも出て欲しかった‼️
映画と事実、両方に驚き
まず、映画は素晴らしかった。
キャスト、脚本、演出、音楽、全てがベスト。
特にザック・エフロンの肉体改造と、その演技には恐れ入った。
筋肉パッツパツではちきれそう!
映画始まってから数分、彼とは確信がもてなかった。
アカデミー賞ノミネートされてもおかしくない程、役にはまっていた。
父母役、他の兄弟、ケビンの奥さんの演技も素晴らしかった。
あの内容がほぼ事実だとするならば、父はもちろん毒親だが
母も信仰深いだけで息子たちを特に助けない。
二人とも話の通じないしょうもない親。
息子たちは仲が良いのに、同じプロレスラーという職業に就いて
家族内でもライバルになってしまったおかげで
家でも外でもプレッシャーに苦しんだ。
ドラッグやアルコール、ステロイドの影響もあっただろう。
悲劇はもはや必然だった。
映画の中で一番ほっとしたシーンが、ケビンを除いた兄弟達が天国で再会するシーンなのだから皮肉なものだ。
救いのないストーリーだが、最後のケビンと妻と子供達が幸せそうな姿で締めてくれたので
観客は最悪な気持ちで取り残されなくてすんだ。
監督ありがとう。
映画の内容に驚きの連続だったが
事実の方が映画より酷いことをこの後知り、また衝撃。
長男の不慮の死、
映画では存在がカットされた末っ子クリスのプロレス入りと自○(!)、
ケビンとケリーの子供のプロレス入り。
映画を越える事実があるのだ、と考えさせられた。
上級生によくやられたアイアンクローの思ひで
悲しい映画だった。
小学校低学年の時に上級生によくアイアンクローやられてホントに痛かった。
こめかみが窪んでいるのはアイアンクローを何回もやられたせいだとずっと思っていた。だから、フリッツフォンエリックは嫌いだった。なのにリリー·ジェームスが出ているので観てしまった😰
やっぱり、ベイビードライバーのリリー·ジェームスが私は一番。
カーセ◯クスのシーンは露出はないけど長かった。ケビンが奥手なのが証されるのは実に意外だったけど、繰り上げ長男は真面目過ぎて、そこは一応泣けた。その分、リリー·ジェームスは残念だった。他の女優さんでよかったよ。
アイアンクローなんてプロレス技じゃないよ❗タイガージェットシンのチョーク攻撃と一緒だよ💢
後年、ジャイアント馬場がやられて、コーナーに座り込んで、夥しく流血しているのにヘラヘラしているのをテレビで見たときはすごくガッカリしてしまった。
ブルーザーブロディは似てなかったな。あんなんだったっけ?
ザ・シークいた。
真っ白なブロンドヘアのリック·フレアーはかっこよくて当時大好きだった。
実際は末っ子がもうひとりいて、男ばっかしの6人兄弟だったらしい。
息子たちをプロレス界にどんどんつぎ込むプロレス団体のオーナーの父親フリッツ。
呪われた一族というより、ワンマン親父に追いつけ追い越せに耐えられなくなったり、兄を追い抜いて有頂天になってハメを外したりして起きた悲劇の連鎖なんだと思う。
これだけ次々に息子達を失いながら、父親のフリッツが後悔や懺悔の念を表すシーンはほとんどなかったような気がする。母親の影も薄かった。
音楽が好きで、全然身体を鍛えてなかったマイクまでレスラーにするのは強引過ぎる。実際は6男のクリスもプロレスラーになっている。ケビンの息子2人もプロレスラー。ケリーの娘もレスラーの道を選んだ。そういう意味ではフリッツの呪いは続いているのかも。
デビッドは200センチ越えだったようだ。しかし、フリッツの息子達をテレビで見た記憶はない。
アンドレザジャイアントのせいか?
