トラペジウムのレビュー・感想・評価
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向き不向き
原作未読なれど、監修に原作者の名前があったからそうズレた物語にもなってないのだろうと思う。
東さんが無茶苦茶有能なプロデュース能力を持ってて驚くのだけど、アレが若さというものか。
アイドルとかに代表される特殊な職業って、成れる人は多いのかもしれないけど、続けていくにはそれ相応の特性が必要なんだなと思える。
原作は乃木坂を卒業した高山一実さん。
ご自身の体験ってわけではないだろうけど、そこかしこに経験者だからこその台詞があるようにも思える。
おそらく様々なものを見てきたのだろうと思う。楽しい事もそうではない事も。
だが、詮索したいわけではないので、それは一旦置いておく。
構成は結構しっかりしてた。
アイドルになりたい東さん。彼女が思う勝てる戦略を記したノートを片手に作戦を遂行していく。
メンバーが集まり、結束を深める。
お城のボランティアに目をつけた理由がさすがだとは思うも…その野心が運をも引き付けた事にたじろぐ。
著名人が口を揃えて話す「売れるには運が必要」ってのはこういう事か。
運を待ってるだけではなくて、彼女は運を掴める場所で待ってたわけだ。
…随分とか細い糸にも思うけれど、地方の女子高生が考えうる最大限の接点が城だったのであろう。
そして「出会い」
東西南北に目をつけたADは10年後、すっかり垢抜けてた。彼女と出会ってからはグングン時間が進む。
そしてアイドルとしてデビューする。
多忙な時期を経て不和が生まれ東西南北は解散する。
「アイドルが楽しくないわけないじゃない!」と訴える東さんなのだが、目がいってた。アニメ故の誇張表現だとは思うのだけど、原作ではどんな文章だったのだろうか?
ちょいと吹き出す。
アレで良かったのかなぁと。イッてるにしても方向性が違うような気もしてる。
時折挟まれる舌打ちが印象的だ。高山さんの持論に「舌打ちとか溜息とかって幸せが逃げてくよ」みたいなモノがあったのだろうか。
他の3人の退所報告を浜辺で聞く東。
「君はどうする?」
「わかりました。やめます。」
振り絞るような重く低い声が、胸の真ん中を抉る。
自分の夢を諦める瞬間ってどういうものなのだろうか?想像したくもないけど、彼女の胸の内は文字通り破れたようだった。
挫折が無慈悲に彼女を襲う。
けれど、彼女の夢は彼女を逃しはしなかった。
番組制作のアルバムに収録されるデビュー曲。彼女達が一つの目標に向かい手にした成果だ。
時間を経て離れ離れになったメンバーが集う。袂を分けても、友達なのは変わらない。
そして、東は「諦められないんだよね」と笑う。
再出発なんだろうな。
10年後、諦めなかった東はアイドルになってた。卒業間近なのかもしれないけれど、彼女がなりたかったキラキラ輝く存在になってた。
野心を抱き作戦を練って運と出会いを手繰りよせ、一所懸命前進し、諦めない。そうやって彼女は彼女自身の夢を掴んだ。
途中に描かれる不和の元凶は彼女ではあるものの、本作で描かれる「アイドル」って職業には向き不向きが明確に存在すると強烈に残るエピソードでもあった。
とまぁ…
王道な展開を見せるも⭐︎3.5なのは、なんだかのっぺりした印象を受けたからだ。起伏の幅が弱いというか…色味のせいもあるのだろうけど、彼女達があまり勘違いをしないからかなぁ。
城のボランティアの爺さん2人が明らかに女性の声で、予算なくて出演者の女性に声を当てさせたとしても、下手すぎんだろとか思ってたら、ご本人と同僚だった。
ははは…😅
自我と他我が区別できない主人公の暴走
全体的に見れば起承転結がはっきりしていて、丁寧に話の展開が進んでいました。人によっては、主人公の計画性が行き当たりばったりで不満に思うかもしれません。
話のメインは主人公の中にあるアイドルという概念を見つめ直すことでした。
主人公はアイドルは輝いていると冒頭で言っていたが、肝心のアイドルに必要な要素や自分の個性はどこなのか、というのが触れられていなかった。これは主人公自身が、自己肯定感が低いことが原因でしょう。
