クラメルカガリのレビュー・感想・評価
全43件中、1~20件目を表示
いいよ!
ノーマークで鑑賞したからか?
他の方の評価は低いし鑑賞料金は通常だし、イマイチ気乗りしなかったんだけど、ストーリー、世界観に上映時間の短さが逆に評価が上がった。
人の評価が自分の評価と一致しないって、典型例になった作品でした。
個人的にはかなり好みな作品でした。
まだマシ
クラユカバに比べたら
各種掘り下げは多少されてる
お話としても一定の決着は付いてる辺り
物語としてはこっちの方が優秀かな
クラユカバもクラメルカガリもアニメーションとしてのクオリティは申し分ないし
何よりもこの世界観やデザインが最高に私に刺さった
クラユカバに続いて鑑賞しました
クラユカバに続いて鑑賞しました。
クラユカバよりはストリー性はありましたが、ほとんど説明がないので、やはり途中からおいてけぼりでした。
それでも映像的にはすばらしいものでした。
テンポと映像を堪能できる、感性がもうすこし私にあれば、と思いながらの61分でした。
でも、新作が発表されれば、果敢に挑戦しようと思います。
ゆったり楽しめました
世界観が素敵。
大好きな成田さんが関わっているということで視聴。
舞台となる年代や蒸気感のある機械など
好みに刺さりました。
ストーリーも短い中で上手くまとまっているなという印象です。
アニメーション映画で久々に面白いと思える作品でした。
主題歌も最高でした。
クラユカバがアクションや不気味さがあり
対してクラメルカガリはゆったりとした癒しな印象でした。
主人公、声優の影響もあると思いますが。
黒澤明&宮崎駿リスペクトの『クラユカバ』スピンオフ。冴えわたる成田良悟のプロット力!
ひとりプロのライター(=成田良悟)が挟まるだけで、これだけ見違えるくらいに面白くなるのか、とある意味、感心した。
『クラユカバ』に引き続いて鑑賞。
あらゆる意味合いで丸きり物足りなかった『クラユカバ』と比して、格段に面白く仕上がっているし、ストーリーテリングが巧みになっているし、それぞれのキャラクターが立っている。
こんなに長編第一作と第二作で差があっていいものか、というくらい「エンタメ」として短期間で長足の進歩を遂げている。
で、理由を考えてみるとやはり、原作が監督本人ではなく、「作家・成田良悟による同作のスピンオフ小説を原案に手がけた」という部分がキモになってくるのだろう。
(その割に、本人のWikiには「シナリオ原案」となっているが、小説版はどういう形態で世に出ているのだろう? もしかして入場者特典とか? なんにせよパンフが売り切れていたので細かいことは全部当て推量である。)
成田良悟といえば、『バッカーノ!』『デュラララ!!』で知られる練達のラノベ作家。
当時、小説も読んだし、アニメも面白かった。
わちゃわちゃしたホモソーシャルな群像劇に、うまくどんでん返しを仕込んで来る人だったと記憶する。
やはり、物語づくりのプロが土台をちゃんと作ると、デコレーションケーキの出来もまるで変わってくる。
「似たような世界観で描いているようでも、シナリオ(プロット)のプロが携わるのと携わらないのでは、ここまで差がついてしまうんだ」という好例として、僕にとって『クラユカバ』と『クラメルカガリ』の二本は非常に興味深い事例となった。
― ― ―
勝因の一つとしては、60分の中篇にふさわしい、簡潔でわかりやすいプロットが挙げられるだろう。
本作の基本構造は、黒澤明の『用心棒』から頂いている。
すなわち、宿場町で縄張り争いをしている古参のヤクザと新興のヤクザがいて、そこに裏で暗躍している別勢力がいて、さらに八州巡り(官憲)が絡んで来る。
この古式ゆかしい王道のプロットに、『クラユカバ』よりもはっきりと「宮崎駿愛」を打ち出すような形で、少年と少女の地下坑道での冒険(少女のほうが出来がいい)、歩きまわる破壊兵器(博士にとっては仲間であり子供でもある)など、わかりやすい『天空の城ラピュタ』からの影響が加味されている。そもそも「炭鉱の町」という設定自体が、われわれは今回『ラピュタ』に敬意を払って本作を作っていますよ、という種明かしのようなものだ。
要するに、たかだか60分の物語では、いろいろと新しいことや込み入ったことを仕掛けている時間などないのだ。
ただでさえ塚原重義ワールドは、設定過多で情報量が多い。
世界観に観客を馴染ませるだけでも、結構な手順と労力がかかる。
そこに、難解なプロットや説明の必要なキャラクターまで投入すると、映画が飽和して消化不良を起こしてしまう……ちょうど『クラユカバ』のように。
そこに、なるべく「食べやすく素材を処理してくれている」のが、成田良悟の手腕だ。
いかにもありがちな少年少女を主人公にして、地下で犯罪行為に加担している組織(『カリオストロの城』の贋金づくりのようなものだ)を登場させ、すべてを差配して事態を収拾できる「伊勢屋」のようなキャラを中心に置き、ジョーカーとしてポンコツと化したマッド・サイエンティストを配して、とにかく「なるべくわかりやすい構図を成立させている」。