デビッド役のハリス・ディキンソンは一番背が高く、華があった。しかし、リングでの格闘シーンはほとんどなかった。逆転のトライアングル、ザリガニの鳴くところ、キングスマンと彼が出ている映画を続けてみている。散々ケチつけたけど、次のスクラッパー観る気まんまん😅
俺は兄弟たちのところへ行く
こないだ鑑賞してきました🎬
プロレス一家の兄弟たちが、ホルト・マッキャラニー演じる強権的な父親フリッツのもとで世界一を目指すのが大枠のストーリーですね🙂
次男ケビンにはザック・エフロン、三男デビッドにはハリス・ディキンソン、四男ケリーにはジェレミー・アレン・ホワイト、その弟のマイクにはスタンリー・シモンズ。
中盤、日本のホテルでデビッドが亡くなってから、次々と兄弟たちに悲劇が。
ケリーはバイク事故で片足が義足になり、マイクは試合中に肩を脱ぱくし昏睡状態に。
マイクは後に回復しますが、皆が自分にデビッドのようになることを期待されているのをプレッシャーに感じ、母親のドリスに「無理だよ。僕はデビッドじゃない」と言ったあと、命を絶ちます。
更に終盤では、ケリーは復帰したものの義足のレスラーはいずれお払い箱になると思いつめて、フリッツにプレゼントした拳銃で自殺。
ケビンの兄弟たちは皆亡くなってしまいました。
フリッツは終始一貫した態度で息子たちに接し、息子の人生よりも自身が果たせなかった世界王者のベルトを取ることにより価値をおくかのように見えます。
ケリーは自殺前にケビンに電話をかけるんですが、自分の居場所を言う前に電話を切るんですよ。
ケビンは彼の様子がおかしいのを理解し、フリッツに電話をかけるんですがフリッツは「兄弟たちで解決しろ」と一言。
ケビンが急いで実家に行った時は、ケリーはもう…。
救いは向こうの世界でジャックJr含めた兄弟たちに再会できたことでしょうか。
なによりザック・エフロンの肉体美が凄いですね💪
プロレスラー役として、説得力があります。
このままだとちと暗いので、やはり外せないのはバムを演じたリリー・ジェームズでしょう🙂
今作では見た目は少し派手ですが、気持ちの優しい女性を演じてます。
もともと綺麗な女優さんですが、美しさは健在でしたね。
特にウェディングドレス姿は必見です👰
私が初めて彼女を見たのは、「ベイビー・ドライバー」でした🚗
どっからこんな綺麗な人を見つけてくるんだと思いましたね😁
何気に私と歳がほぼ同じなので、親しみがあります👍
プロレスを題材にした、ドラマ性の強い作品だといえますね。
ザック・エフロンやリリー・ジェームズのファンの方はもちろん、ドラマ好きな方にもおすすめです🖐️
プロレス一家の確執
この名の必殺技をもつ選手のことは、漫画『タイガーマスク』で得られた程度の知識しかなかった。引退後の息子たちとの確執がみごとに描かれている。母親は、夫の音楽の才能を認めながら、音楽好きの五男のマイクの夜のライブ活動を認めない専横さをもっていた。
次男のケビンが恋人に出会い、幸せを掴み、結婚披露宴でタップダンスを踊る場面は圧巻だった。
しかし、父親からはだんだん構われなくなり、興業会社の処分にも恩着せがましく指示を受ける。「次男症候群」と自嘲するほどの世話焼きが高じて、ようやく掴んだ世界タイトル戦も意味を失い、反抗心を剥き出しにして訣別でき、亡くなった兄弟たちの彼岸での邂逅を思い浮かべながら、自分の息子たちから慰めを受け、安堵の幸せを噛み締めていた。
四男のケリーがモスクワオリンピックボイコットで出場の道を断たれたためにプロレスに転身し、世界チャンピオンになった後、事故で片足切断となり、映像処理なのか、切れた状態で映り、彼岸の世界では両足を踏み締めていたので、実際に切断されていたのではないのだろう。
呪われた家族は誰の呪いだったのか。
