今年97本目(合計1,189本目/今月(2024年3月度)15本目)。
(前の作品 「青春の反抗」、次の作品「コットンテール」)
中国映画といえばシネマートですが、なぜかシネリーブル梅田で放映されていたので見に行ってきました。
中国映画(ここでは狭い意味。台湾を含まない意味)あるあるの、「お国を宣伝する」というのがいいのか、「国の制度はこんなにすごいんですよ」という国の宣伝的な展開があるのは、まぁお約束なのでいいとしても、アクション映画(ミリタリーアクション、スリラーもの)と解しても結構サブ筋に飛ぶし、この「サブ筋」というのが、また中国映画あるあるの(規制にかからない程度の)恋愛シーンで、どっちかに寄せればいいんじゃないのかと思うのですが、何か国の規制があるのか、中国国内ではアクションものでもホラーものでも恋愛シーンがあるのがお約束なのか(インド映画でダンスシーンがあるのと同じように)、こうしたシーンに飛び飛びになるのがまぁ、少しどうかな…という気がします。
ただ、そういう「あまり関係のない筋」に飛ぶシーンはあるとしても、全体としてはミリタリーアクションと解するのが妥当で、その限りにおいて、ハリウッド等の本場にはかなわないとしても、言いたいこと自体は理解できるし(まぁ、「そんな展開になるわけないだろ」というのはあるしても、娯楽としての映画ですし、やはり中国映画という事情から、日本とはやや見方が違う状態になる模様)、そこまで減点幅はないのかな…といったところです。
字幕もかなり丁寧で、ある程度、看板表記などから漢字の理解を推測する必要がある部分はありますが、それとて最低限で、ほぼそういったシーンは少ない(ないわけではないが、それらの類推を求められるシーン自体が少ない)ので、多少恋愛シーンが突然出てくるなど「どうでもいい」シーンがあることは事実としても、映画自体としてはどう考えても「ミリタリーアクション・スリラーもの」という観点でしか見ることができず、その限りにおいてそこまで減点幅あるということにはならないと思います。
採点においては、この映画自体が特殊な事情がある(「未体験ゾーンの~」での枠であるように、実は映画館の「正規枠」ではなく、「色々な事情で放映できなかった映画の映画祭」という扱い)ことまで考慮して減点なしフルスコアにしています。こういった理由で、おすすめも何も2週間くらいで消える(大阪の場合)はずで、おすすめするもしないも、映画館で見られる機会は少ないのでは…と思います。