自分ではアイドルになれないという思い込みの脱却。これが物語の主軸です。
その強い思い込みにより、自分ではなく他者の力を借りてアイドルになろうとします。
他者がアイドルになってそのおこぼれでアイドルになる。打算的ではあるが、主人公は最初に他の三人に何かしらの形で、夢を叶えたり希望を与えて仲間に加えていた。この点は評価できると思います。
三人も期待に応えるためにアイドルになったが、当然すべては応えられない。だが主人公は自分の命運を三人に託しているので、しっかりしてほしいと思っている。だから、途中で舌打ちしたり、苦手なら練習しろと強く言ってしまった。自己中の行動なので、こういう描写で主人公の好き嫌いが分かれると思います。
ただそれは自分自身にも厳しかったことと、まだ高校生で心理的に未熟だったと考えると同情の余地はあるかなと個人的に思います。人間関係の歪さ、打算的な腹黒さが見どころです。
主人公は嫌いだが…
正直主人公はとってもヤバい人でとっても怖かった。でも、主人公がやばいからこそ出来るストーリーだったと思うし、色々考える部分もあったし、いい話だったのでこの評価。結局主人公を生理的に受け入れられないと楽しめないと思う。
素晴らしい作品。主人公を受け入れられるかどうか。
劇場で見るか悩んでいる方はぜひ見に行ってみてほしい。
周りの声をあまり気にせずに。
衝突や軋轢などの生々しい描写が多くあるため、その辺りを辛く感じる方がいるかもしれない。
主人公の行動が理解できない,性格悪いという感想をよく聞くが私はそうは思わなかった。本作の主人公は何が何でもアイドルになりたい高校生であるので、そういった主人公の行動として考えると許容できるものと個人的に思う。
等身大の高校生として、主人公が東西南北のメンバーと心から笑っているようなシーンをもう少し混ぜてもらえれば、主人公をもう少し多くの人が受け入れてくれたのではないかと思う。そういったシーンが少なかった。
性格が悪い? 違うな、間違っているぞ!
主人公の東ゆうには目的があり、実現するため常に悩み、策を考え続けている。
そして目的に必要な人物を見つけた際には全力を尽くし、良好な関係を構築していく。
仲間への過度な信頼から足を掬われ、それに対して憤ることはあっても、
最終的に自身の行動を振り返り、反省して謝罪することもできる。
その手を引っ張って、本来は出来ないような黄金体験を提供したのも事実であり、
(アイドル活動だけでなく、学園生活全般を含めて)
だからこそ、西南北のメンバーも、東ゆうを嫌いにはなれないのだ。
関係構築を打算で行っている描写が強調されているため錯覚しやすいが、
自分の目的を諦めず、常に進み続ける意志を持つ東ゆうは、
最初から、ただの真面目で不器用なヒーローで、それ故に光るのだ。
主人公の性格
声が薄かった印象が強い。
主役4人、羊宮妃那さんと上田麗奈さんが個性強めの声で、結川あさきさんと相川遥花さんの声の個性が薄くって。
ギャップがすごすぎて聞いていてしんどくなった、素人、ジブリっぽいキャストの仕方かな?って思ったら違った。
意見て分かれるんだろうと思うけど、頑張ってるをプラス評価するか、周りを見ず自己中心的にのみ動いてるのをマイナス評価するかなんでしょうけど、
私は後者のほう、東のデビューのみ見てるところがイラッときてた。
グループが崩壊したあとなんでデビュー出来たかも不明だし。
いい感じに作ろうとしただけの内容かな?
東西南北の歌も企画ものって感じでしたね
お約束「主人公に都合の良い異世界に転生」と思えばそこまで苛つかない
逆説的に、そう思わなければ苛つくっていう…
途中なんか主人公のサイコパス的な部分を叱って帳尻合わせてる感じありましたけど、自分本意な年齢の頃にあんな拗れ方しといて三人とも「我等友情絶対不滅」に戻してくれるのは主人公以外の人間が出来すぎている。
主人公の人を見る目がずば抜けている…ってことォ?!
転生時にそこにステータス全振りした…ってことね…ッ!
ほんでお前アイドルなれるんかい。
都合良いなあ!!!