これがそこそこうまくいっているから、すっと最初から話に入っていきやすいし、『クラユカバ』で多用されたような説明キャラによる解説もたいして要らないし、ずっとヒロイン・カガリの視点で物語が進行するから、多視点の群像劇に付き合うストレスも少ない。
やはり、長年エンターテインメント小説のメイン・ストリームにいた作家は、人の作った設定であっても、話の勘どころをつかむのがうまい。つくづく今回はそう思わされた。
― ― ―
以下、よしなしごとを。
●世界観としては明らかに『クラユカバ』と『クラメルカガリ』は通底しているのだが、「帝都」から離れて田舎の炭鉱町を舞台にしたことで、大正浪漫的な『サクラ大戦』臭が薄れて、もともと漂わせていた「ジブリ」臭がひときわ高まったと言えるのかも。
●「箱庭」の自動生成されたようなごちゃごちゃとした外観は、美術として本当に素晴らしい。このへんもとても宮崎駿っぽいよねえ。
●終盤に登場する「虫ロボ」の発想自体には、やっぱり宮崎駿演出の『ルパン三世 PART2』 第155話「さらば愛しきルパンよ」が元ネタとしてあるんだろうね。善意の博士とか、技術の軍事利用とか、犯罪組織による強奪とか。
まあ、虫型ロボットというのは、軍事利用としては実際にいろいろ試作されているみたいだけど。そういやゾイドのあとに、カブトボーグとかも結構流行ったっけ。
●地下迷宮をうろうろして、トロッコやらウォータースライダーやらが出て来るあたり、おじさん世代にはどうしても『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『グーニーズ』を彷彿させるところがある。
●主人公の仕事を「地図屋」(いわゆるダンジョンにおけるマッピング職人)と設定することで、この物語の本当の主人公が実はカガリではなくて、生き物のように変化し続けるという「箱庭」と呼ばれる炭鉱町そのものなのだ、ということを暗に示すというのは、うまいやり口だと思う。
●塚原監督は『クラユカバ』でもそうだったが、劇場公開用のオリジナル作品の割には、プロの声優を使うことにためらいがないんだな。とてもいいことだ。
主題歌にオーイシマサヨシってのも、いかにもアニソンっ!!って感じがして大変好感が持てる。
出演陣はみなさんお上手なんで、取り立ててなんにもいうことはないんですが……やべえ、俺ずっと伊勢屋って、キャラに対する先入観で鳥海浩輔だとばっかり思い込んでいたぜ(笑)。
●ちなみに非声優の出演者として異彩を放っているのが、朽縄博士役の寺田農だけど……これだって間違いなく『ラピュタ』リスペクトの配役だよね!?
寺田農氏は、これが最後の作品となったようです。心からの哀悼の意を捧げます。
朽縄(くちなわ)ってのは「蛇」のことだけど、蛙の●●を博士が作ってることと関係あるのかな?
●最後に。やはり60分の二本立てが各2000円ってのは、さすがにあまりにあんまりだと思う……。いやまあ、お布施だと思って払いましたけどね。
●なるべく頭でっかちにならない形での、塚原監督の次回作にぜひ期待したい。
ありがちなキャラたちとお話。つまり、おおげさ。
スジは、松田優作の何十年も前のテレビドラマ「探偵物語」とかでも見たような、いわゆる無国籍モノ。
そもそもハデに爆発させれば、それでイイのか?そんなことは断じて無い。理由なき大ドンパチには興ざめる。
もう "加持くん" みたいな、クールなワケ知りキャラは結構だ。ハナにつく。
それら凡庸なドラマ要素に比して(まぁ、ブレードランナーのノリに過ぎないんだけど)背景画面が面白すぎる。じゃなきゃホシは1つだった。
箱庭の中の群像劇
脚本:成田良悟と聞いて、期待したとおりに小気味よい群像劇だった
尺の短さに合わせてか、物語としては全体的にコンパクトに、それこそ箱庭の中に収めたようなスケール感
キャラクターひとりひとりに対する描写は少なめだけれど、“見えないところに、それぞれの抱えるものがあるんだな”と匂わせるには十分な示唆はされている
作中に繰り返し登場するクラガリや自然空洞・ムシクイが示すように、地中に埋もれ隠され、全容が見えないこと、を楽しめるか否かで評価が分かれそうだ
鉄錆や煤煙で霞むような時代感と言うべきか、和製スチームパンクと言うべきか、大正ロマンとも一線を画した独特のレトロ感に溢れた世界観は、画面をどのタイミングで切り取っても満足度が高い絵になっているし、楽曲もその空気感を高めるのに一役買っている
その密度と一体感もあって、一時間という短い時間でありながら物足りなさは感じなかった
地下坑道や夜のシーンが多めで、各キャラクターに示唆された背景もそれなりに重たいものがあったのに、雰囲気に陰鬱をほとんど感じなかったのは不思議な感覚
好き嫌いはある程度分かれそうなところはある
