ジェントルマンのレビュー・感想・評価
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私設ミッションインポッシブル
中々紆余曲折のある映画でした。
興信所の所長チェ・ジフンが、彼氏に犬を取られた女性の頼みで、郊外の屋敷に犬奪還に訪れるところから映画は始まります。
その後、女性を探しに行くと検事に捕まり移動中の車の事故で、意識を失った検事になりすまし消えた女性の行方を追います。
その際、チェ・ソフン扮するキム検事と行動を共に事件を追っていきます。
ツッコミどころ満載ですが、細かい見せ場やアクションで観客を引っ張ります。
興信所のキャラの立ったスタッフやパク・ソンウン扮する悪役親玉はとても魅力的的でした。
個人的には、ハッカーの女の子が可愛いかったです。
いかんせん、ストーリーを凝りすぎているので、私は置いて行かれました。
また、最後の鍵となる証拠が突然湧いてきた印象です。
でも、イケメンと犬とキュートな俳優の見せ方は完璧で、観客へのアピールは満点で、惜しいと思います。
面白かった
ポスターに惹かれて初めて韓国映画を見ました。最初は「どういうこと?」と悩む所もありましたが、終わってみると分かりやすいストーリーでした。自動車事故のシーンや、殴られてレンズに血がつく等衝撃的なシーンもあり刺激的でした。屋台等の韓国文化も知れました。BGMもパンチが効いていて、映像をより魅力的なものにしていました。1番好きなシーンは、主人公の目が車のヘッドライトに変わるシーン(逆だったかも?)で、ゾクゾクする程カッコよかったです。主演俳優さんのシャワーシーンやわんちゃんも出てきて、色んな角度から楽しめる作品だと思いました。女優さん方の顔のアップも沢山ありましたが、皆さんとても綺麗で惚れ惚れしました。
犬好きに悪い人はいない
ワンコが主人公の男性に懐きすぎ、舐め過ぎです。冒頭、探偵の仕事先で拾った犬のはずだけど、あれ、元々飼っていたのかな?
車が横転するシーンは音楽とスローモーションと割れたガラスがキラキラして、綺麗でした。
とにかく、話が二転三転して、話についていこうと集中して、なかなか面白かった。007シリーズに少しコメディを足したような映画でした。
普段、韓国映画はあまり観ないのですが、残酷な描写もなく、楽しめました。
エンタメ系韓国映画に求めるものがたっぷりと堪能しました
評価がそれほど高くなかったので心配でしたが、想定以上に楽しめました。
韓国映画を見ていて意欲感じる、色気のあるキャラクターたちの共演をたっぷり楽しめましたし、二転三転する物語や茶目っ気たっぷりの終わり方含めて、気にいた作品です。
余り事前知識を入れずに見たのですが、何らかの作品の続編だったり、今後シリーズ化するのでしょうか? この世界観でもっと映画が見たいです。
いろいろとダマされた(笑)
この手の観客をダマす系映画は大好物。
予告編信じて観に行ってしっかり騙されました。しかも2度。
濡れ衣晴らし系、と思いきや実はリベンジ系、と信じたら実は…という二段オチ。
鑑賞後、冷静に振り返るとあの前提であの会話はありえない、観客をミスリードするためだよねってとこもあった気がするが、爽快な鑑賞後感に免じて許しましょう。
ただチームを組んでの作戦モノとしてはメンバーの特殊能力がハッカーのお姉さん以外、ちょっと弱いかな。もう少しキャラを立ててほしい気も。チームのなかではやっぱイヌが一番キャラたってた。序盤の「マイウェイ」バックの空中遊泳シーンは笑った。
こういう○○も嫌いじゃないし楽しめた。だけど○○でもある。
こういう全編ミスリードで最後にネタバラシのどんでん返しも嫌いじゃない。
日本の「コンフィデンスマン」はそれを楽しむ物語だと思う。
だけど後出しジャンケンだから何でもできてしまのも確かだし、それってどうよ?とも思う。
「スティング」みたくどんでん返しが1個だけのほうが騙されてヤラレタ感があって満足度が高い。
悪役の元検事がスッカラカンになってスッキリした。ザマーミロである。
軽快な探偵サスペンス
巨悪な犯罪組織を女性検事と手を組み
興信所のヒョンスは嘘の検事として
闘っていく。
仲間、人間、悪党達の騙しあいのゲームが始まる。利用するものは上手く使い、協力しつつ
裏では手を回す状態。
話が二転三転となり、まさかのどんでん返し。
爽快な感じ。
チェ・ジフンは男前で格好いい。
犬のウイングは可愛い。沢山舐めてたね。
最後もしっかりジェントルマンでした。
仲間達ありきだよね。
回りくどっ!