アイアンクローという得意技でトップレスラーへ上り詰めたフリッツ・フォン・エリック。「最強のレスラーになって成功する。誰にも頼らず、自分の力で頂点に立つ」と家族を説き伏せ成功をおさめます。ここからフリッツは家族の中での絶対的な存在となります。プロレスラーの話ではありますが、この絶対的な父親ということによる洗脳されていく家族というドラマでもあります。父親は自分がなれなかったNWA世界チャンピオンを息子がなることだけが望みです。息子達の苦悩や試練の時には「お前たちの問題」として一切取り合うことはありません。母親も同じようにかかわろうとはしません。このことが息子達を苦しめ戸惑っていきます。洗脳されている息子達は父親に逆らうことなく、ただプロレスラーとして最強を目指していきます。一つの目標に向けて一心不乱に突き進むという生き方は諸刃の剣であり、挫折や閉ざされた時の気持ちの切換えや立ち直るすべを持っていないということもあります。気持ちの持ち直せなかった四男ケリー、五男マイケルは打ちのめされ自殺してしまいます。呪われた家族の原因は父親がかけた呪いではないかと思います。苦悩しつづけた次男ケビンはその父親の教えから逆らう事で晩年は家族に恵まれて幸せな老後を過ごすことになります。どこの家族でも我が家のマイルールというのがあります。それが逸脱した時にこの家族のような不幸が訪れる事を教えてくれているように思いました。
この作品の凄さは、実在の人物を演じるわけですから、役者は徹底的な肉体改造をして完璧に再現しているところです。主人公以外にも実在のレスラー、ブルーザーブロディ、リックフレアー、ハリーレイス等を完全再現しています。試合シーンもレスラーに監修を受けて迫力あるシーンとなっているところです。プロレスファンとしても納得いく出来栄えと思いました。
“呪い”の映画。
プロレスは好きなので、これは観ねばと映画館を探すも、意外とどこの劇場でも上映しているわけではないようで、周辺にある劇場での上映規模の様子や、実際に観に行った大きな劇場でも小さなスクリーンでの上映しかないことなどからやや嫌な予感がした。
ちなみに、実際に鑑賞した時間帯もあったのかもしれないが、100席あるかないかくらいのスクリーンで観賞者はわずか5名ほどしかいなかった。これはハズレか・・・?
タイトルの通り、アイアンクローという技の存在はもちろん、かつてアイアンクローを必殺技(得意技)として使っていたレスラーがいたことは知っていたけど、知識としてはその程度。
往年のプロレスファンというわけでもなく、あえて事前に情報をチェックせずに観てみた。
“呪われた一族”というだけあってどこまで脚色されているのかはわからないが、これはたしかに“呪われている”とおもってしまう内容だった。そんなことが本当に起こったのか!?と。
映画のスタートからモノクロの演出は良かったとおもう。
ただ、最初の方で一番下?の弟がお腹を下してトイレに行きたいとドアをノックしている中で、シャワーを浴びながら恐らくオ〇ニーしていたとおぼしきあのシーンは一体何を意味していたのか最後までよくわからず。
一番最初に生まれた子は原因は語られていなかったものの、幼くなして既に亡くなっていたことが判明。へぇそうだったんだといった感じ。
途中で4人目の兄弟が実家に帰ってきてそこから4人兄弟がなんだかんだあってプロレスラーとしてリングに上がるのだけれど
●長男の披露宴でトイレで嘔吐する何番目かの弟。
明らかに吐いたものがただのゲ〇ではなく血が混じったような感じに見えた。長男はそれを見て「病院に行け」というも「大丈夫たいしたことはない」と突っぱねる。フラグである。
世界ヘビー級のチャンピオンへの挑戦者の有力候補として、海外で興行をこなしていくなかで実績や名をあげるため日本に行ったのだが、そこで腸だったかが破裂して亡くなってしまう。
マイクアピールがうまい印象。今でいうWWE向きな感じ。
●音楽が好きで友達とバンドを組んだりしていた一番下の弟。
明らかに華奢な体系。
そこからトレーニングを積んだのだろうし、デビュー戦?で実況が「体が仕上がっている」的なことを言うも、「いや、どこがだよ!」というレベルの仕上がり。あそこは笑うシーンだったのか?
