「親の夢を背負わさてはならない…」アイアンクロー KEIさんの映画レビュー(感想・評価)
親の夢を背負わさてはならない…
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自分がなれなかったヘビー級王者を4人の子供に過度な期待で背負わせる。子も小さな頃から洗脳のように育てられ、夢に向かい必死に生きていく。子供4人が互いに助け合い、純真に親の夢を叶えようとする健気さが、その後の不幸な人生を考えると何とも切ない。信仰心の強い母が助けを求められても兄弟で解決しろと突き放すのは毒親極まりない。4人中3人が死んでしまう悲劇は呪われた一家という偶然から起こるものではなく、産んだら産みっぱなし、子の心のケアをせず、後は家畜のようにエサをやり育てただけという両親による家庭内精神的暴力に他ならない。エンドロールでケビンが大家族で幸せに暮らしているのが救いだった。本物のレスラーと見間違うほど肉体を作り上げたエフロンの役作りは凄まじかった。
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