とりあえず、自分の目的のために友情や人情を利用するのはやめましょうね、という教訓は伝わりました。
絵は可愛かったです。
ただしライブの3Dダンスシーンはゾンビランドサーガ見習ってほしい。可愛くない角度がある。
手書きでやりきった推し武道方式で行くべきだった。
東(あずま)の性格が始めから終わりまでガチクズ。胸糞。
ここまでひどい映画を久しぶりに見た。ただ面白くないのではなく、反吐が出る。はっきり言って駄作である。
この映画の唯一良かったのはOPのツカミだけ。OPで程よく上げられたボルテージが乱高下するまで、それほど時間は要さなかった。中盤にもなれば、いつこの映画が終わるのかずっと不愉快になりながら観ていた。
簡単に言うと、東(あずま)という主人公の女が、自分がアイドルをやりたいという独りよがりかつ身勝手な理由で、周りの人を散々ぱら巻き込んで不幸にしていく。びっくりするぐらいに、ただただそれだけの話である。
東西南北というアイドルグループを結成したい東は、西と南と北にあたる女の子を探して回る。南と西は学校名に縁が、北は名前に縁があったのかな?
女の子たちと友だちになって、一緒に遊んだりして親睦を深めるわけだが、それはあくまで自分がアイドルになるというただそれだけの為。それが満たされないならお前らに用はないというタイプのガチクズ東。
女の子たちと一緒にボランティア活動に参加するが、4人が一緒に行動できない事を当日に知り、だったら意味がないじゃんと不機嫌になりキレる。東は本当はボランティアなんかやりたいわけではなく、4人で親睦を深めてアイドルデビューに近づけるためと、ボランティア中にテレビに映ることで、活動開始後ファンにサーチされた際に、実は過去にボランティア経験有りということで好感度を上げるためという邪な理由。くっだらねぇ。そして、用が済んだらボランティア活動もポイ。ボランティアで知り合ったおじいちゃんたちを平気でポイ。取材を受けたときも、東は4人の関係を思わず「ボランティア仲間」と言ってしまうレベルで、友達ではなくただの踏み台にしか思っていない。
西ちゃんを探してるときに偶然知り合ったシンジというカメラ好き君も、あくまで自分達の写真を撮ってもらい、アイドル活動開始に繋げるための関係。アイドル活動に漕ぎ着けたら、つまりもう君に用はないと告げポイ。
東のイケイケドンドンでみんな無理やりアイドル活動に連れ込まれるわけだが、これに纏わるぶっ飛んだストーリーもよくわからん。ボランティア活動が取材される→東西南北という関係なことがAD?にウケる→テレビのコーナーのレギュラーになる→なぜかアイドルデビューさせ、その軌跡を追うというコーナーに転換する→なんかよくわからんけど東の望んだ流れになってる。なんだこの都合の良すぎるストーリー。下手くそか。
東の育ちの悪さ・性格の悪さは、前述の通り嫌と言うほど抜きん出ていてる。不機嫌になると平気で大きい舌打ちをする、食べ物を躊躇なく捨てる。
アイドル活動中も、北ちゃんが実は彼氏がいたということでプチ炎上しちゃうと、東は豹変。「彼氏がいるとわかってたら友達になんかならなかった。」徹底的に利己的かつガチクズっぷり。
また、西ちゃんはアイドル活動に嫌気がさしていたが、とうとう爆発してしまう。それでも東は引き戻そうとして、さすがに2人に止められるとブチギレる。そもそも、西ちゃんはもともと人にチヤホヤされることが苦手で、そのことは東もわかって連れ込んでいていた。
そんなことだから結局3人とも脱退することになり、東もアイドル活動を辞めることになる。
終盤、ストーリー的には東西南北で再開し和解したことでハッピーエンド風に終わってるが、全然丸め込めてないし、全然ハッピーエンドじゃない。流れが無理やり型にはめたような感じで、終始不自然すぎる。
そして東は、この期に及んでアイドルを諦めていない事を打ち明け、ここで終始自分勝手でわがままガチクズクソ女は完成する。東がどこかでマトモになって、みんながデカくなるだとかその類ではなく、東は最初から最後までガチクズのままだ。ガチクズのままでも別に良いけど、その設定に評論子が納得できる展開は全く無かった。