そういった体づくりが十分でないことも原因だったのかどうかはわからないが、試合中に放ったドロップキックの受け身をミスったのか、肩を脱臼?そのまま試合終了。
すぐに病院に運ばれて手術を受け成功はしたものの、何かの珍しい病に侵されていたようで、ここでの“明らかに障害を負った力の抜けた表情”というか演技は良かったようにおもった。
その後もリハビリをしてある程度日常生活を送れるまでになったようなのだが、心を病んでしまい何かの薬を大量摂取して家の敷地内で自〇。
●一族悲願の世界ヘビー級のチャンピオンになった何番目かの弟。
チャンピオンベルトを持って自宅に帰ってきて間もなくして酒を飲みノーヘルでバイクに乗って案の定事故を起こす。わかりやすいフラグ回収である。
そのせいで片方の足首から下を欠損。デスクワークでもない激しいプロレスという競技者でこれは選手生命が終わったも同然。ただの自業自得ではある。
しばらくは義足で激痛に耐えながら復帰を目指してトレーニングを続ける中、やがてインターコンチネンタル王者だったかな?になっていて凄い精神力だなとおもった。
ただ、もう一度世界ヘビー級チャンピオンになるんだ!との父からのプレッシャーが原因だったのか、長男に電話で「もうダメだ」的なことを言い、結局お父さんに自らがプレゼントした銃で自〇。そんな気はしていた。
実家に連れて行った彼女とも喧嘩別れでもしたのか、しれっとフェードアウト。
その後、あの世らしき世界で船を漕ぎ、行きつく先には既に亡くなった兄弟たちが彼を出迎える。そこには一番最初に生まれ幼くして亡くなった本当の長男の姿も。そして兄弟4人で抱き合う。
やっとプレッシャーや様々な悩み苦しみから解放されたかのうようにみんなが安らかな笑顔で印象的だった。
この演出は“そうあってほしい”という残された親や長男からの願いでもあったのではないかと。
個人的にこの作品が全体的にダークなので、これはあって良かった演出だともおもった。
●長男。
生まれた子供はせめてこの一族の呪いの犠牲になってほしくないというおもいからなのか、出生届?の際に苗字を別のものにし、これが功を奏したのか、精神的な部分を除いて長男自身にはこれといって大きな不幸はなく(描いていないだけ?)
肉体は圧倒的に一番仕上がっていたのだが、兄弟で生き残ったのが自分だけと一般の人々には想像すらできない絶望を味わったこともあってかレスラーを引退し父が持っていた小さな会場を受け継ぐも倒産寸前の状態で売却の話があったことや、子供たちやこれからのことを考えてお金が必要ということもあり父親に売却のことを話すも当然反対される。
が、結局売却した。あれで良かったとおもう。
最終的に奥さんは3番目の子を身ごもっている様子だった。
●その他。
父も母も兄弟同士の悩みや葛藤に対して「兄弟で話し合って解決しなさい」的なことを言い聞かせていたのだけれど、これがこの家庭の教育方針だったのか?
あまりに介入してなさすぎて親としてもうちょっと道しるべになってあげてもよかったのでは?とおもってしまったのだけれど、基本的に家族がピリピリしたようなシーンはそこまでなく、兄弟はみんな仲が良かった。
父親も厳しくスパルタ的なのを予告編で観たような気がするのだが、そこまででもないように感じた。
エンドロール後には長男のその後のちょっとしたエピソードと、WWEで殿堂入りしたこと。
そしてその後の長男の大家族の実際の集合写真も映し出されていた。
決してプロレスを観たくてみる作品ではなく、実際にプロレスの試合内容としてはチラホラと合間に入ってくるような感じで、当時のプロレスということもあってか派手な飛び技やアクロバティックな動きはない。
メインで描いているテーマではないのでこれは仕方がないとおもう。
今作のテーマは“呪い”ではないかと。
個人的にフレアーは顔が違いすぎてちょっと違和感があった。もう少し鼻の大きさとか似ている俳優はいなかったのだろうか?
あと、細かいこととしては長男を逆ナンして後に妻となる女性が登場したナイトクラブのときの身なりやヘアスタイルが「当時でこんな感じなの?今時っぽいけど?」とおもってしまい少し違和感を感じた。
もう少し古めかしい感じでよかったんじゃないかな?と。それともあの地が当時それだけオシャレの最先端的なところだったのか?
