「見たときのシチュエーションも含めて映画の価値は定まるものですよね」映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記 ケンイチさんの映画レビュー(感想・評価)
見たときのシチュエーションも含めて映画の価値は定まるものですよね
親戚の子のお供で見に行きました
クレヨンしんちゃんの映画は初めてですが、えらく評判いいですよね
現在でも新作が作り続けられている国民的アニメの五大老といえば、サザエさん、ドラえもん、アンパンマン、ちびまる子ちゃん、そしてクレヨンしんちゃんでしょう!
ドラゴンボールとかワンピースとか名探偵コナンもすごい人気ですけど、やっぱり五大老には敵わない…という気がしてます
これやっぱり「三つ子の魂百まで」効果でしょう!
10歳の子供が楽しめる作品はまだ制作に自由度があるけれど、3歳児でも楽しめる作品っていうのはきっと相当制約がキツいと思います
そう考えるとディズニー作品ってのは恐ろしく難易度の高い前提で作られてて、しかもあのクオリティですから、そもそもちょっとどうかしてる世界の産物ってことですよね…
話が逸れましたが、クレヨンしんちゃんの映画って大人の鑑賞にも充分耐え得るクオリティで、しかもえらく泣けるんでしょ?
つまり…
ディズニーとは毛色が違うけど、でも、ある意味でディズニークオリティに迫る出来なんでしょ?
夏休み真っ只中、面白そうな映画が目白押しの映画館、私だったら絶対に選ばない作品セレクトですが…ここはチビッコの判断に一切口を挟むことなくチケットを購入!
プレッツェルを買って、コカコーラを買って、シアタールームへゴー!
朝一番の上映でしたがチビッコとパパママのお客さんがかなりおられます
さて私にとって初めてのクレしん映画、タイトルで想像付くかもしれませんが「ジュラシックパーク」や「ドラえもん のび太の恐竜」の存在は当然「ありき」で作られてますし、動画のクオリティもディズニー、ピクサー、ドリームワークス、イルミネーション、鬼滅やスラダンとはまったく別流派です
それはさておき、チビッコたちの反応がすごい!
みんな同じ所でゲラッゲラ笑う!!!
クレヨンしんちゃんといえばアクション仮面とかチョコビとか、実在のヒーローやお菓子のパロディ満載ですが、他にもパロディネタが随所に散りばめられてます
チビッコたちは、そのパロディの元ネタとかパロディの技巧とかまったく分からなくてもゲラゲラ笑うんです!
そしてパパママへの話し掛けとか、トイレ途中退出とか、まったく容赦ないんです
あちこちでポップコーンもこぼすし、ドリンクのトレーも落とします
(うちの親戚の子もホント良い所でおトイレ行きました!)
でもみんな集中力途切れず、最後までゲラゲラ笑うし、緊迫のシーンでは息を呑みます
そして終盤、感動シーンでは付き添いのパパママ、かなりの割合でハンカチで涙を拭い、鼻をすすってるんですよ
すげー!!!
こんなに盛り上がる映画、こんなに会場が一体感に包まれる映画、いつぶりだろうか…
ちょっと思い出せない
私はトイレ途中退出に付き合ったりして、ほとんど「ながら見」感覚でしたが、あとから親戚の子に感想を聞いたところ、今までにクレしん映画を本作含めて6作見た中で2番目に面白かったとのこと
サブスクやDVDで冷静に1人で鑑賞したらどうなのか分かりませんが、親戚の子の評価を信じ、映画館で観る「映画」としてはかなり高評価で差し支えないと思います
恋人とデートで観たとか、人生落ち込んでる時にたまたま観て勇気をもらったとか、その映画を観て人生変わったとか、そういうシチュエーションも含めて映画の価値は定まるものですからね