トラペジウムのレビュー・感想・評価
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後半は良かった
千葉県の高専。私の母校です。
今はあんな可愛い子がいるのか。
贅沢を言えばもう少し千葉県の風景が欲しかったかな。高山一実さんの出身地、南房総市ですし。後半のあるシーンの写真たちは全部が千葉県では無いかもしれませんが、知っている風景が美しく、自分の千葉愛を確認できました。
前半のアイドルデビューまではイマイチ。応援する気にもならないし。なんか自分勝手過ぎ。
デビュー後はいろいろと話が展開します。ウルっと来ました。いい話でした。
たぶん、コントラストというか、前半がグチャグチャというか、胸くそ悪いというか、そういう印象だからこそ後半が生きるのかな。
劇場で観る人は最後まで半強制再生ですが、今後配信とかで観る人は後半まではガマンです。
トップアイドルだった高山一実さん原作ということで、どうしても乃木坂と重なり、やっぱりこういう大人いるのかな?とか思ってしまった。
せめてバナナマンが入ればな、、、あんなことにはならないと思いますが。
ちなみに、乃木坂配信中で高山一実本人が、自分のいたグループが良いグループだったので、前半のグチャグチャが描きづらかったとのこと。ちょっと安心。
“アイドルになる” 事が目的? アニメで魅せる話ではないかも
個人的な印象ですが、サッコンこの“東ゆう”の様に、目的を見失ってる、或いは最初から間違ってる、意味を理解せずワケ解らずひたすら突っ走る人や組織って、多々見受けられると思うのです。本来目指すべきもの、目的の先にあるものを見出だせなくて、状況に流され、成る様にしか成らない結果を生む不毛な話アレコレ。
自分の周辺にもいまして、ただしその掲げるモノは “綺麗事” なので、コチトラ経済活動に精一杯で日々苦労してるんだ!と聞こえそう。この話はそんな『ヒューマンドラマ』でして、決してアイドルアニメではありません。
ですがコレこそ『アニメでやるべき話か』なのは否めません。新進気鋭のアイドルを起用した実写映画にすればよかったのでは?(ファンも取り込めますし)
そう云う訳じゃないにしても、キャラが魅力薄めで妙にリアリティがありません。東ゆうの自己中極まりない行動原理も、アニメだからか何となくソフトな質感です。
また、伏線である冒頭からの東ゆうの違和感マシマシな展開からの、中盤以降の騒動からの結末がワリと予想できてしまう、ご都合的な展開をたどります。
キャラの掘り下げも東ゆうは積極的に魅せますが、後の3人は必要に応じて適宜補足程度。そしてラストは収まる所に皆収まりました的な、台風の様に過ぎた青春時代、的なお話だった、何と言うか、決して薄っぺらくはないけど淡白な内容です。
良く言えば、解りやすい伏線と解りやすいシナリオで構成された素朴な内容なので、ティーンな若者には良いのかなと思います。一方目の肥えたアニメ視聴者にどう映ったものか。
という訳で良かった所と言えば、一風変わったアイドルになるためのアプローチで、ソレが主人公の悪い部分を引き出してソレを軸に話が展開していくので、仕組みとしては巧く出来たシナリオだったのかなと。
中の人も、原作者が元アイドルなだけに、マンマ主役を任される様な企画になりそうなところを、キチンとプロを使って‥‥と思いきや、観光地の城の3爺ちゃんシーンでブチ壊され、強制的に素に戻されます。ココなぜ婆さんじゃダメだったの?