個人的には全編を通してとくに感動するとか、兄弟愛にジーンとくるとか、いわゆる泣ける作品ではなかった。もちろん笑えるようなシーンもない。
ましてやハラハラドキドキといったものもとくになかった。ただこの呪われた一族の物語を“リングサイド”から見ている、そんな作品だった。
とはいえレンタルでもう一度じっくりと見てみようかなとおもった作品でもある。
上映劇場の少なさやお客の入りの悪さなど、少なくとも当初抱えていた不安というハードルは越えてくれたかなと。
プロレスに全てを捧げた家族の物語
日本でもかなり愛されていたエリック一家の物語。前半はよくある子供たちの成長ストーリー。レスラーとして実力をつけ、有名になっていく過程が描かれいる。が、物語はケビンの結婚を機にこれでもか、というくらい兄弟の過酷な運命が描かれていく。本当に何かの呪いなのか、ただの負の偶然の連鎖なのか。
本作はその悲惨過ぎる兄弟たちの人生をベースにストーリーが作られているが、テーマは家族愛だろう。プロレスにかける情熱が家族の絆を強固にしている。特別に印象に残るシーンやセリフは無かったけど、プロレスに懸ける熱い想いや兄弟愛が伝わってくる。
これは決して「プロレスとは何ぞや」を伝える映画ではないけれど、随所にプロレスの裏側が描かれていて「プロレスって八百長なんでしょ」と思っている人たちにも是非観てもらいたい。
最後はアメリカ映画らしくベタな家族愛を描いたエンディングだったが、様々な苦難を乗り越えてきたケビン(ザックエフロン)の涙に、ジーンと込み上げてくるものがあった。
2024年暫定Best
不運なプロレス家族の物語とまとめてしまえばそうかもしれないが、ザックエフロンとリリージェームズの20代から40代まで演じきった2人の愛が続いていたから…最後がグッと来ました
フォン・エリック家
なんかの記念作品なのかしら?
おそらくなら米国では根強い人気を誇るのであろう。小学生の頃だったか、俺も真似した事があるアイアンクロー。握力は130kgとかの記憶がある。
リング上の華々しい経歴の裏にあんな人生があったとは驚きだった。
…それだけだ。
フォン・エリック家の足跡を辿る作品ではあるのだけれど、プロレスファン以外には需要が無さそうな作品ではある。メッセージ性があるとか教訓が散りばめてあるって手合いの作品でもなく事象を羅列したような構成で脚本的な仕掛けがあるわけではない。プロレスに今尚熱中してるのならば面白いんじゃないかと思われる。
それにつけてもザック・エフロンよ…。
レスラーの体だった。
他の役出来ないんじゃないのと思う程、レスラーの体だった。もっと試合パートとかあるのかなと思ってたのだけど抑えめで、とは言え物足りないって感もなくいい塩梅ではあった。
一度動き出せば、もうレスラーなので説得力は半端ない。髪型といい体付きといい、案外リング上では顔が見えない事も多かったのだけど、吹替とか使うと言ってもあの身体付きなので、本人としか思えず…本人でないとするなら、そのWを担った演者も相当ストイック。あの身体を作り上げたのだから。
4兄弟はもうウェイトトレーニングが趣味でなけりゃ到底務まらない。この役の為にというのならば、恐ろしい程の役者魂である。
物語的にも悲劇色が強いので、しんどいっちゃあしんどい。父親に対し「yes sir」がデフォルトなのにも驚きだ。
プロレスの殿堂に入ったらしいので、やはり自国ではHEROであり色褪せない人気があるのだろう。
「男だって泣いていいんだ。」
子供の頃はプロレスブームで、今では信じられないだろうけど週末の金曜のゴールデン枠で放送されていた。猪木や馬場が全盛期の時だ。
敵役として有名なのはアンドレ・ザ・ジャイアントやスタン・ハンセン、タイガージェット・シンなどなど。このフリッツ・フォン・エリックは名前は知ってたけど当時あまり見た記憶はなかった。
中盤まではスポコン一家の何気ない姿が描かれていて、長男の死も随分前の話。何が呪いなんだろうと思ってみていた。お父さんも星一徹や亀田の親父に比べるとずいぶん普通に見える。