このストーリーから何が得られるというのだろうか。どの視点に立ったら面白いと感じられるのだろうか。説明していただきたいところである。
まわりの人が優しすぎる
主人公である東ゆうがアイドルを目指して仲間を集める話。
仲間の意思を確認せず、なしくずしにアイドル活動をして、ある意味当然のごとく途中で解散してしまう。
仲間を仲間と思わない言動、そもそもアイドルになる為のパーツとしてしか考えてなかったはず。
そんな失意の主人公に対してそれだけでなかったと言ってくれて、仲間として接してくれる元メンバー達。
優しすぎないか?憎んだり恨んだりしないんだろうか?少なくとも解散して間もない状況で許せるんだろうか
最後、大人になったメンバーと写真家になった知人の個展に集まり、文化祭で撮った写真の前で集まるシーン。ずっと連絡をとりあって久しぶりの再会って感じだったが、今まで解散以降疎遠になっていたが、知人のスーパーサポートで文化祭の写真の前でばったり再会。それを見てぎこちなくも互いを仲間で利用されるだけの関係でなかったと確認し許す方が良かったなと思いました
ごめんきつかった・・・。
「意思確認」「意思疎通」は初期段階でしっかりしとけや
とストレス溜めながら観てました。
友人のフォローに気付かないで叱り飛ばすのは「切迫」とはいえ観ててやなもんです。
ただ相棒男子との距離感は結構好き。
あるレビューで、この映画をビジネス映画と捉える視点に感服して鑑賞することにした。
レビューに従い、ビジネス映画として鑑賞したらとても面白かった。また、主人公の性格が悪くて共感できないというレビューも頭に入れて鑑賞。
女子高生の東ユウが、自己プロデュースでアイドルを目指し、自分が企画、立案した計画を実行していく。 秋元康さんがやってることを社会人経験もない素人がやろうということだ。
秋元康先生でさえ、売れなかった曲、うまく行かなかった企画があるのだから、東ユウの計画が、順調に行く時もあれば、途中で頓挫することがあるのも当然だ。
計画どおり行けばニヤッと悪魔の微笑みを浮かべ、うまく行かないとムカついたり落ち込んだりする。
計画が狂った時のためにに、代替案(プランB)でも用意してあればいいのだけど、初めてではそうもいかない。更に、全く想定外の突発事項に遭遇すると、要らんことまで口走ってしまう。
「知ってれば友達にしなかったのに~ ( `Д´)/」
こんなふうに、失敗しながらも経験を重ねていけば、東ユウのプロデュース力も高まっていくだろうと思った。
今回、観賞後に他のレビューを見て、アイドルアニメの主人公のダーク部分に対する拒否反応が強いと思った。ライバルならイイのかもしれない。逆に言うと、みんな、実際のアイドルやアニメの主人公は、いい人であってほしい、いい人に決まってると思いたいのだろうと思った。
しかし、原作が高山一実さんなので、東ユウみたいなことを言うアイドルがいたのかもしれない。
例えばメンバーのスキャンダルが写真週刊誌にスッパ抜かれた時に、誰かが、「あんたなんかメンバーにいてほしくないよ、辞めれば」などと言ったのかもしれない。それは、みんなが思うアイドルらしからぬ発言だ。しかも、それがセンターや選抜に選ばれるようなトップアイドルであったかもしれない。
アイドルになる気がなかった他の3人に関しても、高山一実さんが直接、間接的に関わったアイドル達の姿が反映されているのだろう。アイドルの応募に、家族や友達が勝手に申し込んでいたとか、友達の付き添いのつもりで応募したら自分だけ受かった、なんてのもよく聞く話だ。
面接したらナゼか受かってしまっていつの間にかデビュー。そのままハマる子もいるだろうが、ヤッパシしんどいなと思う子もいるだろう。
西のクルミちゃんは、しんどくなったくちだ。もともとロボットやりたかったので、アイドルには全く未練がない。十代のいい想い出になったと思う。
東ユウにしたら、「あんなに可愛い子がアイドルになりたくないなんて信じられない。そもそも誰もがみんなアイドルになりたいに決まってるでしょ」 ということになる。