漫画アニメの実写化を疑問に思う作品が多々排出される中で、本作は逆で(必要性という意味で)なぜ実写にせずアニメにしたのかが不思議に思う作品でした(今後実写化するかもw)。
主人公の強引さが目立つ
原作小説を未読です
本作は主人公の東ゆうが
東西南北のそれぞれの学校の美少女を見つけ出して
彼女たちをアイドル活動をすることを狙う
主人公がメンバーを集めるときに
本当の目的を隠して
友人になろうと言って近づくのはちょっと強引に感じる
そして、
西(ロボット好きな女の子)
南(お蝶夫人っぽいお嬢様)
北(主人公の昔のクラスメイト)
の3人をあつめて、地方テレビ番組から
アイドル育成計画的な番組からデビューし
本格的にアイドル活動をしてくる
しかし、アイドル活動がもともとの目的でなかった
3人はアイドルでやっていけなくなってしまい
結果として、アイドル活動を解散になってしまう
解散したあとは主人公もアイドル活動をやめ
学校にも行きにくくなった
その後、メンバーと再会をし和解して
主人公はもう一度アイドルを目指して頑張る
そして、みんなそれぞれの夢をかなえて
10年後に4人と再会するという感じで終わる
本作を観ると
主人公の強引さが際立つ
メンバーも含めてすべてアイドル活動をするための踏み台というイメージ
そもそもアイドルになりたいらしいが動機がわかりにくい
さらに主人公は外国に行った期間があり(英語も堪能)
日本のアイドルに触れていない時期があったのに
なぜ、日本でアイドルになろうと思ったのか本作でもよくわからない
集めた3人は普通にいい子だな
アイドル活動に巻き込まれた感じなのに主人公の悪口言わなかったし
「目に狂いはなかった」というセリフがあったがその通りだ
それとアイドルに向いているかは別ということか
モブとかも悪口を言っていた人もいたという描写もあったので
それを考えると3人はまとも
ただ、お嬢様とかロボット好きの女の子とかの設定は
序盤くらいでしかあまり意味がなかった
さらにアイドル活動についていけなくなって
解散をしたのにCDを買った主人公のところに集まるのは驚いた
普通だったら、メンタルやばかった子もいたので
4人集まらずだれかは絶交していると思った
そもそも、なぜこんな回りくどいことをして
アイドルになろうと思ったのかというと
主人公はオーディションに全部落選をしたことでこの作戦をとったらしい
でも、一度オーディションで全部だめだった人が
ラスト再チャレンジでうまくいくのかとラスト疑問に思った
どう考えても「東西南北」での知名度があったからだろとしか思えなかった
本作ではアイドルになるには
容姿や才能よりも、アイドルに対する異常な執着がないと
アイドルになれないというメッセージを感じた
原作者もアイドルなのでこれが事実なんだろうか?
ただ、10年くらい前ならともかく
現在だったらyoutubeとかネットからアイドル目指すのだろうかと思った
主題歌にVtuberがかかわっているのもそういう意図があるのだろうかと感じた
作画や声優は基本的に不満はなかったが
爺さんトリオの声に違和感があった
しらべたら、原作者含む乃木坂メンバーがゲスト声優やっていたのか
なった本人がそう言うんだからそうなんだろうな…
アイドルモノアニメと言えば大概がアイドルになるまでの話でその苦労や
葛藤が描かれる事が多くアイドルになった事がゴールである事が多いですが、
本作は順調にアイドルになれちゃいました!感があり普通ならそれは
リアリティが無いとか言われそうな展開ですが
なった本人がそう言うんだからそうなんだろうな…
と言えるのがとても面白いです。所謂持ってる人間でありそういうある種の
輝きに選ばれた人とそうでない人又は耐えられない人間の物語ですかね。
原作はそうなってるのか未読ですが興味深いですね。
けろりら氏の雰囲気も挟まる今時感のある全体的にテンポのいい画
や歌もとても良かったですね。
人は思い通りにはならない
キラキラしたアイドルものは特に好みではないですが、この作品は面白かった!
最初から打算丸出しで、こんなやり方いつまでもうまくいくはずない・・っていう嫌な予感を感じながら話が進んでいく・・・。メンバーと自分のSNSを比べるシーンも見ていて怖い。
この子たちは日の目を浴びるところまでいったけど、そうなる前にこうして色々な理由で解散していったバンド・グループ、無数にあるんだろうな。
一番心に響いたのは、ゆうが「私っていやな奴だよね」って母親に聞くシーン。これを子供に聞かれたら親はどう答えるべきなのか。「そういうところもそうでないところもあるよ」って答えはかなり満点に近い回答だと思う。そうだよね、0か1かだけで考えないのが大人、なんだろうな・・と。
しかし、破滅した後自分の悪さにも向き合って反省するってそう簡単にできることじゃないと思う。それができたからこそ、(最初は打算で作った友達なのに)ほかの3人と関係も修復できたし、後味が悪いだけの作品に終わらなかったところは良かった。
あと、みかが声を絞り出しながら「近くの人を幸せにできなきゃ~」って言うセリフ、すごく声優上手かった!