けれど自分は文句なしに好きと言える作品だった
尺の短さを感じさせない逸品
予告編で観た世界観に惹かれて鑑賞。
本作は『クラユカバ』のスピンオフ作品らしいので
『クラユカバ』を先に観たかったのだが、上映時間の都合で本作を先に観ることに。
上映時間61分で通常料金取るのは正直どうかと思うが、
内容は60分とは思えないくらい密度が高く、結果的には満足度は高かった。
世界観はもとよりキャラクターも魅力的で、アクションもてんこ盛り、
元ネタの『クラユカバ』を観てなくても十分に楽しめたです。
昭和レトロ×別世界観
まずタイトルの字体が可愛い。昭和レトロ感があって、最初のナレーションで世界観に引き込まれる。
登場人物については、カガリののんびり話すところが可愛い。いじめ役や嫌われ役が多い佐倉綾音が、ふんわりしているがどこか意識がある性格をちゃんと表現していていいなと思った。
また、どこかみたことのある男性2名が登場したと思ったら成田さんだった。そりゃ似てる。
その世界観が好きだ
話は反れるが、ウォンカシリーズの旧作は好きだけど、新作はピンと来なかった。
ティム・バートンの世界観に浸れる時間が好きだ。
凝った話は脚本家に任せれば良いし、絵だって優秀なアニメーターがいる。
世界観を創るのは換えが効かないのだから、このまま突き詰めて貰えればなと思う。
「自分だけの地図を描けば淀んでしまう」
今年69本目。
上のセリフいい。
もちろんレビューは自分の書きたい事しか書かないのですが他の方のレビューを見て新たな知見。場面によりますけど頼っていい所は人に頼っていい。一緒に太陽の光を見に行こう日常でも好き。
世界設定が素敵
作品の雰囲気と脚本成田良悟に惹かれて鑑賞。
シリーズ2作品同時公開とのことで、順番迷ったけど、独立してるお話とあったので、遠慮なく外伝のこちらから観ました。
舞台設定や世界観の作り込みが細かく、50分で収まらせてしまうのがも、もったいない!!と純粋に思ってしまった。
キャラクタービジュアルも街のデザインも好みでとてもよかったです。
成田良悟作品のファンだとアラ〜!という展開がかなりあります。
全体のストーリーは、時間の都合もあるからか展開が早く感じ、ちょっと置いてかれそうな瞬間がありましたが、根元はわかりやすいので、頭を使いすぎずに世界観にひたれました。
わがままをいうならカガリちゃんの活躍シーンもっと観たかった‥という気持ちで⭐︎3
成田先生の群像劇を久々にあびれて満足でした。
地図屋が成り立つか?
炭鉱町の箱庭で生まれ育った少女カガリは、刻々と変化していく迷路のような巣穴を地図にする仕事をしていた。そして、同じ様に地図を作っていた少年ユウヤとカガリの2人が陥没跡に落ち・・・さてどうなる、という話。
だいたい、地下を掘削するのに掘削の計画図も作らず、適当に掘る訳ないし、元々地図が有るはずだから、地図作りという商売が成立するわけない。
鉄製のミニタンクみたいなのとか出てくるし、色々と唐突で何やってんだろうと理解が追いつかなかった。
で、結論も???
レトロっぽさを出したかったのかも知れないが、あまり綺麗な絵じゃないし、魅力的なキャラもいなかったのも残念だった。
合わなかった。
世界観が素敵過ぎてパンフレット購入しました💜
大好きな絵本「えんとつ町のプペル」の色調とノスタルジー、大好きなアニメ映画「四畳半タイムマシンブルース」のスピード感と風変わり感、という大好き+大好き=幸福度増大💕を実現してくれた塚原重義監督の長編アニメ作品2作目。(厳密には「クラユカバ」と同時公開。)本当は「クラユカバ」から観たかったけど上映間と上映時間の兼ね合いで「クラメルカガリ」をお先に。でも二つは同じ世界観の中で進行する全くの別物のお話なので、どちらから観ても影響はございません!これならご覧になる方は安心してください!!
なんともヘンテコな世界で地下道が日々変化するという不思議設定の中、その地下道をしっかりと地図に落とし込もうと奮闘しているキュートな地図屋のカガリちゃん。幼馴染で同じ地図屋のユウヤくんた今後の身の振り方を考えていたらな〜んか問題勃発。二人が知ってる地下通路をアッチにコッチに移動しながら悪い奴を懲らしめる程度の話かと思ったらちゃんとした戦闘シーンまで。苦難を共にするカガリちゃんとユウヤくんにラブが生まれるのか、と思ったらそういうわけでもない。クセ強爺さん口朽縄(CV.寺田農さん、R.I.P.)の登場でいろんなことがヒッチャカメッチャカwwwそれを素敵な音楽で上手にまとめ上げられてるのが良き良き😊
いいよ。
ノーマークで見たからかなぁ?
他の方の評価は低いし、時間短いのに鑑賞料金は通常だし、イマイチ気乗りしない作品と踏んで見たからかなぁ?
ストーリー、世界観、上映時間の短さが逆に評価が上がった。
「人の評価はあまり参考にしない」って思った典型的な作品。
個人的にはかなり好み。
全43件中、1~20件目を表示