北のミカちゃんもアイドルは目指してなかったが、整形して別人になれた人らしい。なかにはアイドルになりたくて整形した人もいるのだろう。たとえアイドルにはなれなかったとしても、前より少しでもキレイになれたと思えるならラッキーである。
僕の推しは南のお蝶夫人。いったい何なんだ?あのフワフワした感じは。富裕層だからかも。天然なとこもお気にいり。
リアルのアイドルでは秋元真夏さんが好きだったのだが、なんと気がついたらいつの間にか卒業してた。しかも1年以上前。さすがにこれではファンとは呼べない。
笑うとニャンチュウに似てるところが気に入っている。
それと、自分がもし女子だったら絶対アイドルはできないと思う。理由は握手会がイヤだからだ。もちろん塩対応。特に自分のお父さんぐらいの年齢のファンが来たら顔がひきつってしまうと思う。
「会いに行けるアイドル」とか、秋元康先生もつくづく罪なシステムを作ったものだ。
キャラクターが好きになれるかで評価が変わる作品
原作は未履修での視聴。
一先ず私は面白かった、けど間違いなく万人受けはしなそうな話ではあったと思う。
前半は主人公の狂気とも言えるほどの熱意で「自分がアイドルになるルート」を自分で開拓して邁進していく流れ。
後半にいくにつれて元々前提の意識が違ってたほかのメンバーが離れていくのを見るとつくづく目標に向かって突き進む執念は時に人の背中を押して、時に傷つける諸刃の剣なことを思い出す。
ここまでで語った通り、この話は「何処までもアイドルという輝きに目を奪われてしまってがむしゃらに目指す少女の話」といった印象。
絵柄やアニメーション、演出がしっかりしてる分、話のえぐさも際立ってくるから嫌いな人は嫌いなんじゃないかな?
曲はどれも本当に良かったけど、特にopの曲が凄く綺麗で素敵だった。
面白かったっすよ
上映時間ずっと画面に集中できる程度には面白かったです。
惜しむらくは脚本かなぁ。
個人的に「なんでこうなったのか」はすべて語らなくてもいいと思っている派ですし、
その幕間を考察して、こうかなどうかなと考えるのはむしろ好きです。
ちょっとそういうシーンが多すぎましたかね。
全体的に流れがうまくいきすぎてて、なんかこう良くも悪くもご都合主義な感じというか。
主人公が邪悪という前評判はありましたが、名指しされるほど邪悪とも思わなかったです。
だけど「計算高い」とも違う。劇中で出てくる計画は杜撰すぎるので「こうなったらいいなと行動したら運よく成功した」という印象になっています。それはそれでいいんだけどね。
おそらくそのおかげで映画に集中することによるストレスが激減されています。次のストーリーはこうなんだろうなと思ったらその通りになる感じ。
「そうきたか!」ではなく「そうですよね」という流れ。冒頭に「あまり語らない」と書きましたが、なんとなくお約束的にこうなるのはわかるでしょ?と見ている人に投げていて、実際にそれがわかるのでテンポが良い。そこは脚本のいいところだと思います。
一番の違和感がくるみちゃんです。
女子が極端に少ない地域の紅一点ということもありますが、テレビ?に出たらファンが押し寄せるほどちやほやされていて、主人公が来るまで仲良くしてもらえなかったわけがない。
ストーリーの都合上、メンバー集めに時間をかけるにも限度があったのでしょうが、亀井さんはともかくあと二人が主人公にそこまで肩入れする理由がよくわからないままでした。
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ところで。
「黒井先生がいる…」と思ったのは私だけでしょうか。
彼女が出てくるたび、らきすたが脳内を駆け巡りました。
東ゆうというキャラクターで描ける物語の結末としては、まぁこんなもんじゃないかな
自分にはなんもないという強いコンプレックスとプロデューサーとしての突出した才能が、あのモンスターを生んだという感じか?
性悪でもいいから、もう少し共感を誘う描写はあった方が余計なヘイトは向かなかったのでは
特に等身大の少女という形に帰着させるのであれば、あえて視聴者の共感を突き放すようなサイコ描写を繰り返し描写して印象付ける必要はあったのか?