JDを誘拐した犯人とされてしまった探偵が、検事に移送される中事故にあい、その検事になりすまして事件を追う話。
JDの依頼で犬のお迎えのお手伝いの筈が、戻って来ず、様子を見に行ったら襲われて気を失い…と始まっていくストーリー。
隣国映画では警察の描き方がかなりポンコツだけど、検事もなかなか?なんて思っていたら、なかなかキレそうな女性検事が登場し、協力して事件を追っていくことになるけれど、それだけじゃなくて主人公の仲間の活躍っぷりが良い感じ。
そしてそろそろというところで、えっ?何すかその今まで見せてきたものと辻褄合わないクソ設定。
その設定がなくても充分話が通じる様な話しなのに、というかそんな話しじゃない方が面白いと思うのだけれど…。
いよいよ終盤になって、その設定だからこその流れにはなったけれど、かなり無理やりな答え合わせだし、それでもやっぱり序盤でみせていたものと辻褄合わないし、余計なことしない方が自分的には圧倒的好みだった。
種まき長いが、それもまた良し
良い。どんでん返し系クライムサスペンスなので日本のアレとか思い出されますが、まぁ昔からある「気持ちの良いヤツ!」って事で良いじゃない♪確かに思いの外長尺なんだが、序盤から中盤のクドさが全部報われるので、必要な丁寧さだったと受け取りました。いやぁ、良かった。程よい"韓流ノワール"っぽさがまた邦画には無理な感じで、悔しいけどドキドキしちゃったよね。
河合優実さんぽいファジン検事がクールキュートで良いね。続編はいらないけどもあったら嬉しいという悩ましい作品。作るなら前日譚が良いなぁ。あ、それだと検事さん出ないか…。いや、ニアミスな感じでどーだろう。続編、欲しいです笑
個人的に一番好きなのは「買わない。里親に。」だけども笑笑笑
荒唐無稽な映画だけど、意外とハートフルなオチがあるので清められてしまいます
2024.2.14 字幕 T・JOY京都
2022年の韓国映画(123分、G)
ある興信所の男が事件に巻き込まれ、敏腕検事の肩書を借りて暗躍する様子を描いたサスペンスミステリー
監督&脚本はキム・ギョンウォン
原題は『젠틀맨』で「紳士」という意味
物語の舞台は韓国のソウル
興信所を経営するヒョンス(チュ・ジフン)は、少女ジュヨン(クォン・ハンソル)から犬探しの依頼を受けていた
犬の居場所は目星がついていて、ヒョンスはジュヨンをそのコテージまで案内した
「30分経っても出てこなければ向かう」と告げ、その時刻になっても何も起きなかったため、やむを得ず現場に向かう事になったヒョンス
中に入っても誰もおらず、少女の靴だけが転がっていて、ヒョンスはいきなり何者かに殴りかかられてしまった
目覚めると、そばにはナイフがあり、ヒョンスは何かの事件の犯人に間違われてしまうのではないかと恐れる
人気のつく場所に向かったヒョンスだったが、そこにはプライベートで現場近くにいたカン・スンジョン検事(イ・ヒョンギュン)がいて、彼は誘拐犯として逮捕されてしまう
だが、警察署に向かう最中、カン検事の車は事故を起こし、二人とも救急病院に搬送されてしまった
スーツ姿であること、たまたまそばにカン検事のIDカードがあったことから、ヒョンスはカン検事に間違われて治療を受ける事になったのである
ヒョンスが自分をハメた犯人を見つけるために現場に行くと、そこには事件を担当するファジン検事(チェ・ソンウン)がいて、彼女は「イカレ女」と呼ばれるほどに腕の良い検事で、事件を自分のものにしたいと譲らない
彼女は数年前の金融事件を機に干されていて、久しぶりの大掛かりな事件に色めきだっていたのである
映画は、ファジンとチャ刑事(イム・ソンジュ)に尋問されるヒョンスが描かれ、そこで行われたポリグラフ(嘘発見器)の結果が出るところから紡がれる
その結果は「嘘」だったのだが、その嘘が何かを暴露していく回想録になっていた
映画の構造を一言で言えば、「金融事件の首謀者だったクォン・ドフン(パク・ソンウン)にギャフンと言わせるためにファジンを巻き込んだ芝居」である
犬探しのジュヨンは金融事件で財産を失った家族で、屋台の夫婦(ソン・グァンジュ&チョン・ヘジャ)も同じく被害に遭っている
ヒョンスがその事件に肩入れするのは、彼が絶望の淵にいた時に温かい声をかけてくれたのが屋台のオーナーで、それ以降、この屋台しか通っていないというエピソードを語っていた(本当かどうかは不明)
カン検事は一連の金融事件を不起訴にした人物で、中央検事長(キム・グィソン)もグルで、しかも闇クラブを通じて、一般人女性を性被害に遭わせているという実態があった
ファジンがドフンに固執するのは、その金融事件を担当して、深く掘り下げたゆえに左遷された経緯があったからである
そして、ヒョンスは自分が事故に巻き込まれて生き残る確率、仲間が捕まった時の被害などを想定して、かなりの高リスクと知りながら作戦を実行に移す事になった