トラペジウム、個人的に仕事でよく触れる単語なのでなじみはあったが意味は知らなった。不等辺四辺形とオリオン座の星の2つの意味があるんですね。
それでよくオリオン座が画面に出てきたのか~。
暴走機関車 東ゆう
東ゆうは暴走機関車または人格破綻者とは言い過ぎだろうか。私が彼女の嫌な面を見た時に目を背けたくなるのは、彼女に夢あふれる綺麗なアイドルを求めているからだろう。
東ちゃんが自己中で周りが見えていないのは、彼女が人間で高校生だから当然のこと。
前半のサクセスストーリーは葛藤や迷いが少なすぎて味気がない。
全部セットアップされてるだけだった。しかし、彼女なりに筋道立ててステージに登ったことは評価できる。手段に拘らず、相手の懐に飛び込みや交渉や根回しを行う営業力がある。だからチャンスを掴めたのだ。
後半は東ちゃんの等身大の物語がはじまった。アイドルを経験して苦い思いをしたからこそ、自分の良いところも悪いところにも気づけた。前半と変わって、他者を他者として向き合い認めた。他の3人もそれぞれが輝く方法を見いだせたところに成長があった。
ここでもう一回みんなでアイドルやろうとか言い出さなくて良かった。
結局、東ちゃんがそこまでアイドルに執着する理由が分からなかった。
ハイライトは冒頭の「なんもない」。すいちゃんの活躍が映画館で見れて嬉しかった。
StarryJetも見逃さなかったぜ。
絵は綺麗だったが・・・
アイドルを夢見る高校生の東ゆうは、東西南北の美少女を仲間にしようと考え、自分の高校が東なので、それ以外の3つの方角にある高校へ行き、かわいい女の子と友達になろうとした。3人の仲間を見つけたゆうは、文化祭などのイベントを通して彼女たちとの繋がりを深めていった。だんだんと注目を集めるようになった4人はテレビ出演のチャンスをつかみ、アイドルデビューの夢へ向かって進んでいくが・・・さてどうなる、という話。
絵は綺麗で声優も違和感なくて良かったとは思うが、東ゆうが自分勝手であまり共感できず、アイドルになろうとする動機もよくわからなかった。
原作が高山一実らしいが、自分の経験を重ねたところがあるのかな?
共感出来ず、合わなかった。
トラペジウムが台形の意味だということと、オリオン座の小三星の所にある事を知れたのは良かった。
中盤までのサイコホラー感
アイドルに憧れるゆうは何としてもデビューの夢を掴むため、計画を実行に移す…。
元乃木坂46の高山一実原作映画。中盤までは目的のために偽りの友人関係を築いていくほぼサイコホラーな作品。人を誘導しアイドルを強要した末の破滅と再生を描いた終盤は不覚にも感動しました。
友達が少ない子に取り入って友達を失う恐れを感じさせながら、やりたくもないアイドル活動に誘導していく恐ろしすぎる主人公を描いていて中盤までは本当に怖かったです。
計画に支障が出るたびに主人公の目もキマッていくし、友人たちも発狂し始めるキラキラしてないアイドル作品。
アイドルがアイドルの闇を描くというメタ構造なんだけど、、一致度はどれくらいなんだろうか
2024.5.11 MOVIX京都
2024年の日本のアニメーション映画(94分、G)
原作は高山一実の小説『トラペジウム(KADOKAWA)』
どうしてもアイドルになりたい女子高生が目的を達成するために他人を巻き込む様子を描いた青春映画風サイコホラー
監督は篠原正寛
脚本は柿原優子
タイトルのトラペジウムは「オリオン星雲の中にある四つの重星」のこと
転じて、4つの星によって、星雲全体が輝きを帯びている様を表す
物語は、絶対にアイドルになりたい主人公・東ゆう(結川あさき)の日常が描かれ、彼女の計画がひとつずつ実行されていく様子が描かれていく
関東近郊の高校に通うゆうは、幼い頃に見たアイドルに心を奪われていて、アイドルになるためにどうしたら良いかを日々考えていた