もしそれをやるなら「実はこういう理由があってこの子は」という種明かしを入れて、性悪行動をその後ピンで成功する為の布石・必要悪であったとして描写するような構成にするのが一般的であろう
描写や演出が物語の展開からするとややチグハグであるため、主人公によほど共感して、描写不足の部分に納得のいく補完ができる人以外には正直辛いと思う
東とのやり取りで、いつの間にかくるみちゃんがおかしくなって芸能活動継続不能になるってのは、リアルではあるのかもしれないけど、、
ドラマとしては、東の積み上げた爆弾がここ一番の大事な場面で爆発炎上する展開の方が盛り上がるし、それなら東へのヘイトも向かなかっただろう
少なくともピンで成功できる事の根拠となるような東の成長は描写すべきだったのでは
成長という意味では逆に、、
最後に「ありがとう」と言われて、「自分にはそのような言葉を受ける資格がない」という反応ではなく、サラッと受け入れる辺り、いい性格してるな・ブレねーなという印象を受けた
これだと反省や後悔をせず、我が道を貫くブレなさを発揮できたから芸能界で成功できたと捉えることもできてしまうが、実際はどうだったのだろう?
3人が東の性悪なとこも引っくるめて「しょうがねぇやつだな」「でもすげぇやつだし背中押してやらなきゃ」と許したのが尊いという話なのだろうが、3人が何故その心境に至ったかについては明らかに描写不足なので、ここも補完が必要になる
個人的には東のような人間は主人公になかなかないタイプで面白かったので、つまらない話ではなかった
見所はいくつかあったけど、描写・展開の拙さには、やっぱ素人の小説だなぁという印象が拭えない
自分に正直な青春映画ですな
「青ブタ」「着せ恋」「劇場版冴えカノ」制作のCloverWorks作品ということで気にはなってましたが、作者がアイドルということで観ることをためらってましたが、YouTube動画評価で主人公の性格がクズということなので気になり観てきました。
前半は主人公の思い通りにトントンことが運び、後半はスキャンダルや闇落ちメンバーなどいろいろ問題が起こり、どうやって話を収集させるのかと思いましたが、最後は爽やかな気分で見終わることが出来ました。(話がうまくいきすぎなので-0.5ですね)
主人公の性格が悪いとのことだったので、映画に気持ちが導入できるのかと思いましたが、自分が思うに主人公はただ自分の思いに正直で、思ったことを真っ直ぐに言うけれど、酷いセリフを言った後にはきちんと反省するし、好感は持てました。
でも、残りの西、南、北の子達の考えは考慮せずにただ自分の思いだけで突っ走るのはいかがのものかと思いましたが、それが若さだったんでしょうね。
後になって判ると思うけれど、彼らにとってはアイドル活動期間がまさに青春時代として思い返すことが出来ると思います。
写真家になる男の子に何故オーディションを受けないのかと問われた回答にはすごくうなずけましたね。
良い意味でも悪い意味でも期待していたアイドル物とは違った。
原作があることは鑑賞後に知った。映画館で軽い予告だけを見て鑑賞。
予告から推測した内容は、女子高生がアイドル活動をやる為に東奔西走してメンバーを集めてアイドルとして成功していくと言った物でしたが、実際見てみるとメンバー集めまでは合っていたもののまるでアイドル活動をしない。
おいおいこんなんでどうやってアイドルやるつもりなんだと呆れていたら、徐々に主人公の策士っぷりが出てきて今まで撒いてきた種が芽吹いてアイドルをやらされると思ってもいなかったメンバー達が知らず知らずのうちに主人公と一緒にアイドルをやるハメになる。
ここまでで割と自分としてはドンデン返しっぽくて面白かった。
主人公がアイドルオーディションでアイドルなれなかったからって一般人の美少女を集めて策を弄してアイドルとして仕立て上げ、自分がアイドルデビューする為の駒にしてると言う事が明らかに描写された時は心の中で「この主人公やべぇww」「この映画もやべぇwww」と笑わずにはいられなかった。
こんなアイドル物今まで見たことない(笑)
その後の主人公と周りが壊れていく様とオチについては、まぁ割と想定の範囲内と言う事もあってそこまでの驚きはなかったけれども話の内容には筋が通っていたと思う。
映像も綺麗で話も全く予想できなかった方向から来てくれて自分は楽しめたので星4。