映画は、いわゆるドンデン返し系なのだが、宣伝が親切なのか良識があるのかわからないが「全員、この男に騙される」で止めているところが面白い
しかも、冒頭で「ヒョンスが嘘をついている」という暴露までしていて、さらにその上を行く嘘があるというのだから凄まじい
ラストでは、ドフンから抜いた金をどうするのかと思ったら、意外な顛末まで用意していて、ファジンに彼らを追う理由を無くさせているところも粋な演出になっている
かなり難しい構成の映画になっているが、なんとなくどうなったかがわかるように作られているので、初回でも全体像が掴めるのではないだろうか
いずれにせよ、久しぶりに期待値と予測を上回る内容になっていて、とても満足のいく映画になっていた
シリアスとユーモアのバランスも抜群で、キャラも立っていて覚えやすい
悪人もわかりやすい悪人顔をしているし、暴力描写も結構エグいので、細部のクオリティもしっかりと作り込まれていた
ネタバレ喰らっても伏線拾いに没頭できると思うので、その緻密なシナリオを体感するために「おかわり」をするのも悪くないのではないだろうか
チェ・ソンウンが美しかった
興信所のチ・ヒョンスは、少女から犬を捜してほしいという依頼を受け、少女とともに森の中のペンションを訪ねた。しかし、時間になっても少女は戻って来ず、犬を探してた最中に謎の男に襲撃され、ヒョンスは意識を失ってしまった。その後、その男に捕まり、手錠をかけられ、車で連行されてる途中に乗ってた車が事故に遭い、病院で目を覚ますと依頼人の少女は行方不明のままで、ヒョンスはIDがよく見えず、検事と間違われてしまった。彼は、そのまま検事になりすまして捜査を開始し、少女を捜し出し、自分を陥れた犯人を見つけようとしたが、事件の裏にはかなりの大物が関わっていることがわかり・・・さてどうなる、という話。
なかなか面白かった。
最後のどんでん返しは爽快だった。
なぜ検事と間違えられたのか、最初は不思議だったが、なるほどね、というストーリーは良かった。
キム検事役のチェ・ソンウンが美しくて可愛かった。
少し長いが今週韓国映画を見たいならおすすめ枠。
今年65本目(合計1,157本目/今月(2024年2月度)18本目)。
(ひとつ前の作品「梟 フクロウ」、次の作品「カラーパープル」)
興信所から始まるストーリー。ここに弁護士の方やらいろいろ登場し、さらに韓国映画特有のいろいろなハイレベルなお話(ITのお話ほか)に飛ぶという、濃厚なストーリーです。
みていて少し長いかなと思いましたが、「なるほどね」というのがわかるのが最後の20~30分くらいまでで、そこでやっと「あとは伏線など回収して終わりか」と思いきや、実はさらに裏ストーリーというか「裏設定」があっちこっち隠れているという、見ていて飽きないストーリーです。
ごく少数の部分で法律(日本でいえば刑訴法にあたるもの、商法会社法ほかの知識)の知識が求められたり、あるいは韓国映画といえばそれでしょというITネタに関する知識が求められるところがありますが(後述)、今週韓国映画を見たいなと思ったらおすすめの一作です。
それにしても、犬を連れての移動は…。1月上旬だったかシネマートでやっていた犬とのロードムービーの映画がありましたが、やはり良いものですね。
なお、全般的に「長く感じる」映画ですが、序盤の導入部分で描かれる描写の大半はのちに拾われる情報なので(ダミー描写はほぼ存在しない)、細かいところまでチェックです。
採点は以下を考慮したものです。
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(減点0.1/「フリーWifiにつないではいけない」)
・ …という発言をする方がいますが、日韓ともに、フリーWifiは公衆用のものなので傍受が簡単で暗号化も基本的にされないという事情によるものです。
(減点なし/参考/「自動車の登記が偽物」)
・ …という発言もありますが、韓国では自動車は購入した後30日以内の登記(自動車登録、と呼ばれているが、日本の自動車登記と変わらない)が義務的に必要です(犯罪防止のためのナンバープレートの管理のほかに、売買が適正に行われたかなどをチェックする、日本の自動車登記の制度と通じるものがあります)。
※ 日本では登記について定めた法は民法では不動産の物権変動の177条だけですが(韓国民法では186条)、個別法で「これも登記してね」というものがあり、その例として「車、船舶」があります。この点は韓国も同じです(車、船舶は(日本では)即時取得ができるかどうかという問題と関係する)。
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