「みんな悪い人ではないのですよね」六人の嘘つきな大学生 たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)
みんな悪い人ではないのですよね
そう言う内容の映画だと分かっていて見て、確かにそんな感じの映画だったのですが、人を疑い合うと言うのはやはり気持ちの良いものではなく、重たい気分になりました。爽快感は全く無いですよね。
話は大体理解出来ましたが、あんな簡単に詐欺師やら犯罪者やら人殺しなどと言われるような過去の出来事を大学生が調べられるのかとか、見ず知らずの初めて会う人に知り合いの事をあんなに話すだろうかとか疑問に思う事もいくつか有りました。スピラリンクスの今の部長が訳ありげに何度か出てきて会社も絡んでるのかと思い見ていましたが、特に何も無かったのでちょっと拍子抜けでした。
自分が合格したいと言う思いではなく、人を見る目が無い会社人事部への反発と言う動機も今ひとつピンとこなかったです。
それでも若い演者さんたちはそれぞれ熱演で良かったと思います。浜辺美波ちゃんなど大学生から8年後のキャリアを積んだ社会人の姿まで上手かったですね。
明るい話ではないので気持ちが晴れる作品ではないですが、ストーリーなど良く出来ていると思います。月からの例えで人の表面だけで判断するのは良くないと言うのは改めてそうだなと思ったのでした。
いい映画を見ました
コメントする