【ちなみに……、主人公以外の3人があまりにも優しすぎ問題や主人公が謝れば許してもらえる事に違和感を覚えている人が多いようだが……よく考えてみると割とそれらに違和感を覚えなくなる。何故なら、観客は主人公にどんな想いや思惑があるのか見せられてある程度理解しているが主人公以外の3人は最後の最後まで自分達がいったい何がどうなってそうなったのか分かっていないのだ。
主人公以外の登場人物の視点からすれば「なんかアイドル好きの子が自分と偶然友達になって、ボランティア活動に誘われて一緒にやってたらなんかテレビに出ないかと誘われて、あれよあれよと言う間にアイドルとしてデビューさせられた」程度の認識しか無いのだ。
だから主人公に対してあまり強く出られないのも(主人公に誘われたからでは無くあくまでなり行きでそうなったと思っているから)そこまで不自然では無い。
そう……。この作品の真の恐ろしさは最後の最後の最後まで主人公以外の登場人物が自分達が主人公の手のひらの上で踊らされていた事に気づかず、そして主人公も言わずに上手く撮れた写真を見て「トラペジウム」なんてエモい感じを醸し出している事である。
そしてその主人公と言えば、本来であればアイドルオーディションに受かる事すらできなかったレベルの人間だったのが、美少女3人を使って自分を売り出す事に成功して見事アイドルという野望を達成している。
それがオチの……綺麗な写真で映し出される「トラペジウム」。
これはアイドル物に見せかけたホラー作品なのです。】
唯一見ていて思ったのは、恐らくこの作品は映画作品では無く1クールアニメとして作った方が作品の出したかった表現や話のカラクリを上手くできたのではないかと言う事。
と言うかもしかすると、本来は1クールアニメとして制作予定だった企画が何らかの事情で映画作品として作られる事になってしまったのでは無いかとも思う。
そこら辺は分からないけれども、正直映画としては若干アニメの総集編的な雰囲気があり、ダイジェストみたいな部分があったり、個々の登場人物やイベントに対して掘り下げをしきれていない感が否めなかった。
しかしそこはやはり恐らく何か大人の事情ありきな話でもあると思うので、恐らく色々な制約があったであろう中でも作品の見せ場や構造を壊さず良く観客に見せられるようまとまっていると思う。
なーんかてきとうな映画見るかなぁで入った自分としては全く想像もつかなかったアイドル物を見る事ができて面白かった。
現実のアイドルも主人公と同じぐらいには手段を選ばずに使える手を全て使うぐらいの勢いがないと売れないのかもしれないとも思った。
見ている間、この主人公は天才軍師か何かの生まれ変わりだろ!ってずっと思っていた
身勝手なヒロインに脱帽
トラペジウムを観たのですが、とにかくもうヒロインの性格の悪さには呆れ果てた。
アイドルって怖い!!エグい!!
メンバーの一人に彼氏の存在がバレたときの主人公の豹変ぶりは恐怖としか思えない。自分の夢に他人の人生巻き込んで何考えてんのか、身勝手なヒロインに思わず怒りがこみあげた。
最後の辺り、仲間の再開シーンも納得出来ない。
実に都合の良い終わり方に不自然さとリアリティーに欠けた感じにも不愉快極まりないです。
不揃いな4人
キャラデザや音楽の作り込みはかなりよく、冒頭から見入ってしまった。
ただ、狂気に満ちた東に対して周囲の接し方があまり変わず流されやすいこと、アイドルになるまでの10年の描写がないこと、ストーリーの展開がありきたりだったことが特に気になった。
本編の時間も90分と比較的短めなのでもう少し厚めに描いてもいいのではないかと感じた。
アイドルになるには生半可な覚悟ではいけないということ、運も大切であるということを伝えたいという意図は伝わってきた。本物のアイドルが原作なだけあって描写の視点はすごく良かったがら意外性がなかったのが残念だった。
時間を忘れて鑑賞しました
時間を忘れて最後まで観ました。
登場人物の女子高生のキャラクターデザインが良いので観ることにしました。
アイドルになろうと誘われて離脱した3人はかつて学生時代に自分が友人から誘われて離脱したことがあるので共感が持てます。
物語の終盤、東ゆうが3人に謝り和解するところは観客にとって期待通りの展開ではないでしょうか?ケンカ別れてそれっきり疎遠がほとんどの自分にとっては…
館山に何度か足を運んでいると作中の館山城や九重駅内房線の2両の電車が登場していてたぶん館山周辺がロケ地だな?とわかるのでそこも見所になっています。
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