そこで彼女は、東西南北からひとりずつ美少女を選び出し、キャッチーでインパクトのある仲良しグループを作ろうと考える
最初に向かったのは、南にある聖南テネリタス女学院で、目当てはテニス部の華島蘭子(上田麗奈)だった
スパイと間違われて試合をすることになったゆうだったが、対戦相手に蘭子が選ばれて、それを機に友達になれるようになった
次に向かったのは、西にある西テクノ工業高等専門学校で、可愛いとバズっていた大河くるみ(羊宮妃那)の人気に便乗しようと考えていた
場所がわからずにその辺にいた写真部の工藤(木全翔也)に声をかけ、彼女の元に連れて行ってもらう
だが、変なファンが来たとして、くるみは逃げてしまう
工藤を通じて誤解を解いたゆうは、なんとかくるみとも仲良くなれるようになった
その後、本屋で可愛い女の子を見つけたゆうは、彼女が小学校時代のクラスメイトの亀井美嘉(相川遥花)で、彼女は「北」にある城州北高校だったことを利用する
その縁がつながり、ゆうの計画は第二段階へと突入することになった
映画は、アイドルの高山一実が原作の小説をベースにしていて、頭おかしいんじゃないかと思えるサイコパス主人公が、己の目的のために暴走する様子を描いていく
可愛い女の子はアイドルになるべきで、アイドルになりたくない女の子はいない、というスタンスになっていて、オーディションで落ちまくったにも関わらず諦めきれないという感じに描かれていた
当初は、新しい体験として、好意的に捉えていたメンバーも、やがてアイドルという職業の功罪にふれていくことで心が病んでくる
要は、アイドルになるには適性が必要で、それを満たしていない人から脱落するという感じに描かれている
最終的にグループは解散になるものの、その経験すらも踏み台にして、アイドルにしがみつくゆうが描かれていく
物語は、ひたすら自信過剰で自己中心的なゆうの暴走に巻き込まれるメンバーという構図になっていて、頭のネジが何個が飛んでいるキャラクターになっていた
彼氏発覚から「彼氏がいるなら友達になんかなるんじゃなかった」という衝撃発言などは、この人には人間の血が通っていないんじゃないかと思えてしまう
そこまで関係性が拗れても「アイドル体験は良かった」と結ぶのだから、狂気の沙汰としか思えない
個人的に気になったのは、アイドルは自称なのか他称なのかという点で、その範囲の広さというものも伝わってこない
ゆうが憧れたアイドルがどのような存在で、社会的な認知度とか影響がわからないので、目的地が不明瞭に思えた
地下アイドルを目指すのと、アイドルっぽい衣装を来て注目を浴びるのと、全国的なスターになるのとでは、目指す先が全く違う
彼女の戦略は「大人の思惑」を利用するものだが、きっかけを掴んだ後は「他者からアイドルと認知される必要」があるので、あっさりとSNSのフォロワー数で完敗を喫している時点で、それ以上には登れないように思う
諦めきれない彼女が、その後どうやって業界で生き残ったのかは描かれないが、その辺は描けない闇なのかなと思った
だが、彼女なら「何をしてでも注目されるポジションにいる」と思うので、それが経験則ではないことを願うばかりかと思う
いずれにせよ、アイドル目線でアイドルの物語を描くという視点に興味があって鑑賞した
もっとキラキラしたものかと思ったが、中盤はほぼサイコホラーで、闇堕ちしていく様はなかなか禍々しい
メンバーの誰かが自殺未遂をしても「弱いからよ」と見下しそうだが、そこまで振り切らなかったのは作者の良心か、経験則になかったからかもしれない
アイドルの裏側を描いてはいるものの、現在進行形で頑張っている同業者の足を引っ張っているようにも思うので、それで良いのかは何とも言えないところがある
それすらも戦略とするならば、主人公と中の人の一致度は相当高いのかな、と感じた
オリジナルシーン良かった!
