「ふしぎな駄菓子は幸せの味か、それとも…?」映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 映画ファンさすせそさんの映画レビュー(感想・評価)
ふしぎな駄菓子は幸せの味か、それとも…?
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偶然にもたどり着けた者だけが買い物できる不思議な駄菓子屋「銭天堂」。
そこに並ぶ商品は他と違い、買う者の願いをかなえる駄菓子があると子供たちの話題に。
小学校の新任教師、等々力小太郎はクラスの児童の急な変化をいぶかしみ、
銭天堂の噂を耳にして――
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』は廣嶋玲子著の児童小説で、アニメも既に放送されている。
そして、今回は駄菓子店の店主紅子を天海祐希が演じ実写映画化された。
銭天堂が売る幸運の駄菓子はテストでいい点を取りたい、
クラスの人気者になりたい、
と言った子供たちの小さな願いの助けとなる物だが、
調子に乗って欲をかくと手痛いしっぺ返しを食らってしまう。
紅子の商売を邪魔しようとするたたりめ堂のよどみ(上白石萌音)も登場し、ふしぎな駄菓子屋をめぐる物語が展開されていく。
アニメ版のファンなので、感想を書く上でそちらと比べてしまうのはお許しを。
映画化にあたってオリジナルキャラクターをメインに据えたのは2時間弱の映画にメインとなるシナリオを1本通すためと理解できる。
ただ、それぞれのお客さんが駄菓子を買ってどうなるのか、という1話完結型の話の集合である原作とはやや違った印象を受ける。
また、駄菓子によってもたらされた幸運に飽き足らず、購入者がさまざまな負の感情を抱く様子が実写ドラマだと描写としてややキツく感じた。
アニメで見るともう少しマイルドなのだが。
これはアニメと実写の優劣と言うよりどちらの媒体が作品を表現するのに適しているか、の問題ではあるのだが。
銭天堂のお話のエッセンスは残しつつ、1つの映画として仕上げてあるという意味では合格点かな、と思う。
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