だが、次男以外の兄弟たちがプロレスに参戦しだしたのを機に怒涛の展開を見せる。もう勘弁してくれ、どこまで行くんだよというくらい重い展開になり結末まで安心できなかった。全く前情報入れずに見たので、最後には会社を売られた父親がライフル片手にケビン一家を皆殺しかなとさえ思った。
体調がいまいちの時に見たのでかなり精神的に疲れた。内容が内容だけに気分が落ち込んでる人は見ない方がいいと思う。ヘヴィ級に重たい内容だった。
エリック家は一見家族愛にあふれた家庭。兄弟同士も愛し合っていたし、その兄弟たちは父を信頼していた。そんな家族がなぜこうも不幸に見舞われなければならなかったのか。
父のエリックはプロレス一本で家族を食わせてきた。家族のために自分を犠牲にしてプロレスをするのは自分一人で十分だと言いながら、彼は息子たちにプロレスを勧める。自分の果たせなかった世界チャンピオンの夢を果たしてもらいたいというエゴからだった。それはけして無理強いではない、お前の意思で決めろという。
しかし、この兄弟に自由意志などあったのだろうか。この父のもとで育てられた彼らは家族のため、そして尊敬する父のためなら何事もいとわない人間として育てられてきたのではないだろうか。
愛する家族のため、尊敬する父のため、それは一見すると美しいのかもしれない。しかしその愛情は本当の愛だったのか。幼い頃から植え付けられたものではなかったか。
家族同士が愛し合っていることは素晴らしいことだ、何が問題あるというのかという者もいるだろう。
しかし彼ら兄弟は自分を犠牲にして家族のためにその身をささげていた。これが国レベルなら愛国心のためにその身をささげるということになる。
今の世界は何かと愛国心を謳う。自分の生まれた国を愛するのは当然、愛する国のために自分の身をささげるという考えを刷り込まれた者たちがかつての大戦でどれだけ犠牲になっただろうか。
この国でも教育改革で愛国心を植え付けようとする動きがある。愛国心とはけして強制されたり、植えつけられるものではあってはならない。それは常に為政者に利用される危険性があるからだ。為政者が言う愛国心ほど危険なものはない。それは一見美しいものだからこそ、その罠にはまってしまえばこのエリック家の兄弟のような末路をたどることになる。
何よりも恐ろしいのは彼らが自分の意志でプロレスをすることを決意したかのようになっていたことだった。それは一見彼らの自由意思で決められたかのように見えるからこそ恐ろしいのだ。そして父親にも彼らに強制したという自覚は全くない。
父は言う、兄弟同士で解決しろと。お前たちは自分の意思で決めた道なのだから自分たちの人生は自分たちで何とかしろと。
これを言われた方はどうしようもない。すべての逃げ道をふさがれてしまったようになる。だからケリーとマイクは自死を選ぶことになる。父を責めるわけにもいかない、自分で決めた道だから、誰かのせいにすることで逃げることもできなかった。
ケビン以外の兄弟はこの世から去ることでしかこの家族愛という呪縛から逃れることは出来なかった。ケビンは自身の愛する家族を手に入れたからこそ、その呪縛から逃れられたのかもしれない。植え付けられた家族愛に縛られない彼自身の家族が彼を救ったんだろう。
「男だって泣いていいんだ。」彼の子供たちが発したこの言葉が彼を呪縛から解放したんだろう。
アイアンクローよりアイアンハートが必要
このお父さん、最初はいいお父さんに見えたけど、とんでもお父さんだわ!。息子を家業?のプロレスのコマみたいに思ってる。あっちがダメならこっちの、スペア扱い。他の道に進んでいた息子も、結局取り込まれて行く。兄弟は仲が良く、父親の希望を叶えようと頑張る息子ばかり。勝ち続けないといけない格闘技は心身ともに辛いだろうな。その上、まだ若い兄弟が1人欠け、2人欠け、そりゃーメンタル崩壊するわ。ケビンは良い奥さんにめぐり逢えて良かった。
面白かった。生きる苦しみから解放されるところに感動
父親の期待に応える一瞬の喜びと、プロレスラーとして生きていく長期的な苦しみ。
これかうまく描かれていて面白かった。
自分が成しえなかったことを子供に託す父親。
それが幸せだと信じている父親。
悪ではないが呪いになってしまった。
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