原作前半意味不明のボランティア活動をばっさりカットされて、アイドルになる後、
振り付け練習やライブ演出とか....原作にないオリジナルシーンいっぱい描いてもらって本当に良かったです!ストーリー再構成でボランティア2割アイドル活動8割なりますね(原作は真逆です笑).. Cloverworksの本気感じます!
隣の芝生は青く見える、自宅の芝生も青いのに…
原作未読。
前半部分と後半部分とで各キャラクターの描き方の”深さ”を変えたことで、少女たちの苦悩がより際立ち、主人公の成長物語として秀逸な作品へと仕上がった。
前半部分はテンポ重視で進める中、仲間たちは浅めに主人公は深めに描くことで、主人公に対するマイナスな印象を視聴者に植え付けることに成功している。
そしてライブシーンを挟んだ後半は一転して、仲間たちの内面を深く描写しながらメンバー内の関係性の変化が繊細に丁寧に描かれる。
ここからの展開とラストへの繋ぎ方は、人によっては物足りなさを感じるかもしれないが、個人的には非常に好感の持てる展開だった。
また、導入のOP曲も大いに評価したい。音響・演出が相当凝っており、物語へスムーズに没入することができた。
爽やかな余韻が残る映画なので、是非とも午前中に視聴することをお勧めしたい。
p.s.ベランダでのきったねぇ泣き方、たまらん。
小説と映画の表現の違い
映画『トラぺジウム』は高山一実の一人称の小説を三人称に変えることでほぼ原作に近い展開でありながら大きく印象が異なる。
小説は主人公がアイドルになりたいが為に策を巡らせ3人の仲間を集める過程が彼女の純粋さ、情熱の合わせ鏡としての辛辣さ、計算高さ、エゴイズムが内面の一人称の語りを通して描かれている。
映画ではこの辺りの負の感情が三人称になることでラストまでほぼ見えないように設計されている。明け透けの感情が情熱の強さと絡めて描かれる小説と映画の表現の違いは比較する観点で非常に面白い。
ただこうすることで終盤の主人公の強い苛立ちが、さながらサイコホラーのように唐突なものに見える(特に辛辣な描写は映画オリジナルである)のでそこに違和感を覚える人もいるのではないだろうか。
小説をテンポよく再構成して見せている点は好印象だが残念なのは原作で最も印象的な車椅子の少女サチの抱えた感情を主人公たちが理解できていない件りは巧く取り入れてほしかった、というのはある。
かっての角川映画の「読んでから見るか、見てから読むか」の謳い文句を強く感じさせる作品。
ある意味相互補完的な関係にあるので読んでから見る、という観賞方法はお勧めかもしれない。
5月2週の良い作品
今年177本目(合計1,269本目/今月(2024年5月度)11本目)。
(前の作品 「春の嵐がやってくるまで」→この作品「トラペジウム」→次の作品「」)
原作はしらないほうです。
アニメ作品は見ても憲法論などにならない映画は基本的に投稿もカウントもしませんが、良かった映画なのでぜひ。
お話自体は原作の通りなのかな?主人公(を誰にとるかはともかく)の「ちょっと強引な」方法でチームを組んでアイドルレビュー…と思いきや…と言ったお話です。
ただこれらの点は多くの部分で原作にそって作られているため当然あることないことも言えません。
同小説のファンの方はもちろん、知らない方も知らない作品ならまさに90分ほどで展開もゆっくりだし、いろいろ考えさせる点が多いし、おすすめといったところです。
個人的には憲法論的なみかた(それぞれの目指す人生に対してバンドなりを作るときにそこを抜ける抜けないの自己決定やそれを尊重すること等)でみました。ただ、音楽シーンももちろんあり、そちら観点でもおすすめです。
主人公をはじめ4人のキャラは生まれも育ちも今いる学校も全然違います。そうした彼女たちが目指したもの、そこでが起きたか…という映画ですね。
採点に関しては以下のようにしています。
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(減点0.2/「ドローンを飛ばすには、C++やJavaを勉強しないと、ですね」)
IT企業につとめている私ですが、以前は国家資格としての基本情報技術者試験があり、そこで言語を必ず学習することになるので(基本情報技術者試験は、一般的なIT企業ではだいたい3年目くらいまでには取りましょう、になる)、その「基礎」として今でも応用例が多い「C言語」を学習します。映画内でいうC++やJavaはそれらの発展言語です。
ただ、国家試験である同試験もコンピュータ受験が可能になると「特定の言語の問題は出さない、アルゴリズム等を読解できるかを問う問題にする」となり、C言語やC++などをしらない方も当然出てきます(まあ、今年2024年のうちの新人さんも外部研修では学習するのかなぁ)。
この辺、映画のストーリーとは関係が「ほぼない」のですが(プログラムを作るとかという話にならない)、C++にせよJavaにせよ、もう少し何か字幕・演出上の工夫が欲しかったです(この映画を上記のように憲法的な観点があるのだろうという「学習映画」の趣で行くと、いきなりC++?、Java?となって厳しい)。
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(減点なし/この映画のタイトル)
映画をご覧になった方はもうお分かりだと思いますが、映画内では夜に「一つの星座」だけをずっと見つめているシーンが何度もあります。この「一つの星座」とかかわりがあるものです(ネタバレ回避)。
主人公に難あり
原作未読でしたが楽しめました。映像は綺麗でキャラの個性や表情など描写も良かった。
主人公の性格は自分の夢の為なら打算的で友達に対しても非情。最初から最後まで好きになれないけど自分は最後まで嫌いになれなかった。
オーディション全落ちから
設定を決めてそれに見合う人材を探して
ボランティアなどのローカルな活動から注目され番組企画からアイドルを目指すなんて中々どうして博打というかアイドルよりプロデューサーの素質がありそうだなぁって思いながら見てました。
そこから空中分解、転落はありましたがそこから自分を見つめ直して主人公達が和解できてよかった。
アイドルの方が原作なんですね。この方がこの物語を書いた事に対し色々意味を考えてしまいます。
プロ意識に欠けるアイドル
原作未読で、いわゆる最近話題の集団アイドル?にも全く興味が無いのですけど、アニメの絵柄が可愛かったのでついつい鑑賞してしまいました。
序盤、アイドルを目指す主人公東ちゃんがアイドルグループ「東西南北」の人集めに正に東奔西走します。グループ結成以後はメディアへの露出や売り込みまで一手に担い、まるでアイドル兼プロデューサーみたいな立場で奮闘するストーリー。
「アイドルという虚像」を作り出すためには東ちゃん自身あまり興味のないボランティア活動も「好印象を演出する過去の経歴、大手メディアに接触する手段」として利用するあたり、ほんと分かり易い上昇志向、欲望の発露が見られて逆に新鮮だったのですが、その裏の戦略はともかく見せる態度の悪さ、表情が醜悪すぎて興醒めです。
特に相手に対して不満な時に何度か見せた彼女の「チッ」っていう舌打ちが無意識に出ちゃうのは普通の家庭に育った高校生女子の仕草としてあり得ない。平気で食べものを路上に捨てて隠したりするし、育ち悪すぎ(笑)。
外見が抜きん出て美しいわけではない人間(失礼)がアイドルとして戦略的にメディアへの露出しようとする際、綺麗事は言ってられないのは分かります。
ただ、それらが性格の悪さに直結するかって言ったらそうじゃないと思うし、実社会でもそれは証明されています。例えば長く芸能界に残る人って裏方さんにも気を遣い、常日頃からファンサービスに意識がある方がほとんどというじゃないですか。これは伝聞ではありますが実生活と照らし合わせても真実と思います。
最終的には、主人公から協力者が離れることで彼女の今までのやり方の一部は否定されることになるのだけど、この「手段を選ばない上昇志向=性格の悪さ」としか捉えられない時点でこの物語の底の薄さが露呈してしまいます。元アイドルさんの原作ってこのあたりはどうなってるんだろうと、最近の原作無断改変問題を絡めて疑問を持ちました。
また、言及されるかどうか期待していた「自分を応援してくれるファンに対する感謝の気持ち」ってのが具体的な行動として最後まで明示されずに残念でした。
例えば東ちゃんに対するファンレターの数が他のメンバーと比較し少なくて精神的に落ち込む描写がありました。
おそらく内容確認さえせずゴミ箱直行モードを暗示してるんでしょうけど、少なくともその中に車椅子の可愛い女の子を始め、ボランティアで実際接触した方々からの手紙があったかも・・・という認識があってしかるべき。
少なくとも全部の手紙に一応目を通す、場合によっちゃ感謝して部分的、選択的にでも返信するのがプロのアイドルのしかるべき行動というものじゃないでしょうか。ファンが返信みて感動し過去のボランティア活動の掘り起こし含めてSNSで拡散してくれるかもしれないのに。そこを期待して戦略的に動くのがプロの本当のあざとさなんだけど、分かってないねぇ。
東ちゃんは最終的にそれなりの着地点を示しますが、この「一人一人のファンあってのアイドル」という視点、描写が最初から最後まで抜け落ちていて、見た目以外で推せないアイドルの典型の様で残念でした。
むしろ、彼女以外のメンバー3人が皆、あざとさも無く基本善人で終始こちらに共感してしまう始末。
この流れは、この作品の本意じゃないと思うのだけど、どうなんでしょうかね。
良くも悪くも作者ありきの映画
原作未読で鑑賞。
序盤〜アイドル解散まで光の速さで進んでいく上に登場人物それぞれの深堀が全くと言っていいほどされない。そもそも主人公がなぜあそこまでアイドルに執着するのかも、理由こそあるもののイマイチ判然としない。
そのためアイドル解散になっても「主人公性格悪いなぁ」くらいにしか思えなかった。
終始こんな感じなので登場人物に感情移入出来ず眺めてる間に終わってしまった。
ストーリーの本筋は正味あるあるだが、悪くはないので、この感想になるのは映画として詰め込んでしまったせいなのか...原作読んでから見た方がいいのだと思う。
原作の方のファンではないので、正直伝えたい事もわからなかったが、現役時代の彼女を見ていたら何か変わったかもしれない。
あと見逃しただけかもしれないが、結局「トラペジウム」ってなんなの?とはなってしまった。アイドルが星みたいに輝くのは分かるが、詳しい説明はなかったと思う。
思ったよりアイドルしてない
前情報は何にも無しで私はみました。
主題歌をVTuberさんが歌っていることから王道キラキラアイドル系だと思っていました。
ですが違いましたね
序盤の仲間集めパートは平和だったのですが
主人公の悪い部分が見え始めたりするとことがよかったですね(普通の人間じゃしない発言を友達するにのはありえないけど)
歌唱ダンスパートはさすがって感じでめっちゃ綺麗でした。
最初にインパクトのある主題歌を流したせいで劇中歌がすこし弱く聞こえてしまうのは仕方ないのかなあ…
結局主人公の我儘に最後まで付き合ってくれた仲間の3人がただただいい人だったなと思います。
最後には主人公の我儘も無駄ではなかったことがわかって上手くまとまってるなと思いました。
原作も読んでみたいなと思います。
普通のアニメ
OPで主題歌が流れたところまではこれから何かが始まるワクワク感があったが、それ以降は特に感想出来るようなところがなかった。
またおじいちゃん役の声が若くイキイキしていて違和感がすごかった。
四人で歌ったシーンも感動するところなのだろうが、主題歌のインパクトが強すぎたので、明らかに力負けしていてチープに感じた。
劇中の音楽は主題歌からエンディングまでレベルは合わせないと残念な感じになると実感した。
キラキラしてる世界への憧れは人それぞれ
アイドルやってた子が書いた物なのだから、こう言う世界もあるんだろうなとは思いました。
原作読んでないから分からないけど、映像にするのにかなり端折ったんじゃないかと感じます。
人への思いやりなど、様々な経験を通しての人間の成長物語として捉えればいいのかな
あと、仲間内の中での舌打ちはやめた方がいいよね
思ってたのとは違ったけど、だからこそ見て良かったです
4人のベクトル
の向きと長さと強さが違うと、最初は勢いで進んでも、結局、限界が来てしまうという事ですね。ユウは夢を叶えて、他の3人人もそれぞれ自分の道を見つけることができたのは良かったです。一人よがりはダメ。
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